Humoreske(小噺ひとつ)

ここでおひとつ、小噺をひとつ。
フモレスケはユーモアからきたことば。

攻めの演技

2009-12-27 | おもうこと
織田信成や安藤美姫の演技はたしかに
安定していて、ひとつひとつの技が精度が高くて、
メンタルコントロールも、プログラム構成と音楽も
完成されていて、金メダルってこうやって
とっていくもんなんだろうなってことがすごくよく
感じられたけど、、、

高橋大輔の演技とか、、、
小塚くんのまじめなスケートとか
真央ちゃんの大技に賭ける大勝負とか、、、
鈴木明子と中野ユカリちゃんのデッドヒートとか、

スポーツ競技の、どうなるかわからない
ハラハラ感・・・、ドキドキ感、涙、、、汗、

そういうのが危ういんだけど、なんだかぐっときて、
決して安藤と織田の二人が手を抜いているって
ことではないんだけど、、、

引退後の就職活動のような金メダル資格を
とるための演技のように見えてきて、、、

すごく残念。。。

たしかに荒川静香ちゃんの活躍っぷりを
見れば、金メダルはこうして勝ち得るって
そういうの分かるんだけど、、、

金メダルはとり方があるんだ、そのためには
お金をかけるのは当然だ、自分にはそれだけの
価値があるみたいな
コーチの顔がちらちらして、、、自分の力を
誇示している気がして、、、

すごく、、、いやらしく思えてきた。。。

金メダル請負人は、確かにすごいなって、
思ったし、プログラムの構成とか、音楽の構成とかも
良く出来てるなとは思ったけど、
逆にそれが、「こざかしい」感じに思えてきて
一生懸命やっている二人のきらきらした輝きみたいなものが
見えなくなりつつあるなぁと思ってしまいました。

そういう意味で、請負人のもとを飛び出して、
自分でチームを作り、自分の可能性と、アドバイスを
織り交ぜて独自のプログラムを滑り上げて、
しかもけがから復帰した、高橋が、選手として成熟した
気がしてなりません。。。

真央ちゃんのコーチは日本に来てくれないようですが、
これまでのSPの反省点を振り返って、丁寧に滑っている
真央ちゃんの伸びしろは、まだまだある気がするなあと
思って見ていました。。。


鈴木明子と長久保コーチ、
小塚くんや中野さんと佐藤コーチ、
山田コーチとジュニアの女の子、

その関係性を見ていても、思う。

選手としての全てを「管理」し
金メダルを「買う」のがコーチなのか

選手の半ば親のように、叱咤し、励まし、
ステップを「追う」のがコーチなのか

色々考えさせられて、面白い全日本でした。

本当に層が厚くなりましたね。

やっぱり、ダメでも、よくても、
全身全霊で、ぶつかってきてくれる感じは、
感情移入してしまいます。。。

がんばってほしいな。

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