HumHumの疑問

いろんなことを書いていこう

枸杞茶枸杞飯延寿なり

2010-09-30 21:44:21 | Weblog

「草枯るゝ賎の垣根や枸杞赤し」(正岡子規)


「枸杞(くこ)」


今日9月30日(旧暦 8月23日)は雨・・・
秋冷(しゅうれい)のそぼふる寂雨・・・
そんな中・・・

枸杞(くこ)が元気に赤い実をつけている

どんどん、どんどん赤くなる果実たち・・・
どんどん背を伸ばす草たち・・・
セイタカアワダチソウ、コセンダングサ、ヒメムカシヨモギ、オオブタクサ、ススキ、オオマツヨイグサ、ヨモギ、シロザ・・・・

そして、どんどん高くなるのはタバコ・・・(10月1日から値上げ)

で、今日は9月の最後・・・

6月の終わりは「くすぐりのサルスベリ」(夏越の祓の茅の輪くぐり)
7月の終わりは「延寿の槐(エンジュ)」・・・
8月の終わりは「不老長寿の仙人草」・・・

ってことで今日9月30日は・・・

「枸杞(くこ)の日」

としよう・・・
枸杞(くこ)茶は延寿だからね・・・??
(勝手に決めてます)

ん!クコといえば・・・

「クコ、山を移す」

クコじゃあなくて愚公だったかな??
まあ、それはともかく、福井の野坂山地から滋賀の伊吹山地へと山を移動した旅人がいた・・・

ってことで今日9月30日は・・・・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が敦賀を立ち大垣へ向かっている日(新暦)

1689(元禄2)年8月17日(旧暦)・・・


「路通(ろつう)登場」

昨日、敦賀までわざわざ迎えに来ていた路通・・・
等栽はここで別れたのだろうか・・・?

芭蕉さん、路通と一緒に敦賀を出発・・・

次の木之本までは、分かれ道が多く迷うところだが、さすが道に詳しいナビゲーター・・・

「路通(ろつう)=路の通(つう)」

すいすいと疋田(ひきた)では塩津街道を進む(ここは海津方面の西近江路との分岐点であった)・・・

塩津からは北国街道へと東に向かい、余呉を見やりつ、木之本にあたりに到着・・・


★8月17日(新暦9月30日)・・木之本泊(?)

さて、いよいよ明日から10月・・・
金木犀(キンモクセイ)、銀木犀が咲くころ・・・
それとともに・・・

「金正銀(キムジョンウン)」

もどんどん話題となってくるだろう・・・
後見役は・・・

「チャンギョンボンゴウ」

万景峰号(マンギョンボンごう)・・・???
いや、・・・
張成沢(チャンソンテク)と金慶喜(キムギョンヒ)のチャンとギョンでした・・・

ともかくも明日から、いろいろな臭いが漂うことは間違いない・・・

なんちゃって??

それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・


寂しい種の浜(いろのはま)

2010-09-29 21:41:34 | Weblog

「寂しさやボウシにかちたる花水木」


「常緑ヤマボウシ :ホンコンエンシス」


今日9月28日(旧暦 8月21日)は晴れ・・・
蒸し暑さも去り、すっかり秋らしく涼しくなった・・・

「新涼(しんりょう)」から「秋冷(しゅうれい)」

それにしても、なんとなくものさびしい秋の気・・・
昨日、赤く変わりつつある果実として・・・
ナツメ、ヌルデ、マユミ、サンザシ、花水木 (はなみずき)、山法師・・・
なんて書いたが、まだまだあった・・・

ソヨゴ、モチノキ、ナナカマド・・・

そして、なんと・・・

常緑ヤマボウシも赤くなろうとしている

ヤマボウシにも常緑があったのかぁ~・・・・??
昨日はハナミズキの方が山法師より紅葉が見事と書いたが、常緑ヤマボウシがあるとなると話が違う・・・??
常緑はなんてったて一年中、葉がついて寂しくないからね・・・??


「ハナミズキ(アメリカ山法師)」 VS 「山法師+常緑ヤマボウシ」

比較は難しいが・・・

ハナミズキは時宗の一遍上人・・・
山法師と常緑ヤマボウシは曹洞宗の道元とケイザン禅師・・・

としよう・・・??
山法師、ハナミズキ、常緑ヤマボウシと順に花が咲く・・・
道元、一遍上人、ケイザン禅師と順に生まれている・・・??
なんちゃって??
(勝手に決めてます)

ってことで今日9月29日は・・・

曹洞宗両祖忌

でした・・・
因みに一遍忌(遊行忌)は9月23日・・・
でも曹洞宗よりあまり知られていない・・・??
寂しい一遍さん・・・


「寂しさや両祖にかちたる一遍さん」


さて、一遍上人(遊行上人)といえば遊行の気比神社を参拝し、昨日、
金が崎(鐘ヶ崎)では中秋の名月が見れなかった旅人がいた・・・

ってことで今日9月29日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が種の浜(いろのはま)を見物した日(新暦)

1689(元禄2)年8月16日(旧暦)・・・


今日は晴天にめぐまれ芭蕉は敦賀湾の東岸・・・


「種の浜(いろのはま)」

に遊んだ・・・


「波の間や小貝にまじる萩のちり」(芭蕉)




「寂しさや須磨にかちたる浜の秋」(芭蕉)

なんて句を詠む・・・・

須磨の「明石蛸」の赤さには、赤い小貝「ますほ君」がかなうわけがない・・・
つまり寂しさでは勝っている・・・

★8月16日(新暦9月29日)・・敦賀泊

それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・

月みずき花みずき

2010-09-28 22:14:52 | Weblog

「月みずき ハミズハナミズ 花水木」


「花水木(はなみずき)別名:アメリカ山法師、ドッグウッド」


今日9月28日(旧暦 8月21日)は雨のち曇り・・・
秋の長雨が続く・・・

「秋黴雨(あきついり)」

かと思ったが昼頃から止んだ・・・
秋の空の色は変わりやすい・・・

樹木の果実も赤へ、赤へと変わってゆく・・・

もうすでに赤いのは・・・
エノキ、ガマズミ、サンゴジュ、ウメモドキ、ゴンズイ・・・

今、赤く変わりつつあるのが・・・
ナツメ、ヌルデ、マユミ、サンザシ・・・
そして・・・

花水木 (はなみずき)の実も赤い、紅葉も始まっている!!

さすが、アメリカ山法師・・・
本家の山法師もまけじとボールのような赤い実をつけてるけど、ハナミズキの見事な赤には及ばない・・・??

ん!花水木といえば月ミズキ・・

敦賀で名月観賞を楽しみにしていたが、月見ずきの旅人がいた・・・

ってことで今日9月28日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が敦賀で雨名月を見た日(新暦)

1689(元禄2)年8月15日(旧暦)・・・

昨日の宿(出雲屋)のおやじが言い放つ・・・

「月いづこ 出雲屋だけに 月いずも(出雲)」

やはり、天気は北陸地方、天気は変わりやすい・・・
北国(北陸)の雨・・
おやじの言った通り、十五夜は雨になった・・・
芭蕉の名月観賞ならず・・・


「名月や北国日和(ほくこくびより)定(さだめ)なき」(芭蕉)


芭蕉さん、「ちくしょう、ちくしょう・・・」と呟きながら・・・
鐘ヶ崎の「ちくしょう伝説」いや、失礼、「ちんしょう(沈鐘)伝説」
の金前寺(こんぜんじ)に参詣して句を詠んだ・・・


「月いづこ鐘はしづみて海の底」(芭蕉)


★8月15日(新暦9月28日)・・敦賀泊

さて武富士、会社更生法の適用きょう申請へ・・・
ついに武富士のツキは落ちた・・・
あのなつかしい「武富士ダンサーズ」はもうハナミズキなのか・・・


「ツキいづこ金はしづみて海の底」



それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・

砂持ちて汗びっしょりの馬酔木かな

2010-09-27 22:31:56 | Weblog

「三日降れば世を距(へだ)つなり秋の雨」(水原秋桜子)


「馬酔木(あせび)別名:アシビ、アセボ」


今日9月27日(旧暦 8月20日)は雨・・・
蕭蕭としたどこかもの寂しい長雨・・・

「秋霖(しゅうりん)」

秋陰語ることなし・・・

猛暑、汗びっしょりの頃がなつかしい・・・

「百日紅(さるすべり)ごくごく水を呑むばかり」 (石田 波郷)

サルスベリ、ノウゼンカズラ、夾竹桃など夏花の王者が終わろうとしている・・・
そんな中、もう・・・

馬酔木(あせび)が来年春の花序を伸ばして始めている

なんちゃって??


ところで、そんな福井の空はどうだろうか・・・

ってことで今日9月27日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が敦賀に着いて気比神社に参拝した日(新暦)

1689(元禄2)年8月14日(旧暦)・・・

芭蕉さん、木曾義仲の燧ヶ城(ひうちがじょう)をしのび・・・
今庄(いまじょう)の宿を出た・・・

北陸道は栃ノ木峠と木ノ芽峠に分かれる

芭蕉さん迷わず、木ノ芽峠の北陸道(自動車道)を行く・・・
案の定、ツルツルと敦賀に着いた・・・

敦賀(つるが)といえばツルツル昆布

磯の香りが漂う・・・
芭蕉さん、夕暮れには敦賀の湊に宿を求めることができた・・・

その夜、殊の外晴れていた
このぶんなら明日の満月は期待できそう・・・??

「ほやけど、北国の天気はいつどうなるかわかんないけんのぉ」

と宿の主人に言われてあせる芭蕉さん・・・
夜に気比神社に参拝・・・

月の光が煌々と照らし、神殿前に敷き詰められた白砂が一層白く輝いて見える・・・


「遊行の砂持」の古例をしのび・・・


「月清し遊行の持てる砂の上」(芭蕉)

の句を詠む・・・

さて、芭蕉さん、はたして中秋の名月は見れるだろうか・・・??

★8月14日(新暦9月27日)・・敦賀泊


今参上(今庄)の彼岸花

2010-09-26 18:23:51 | Weblog

「曼珠沙華落暉(らっき)も蘂(しべ)をひろげけり」(中村草田男)


「彼岸花(ひがんばな)別名:曼珠沙華(まんじゅしゃげ)、

       ハミズハナミズ、相思華(サンチュ:韓国)」


今日9月26日(旧暦 8月19日)は晴れのち曇り、にわか雨・・・
昨日の朝とは一変、空はかぎりなく青く澄んでいる・・・

「秋日和」

暑さも去り、さやけき爽気(そうき)、大地に満つ・・・

「♪さわやかな日曜降りそそぐ太陽~・・・」

まさに田中星児の歌が聞こえてくるようだ・・・??
そんな秋晴れに・・・

彼岸花も一気に全開・・・!!

真っ赤でど派手なグロリオサ(ユリグルマ )よりも迫力がある・・・
彼岸にとって悲願の開花・・・(やっと咲いてくれた)??

「♪ヘイヘイヘイイッツ ビューティフル・デー

 出かけよう彼岸へ・・・」

ってことで今日9月26日は・・・

「秋の彼岸明け」

でした・・・
今日も有名な和菓子屋さんには「おはぎ」を買い求める長い行列ができていることだろう・・・??
「おはぎ(ぼたもち?)」といえば京都の仙太郎だが・・・
天竜川にある「伊那(いな)」では「おはぎ」ではなく、「天麩羅まんじゅう」が売れるらしい・・・??

その「伊那(いな)」から同緯度で西へ直線をぐ~んと延ばせば、木曽山脈、飛騨山脈を切り、湯坂峠で福井県に入り、九頭竜ダムと経て「武生(たけふ)」にぶち当たる・・・

さて、そんな福井の北陸本線沿いを行く旅人がいた・・・

ってことで今日9月26日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が福井から敦賀に向かった日(新暦)

1689(元禄2)年8月13日(旧暦)・・・

昨日、芭蕉は福井の知人(等栽)の家に泊まった・・・
今日は芭蕉の時代で十三夜・・・
芭蕉さん、満月が近いのでそわそわ、わくわく興奮して眠れない・・・
って言うか・・・

「旅人木 (りょじんぼく) の枕じゃあ、ぼく眠れんよ」  

と芭蕉さん、木の枕にブツブツ・・・

「物書て扇引きさく余波(なごり)かな」の芭蕉に「扇芭蕉」は相応しいと思うのだが・・・

(旅人木 (りょじんぼく)= 「扇芭蕉」)

なんちゃって??

それはともかく芭蕉さん、名月は敦賀の湊で見ようと決めていた・・・
それには一刻も早く敦賀の近くまで行きたい・・・

「朝からむずむず・・・朝むづの橋」

ってことで芭蕉は早朝出発・・・
等栽も着物の裾をひょうきんにからげて浮かれながら旅立つ・・・

「名月の見所問(とわ)ん旅寝せん」 (芭蕉)

この句を「さいなら(佐内)」と書き残して二人旅の始まり・・・

「白根が嶽(白山)」を見やりつ南下・・・

北緯36度の風が吹く

この「秩父・御巣鷹・諏訪」のパワーラインを越えると「白根が嶽(白山)」に代わって「雛が岳(越前富士日野山)」が視界に入る・・・

「朝むづの橋」、「玉江」、「鶯の関」など古い歌枕の数々を訪ねながら・・・

「湯尾峠(ゆのおとうげ)」を越えて今庄(いまじょう)に出た


「まあ、この辺までくればよかろう、敦賀は近い・・・」

「泊まるのはどんなところでもいい、たとえ木の枕でも・・・」


「名月の枕は問(とわ)ん旅寝せん」  

なんて芭蕉さん、今庄あたりで一泊したに違いない・・・

芭蕉さん、遥か真西からの「気」の波動を感じていた・・・

「今庄」は「ゼロ磁場」のパワースポット、『分杭峠』(ぶんぐいとうげ)と対峙する場所でもあった・・・

これぞ、さすが・・・

芭蕉のイマジン!!今庄(いまじょう)!!

なんちゃって??
(勝手に解釈してます)


奥の細道には等栽の家に2泊したとあるが、これは等栽に対する礼儀だったのだろう・・・??
清貧な等栽の家には気丈な妻がいて1泊が限度だった、でもそれは書 けない芭蕉さんだった・・・??
(勝手にイマジンしてます)

★8月13日(新暦9月26日)・・今庄(いまじょう)泊


それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・

*落暉(らっき):夕日のこと


わけわからない竹の春

2010-09-25 18:37:36 | Weblog

「天上に風あるごとし竹の春」(佐藤和夫)


「竹(たけ)」


今日9月25日(旧暦 8月18日)は雨のち晴れ・・・
台風12号の余波なのか強風が朝から轟々と吹き荒れた・・・
が、10時ごろには雲はすっかり打ち払われ青天白日になった・・・
芙蓉山は見えないが、その前の高松山がくっきりと見える・・・
そして、その両脇の箱根連山と大山・丹沢連山も黒影を見事に映し出している・・

「天と地と人をわかちて秋日澄む」

風の音、木の葉のそよぐ音が爽やかに澄み渡る・・・
いつもうるさい蝉の声もチイチイと、カラスもカアカアとなんとなく秋の声・・・
しかし、ギイギイと軋む音がする・・・??

「竹の春(たけのはる)」

竹のしなる音でした・・・
仲秋、青々と伸びてきた竹が春を感じさせる・・・
だから秋なのに春か・・・??

夏なのに秋は「麦秋」、春なのに秋は「竹の秋」

ってのもあるからね・・・

さて、そんな鬱蒼とした竹林に囲まれた、いや、葛(くず)に埋もれたわびしい(シャビーな?)知人の家を尋ねる旅人がいた・・・・・

ってことで今日9月25日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が永平寺を拝観し福井へ行った日(新暦)

1689(元禄2)年8月12日(旧暦)・・・

芭蕉は3日間、天竜寺に滞在したのにはわけがあった・・・
22日天竜寺到着、昨日24日は北枝と別れたが天竜寺に留まる・・・
芭蕉にとって・・・

秋分の日(23日)を中心にした天竜寺滞在は『分杭峠』(ぶんぐいとうげ)越えを意味していた

芭蕉さん、天竜寺に着いた時から天竜川にある伊那のパワースポット、『分杭峠』の波動エネルギー(気)を感じとっていた・・・

「地を分け、時を分ける」

これぞ「わけの気」・・・!!
わけわからない・・・???
和気清麻呂かって・・・??
(因みに宇佐八幡神託事件は769年9月25日・・・??)
なんちゃって??

さて、芭蕉さん天竜寺を出て永平寺を拝観、三里の道の一人旅・・・
福井の知人(等栽)という老人の家に泊った・・・

しかしこれが鬱蒼とした葛の葉が生い茂るクズ家、ボロ家同然・・・

等栽は元は福井藩士で福井俳壇の重鎮のはず・・・

それなのに枕もない貧しいわび住まい・・

芭蕉さん、トホホ・・・
そのへんから等栽が拾ってきた木の枕で寝ることに・・・


「語られぬ 寝床にぬらす 枕哉(まくらかな)」


★8月12日(新暦9月25日)・・福井(等栽宅)泊

さて、銀木犀の白い花が咲きだしている・・・
よし、今日こそ満月(+2)と木星は見れるだろう・・・

それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・


矢尻の渡しは「矢の根梵天花」

2010-09-24 18:27:53 | Weblog

「赤い筋 矢の根梵天(やのねぼんてん)引き裂かれ」


「矢の根梵天花(やのねぼんてんか)別名:タカサゴフヨウ」


今日9月24日(旧暦 8月17日)は曇り・・・
爽やかというより肌寒い・・・・

「秋気澄む」

って言うよりばか寒い・・・??
一気に秋を飛び越して冬が来たようだ・・・

「秋期済む」

そんな鼻水が出そうな寒さに・・・
「ハミズハナミズ」の赤い曼珠沙華もまだ完全に開花していない・・・
いまは白いムクゲの塊がやたら目立つ・・・??
そして・・・

白い「矢の根梵天花(やのねぼんてんか)」もさりげなく咲いている

小さくてムクゲ、フヨウ、ハイビスカスのような派手さはないが・・・
葉っぱが矢じりのようでなかなか味わいがある・・・

ん!しかも花を裏から見ると濃赤色の筋がおもしろい・・・
まるで扇を天に向かって大きく引き裂いたようにも見える・・・

さて、福井にはそんな扇を取り出し、いつまでも夏の余波(なごり)を惜しんで、これに別れの句をしたためた旅人がいた・・・・・

ってことで今日9月24日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が松岡の天竜寺で北枝と別れた日(新暦)

1689(元禄2)年8月11日(旧暦)・・・

曾良と別れて(9月18日)ほぼ一週間・・・
芭蕉さん一人旅と思ったら、なんと曾良の代わりとなって、ひょこひょこと福井県・松岡の天竜寺まで同行してくれた研屋がいた・・・
曾良との別離に笠の裏に書いた・・・

「乾坤無住同行二人(けんこんむじゅうどうぎょうににん)」

を消したはずなのに・・・??
どこまでも一人旅は淋しい芭蕉だった・・・・

ところで、研屋こと立花北枝(たちばな ほくし)が芭蕉に随行したのは金沢からだった・・・

ってことは金沢、小松、山中温泉の間は三人旅だった・・・??
つまり・・・

「釈迦が芭蕉、梵天が北枝、帝釈天が曾良」

って感じかな・・・??
なんちゃって??

しかし、芭蕉さん、その立花北枝(たちばな ほくし)ともここで別れることに・・・・

「物書きて扇引さく余波哉」

(ものかきて おうぎひきさく なごりかな)
矢じりの研屋、北枝は道中、一行の最後についてゆく矢尻のわたしだった・・・??
それがいま、彼岸の「矢の根梵天花(やのねぼんてんか)」となって西方へ消えゆく・・・
なんちゃって??

ついに、ここで芭蕉さん一人ぼっちの夜となる・・・
涙にくれる芭蕉さん・・・

「余波(なごり)の碑」

なんってのが天竜寺にあるらしい・・・

さて、この後、芭蕉はどこに泊まったのか・・・??

「永平寺」は9月25日(旧暦8月12日)に訪れたとあるので・・・
一応、この日は「天竜寺」にもう一泊したことにしよう・・・
(今年も勝手に解釈してます)

ともかく、このあたりのことは曾良の日記がないので・・・

「結構矛盾同行二人(けんこんむじゅうどうぎょうににん)」

ってことになってます・・・

★8月11日(新暦9月24日)・・松岡「天竜寺」泊

さて、今日の満月(+1)は見れるかな??
木星との位置関係が気になる・・・

それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・

曼珠沙華白き満月あるごとし

2010-09-23 22:27:48 | Weblog

「曼珠沙華白き太陽あるごとし」


「白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ)」


今日9月23日(旧暦 8月16日)は雨・・・
べとべとした昨日の蒸暑がうそのように爽やかな大気・・・・

「秋気満つ」

雷も遠く轟く・・・
空が白い、白い秋、白一色の中・・・

白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ)も咲いている

いよいよ本格的な白秋到来か・・・

ってことで今日9月23日は・・・

「秋分の日」

つまり、「彼岸の中日」・・・
いや、秋彼岸、秋の彼岸、後の彼岸と言うべきか・・・

秋の彼岸はいちいち秋を付けるかって??

「彼岸でも秋の彼岸は僻んじゃう」

まあ、「天麩羅まんじゅう」でも食べて満月でも見よう・・・
しかし、今日は、否、雨で残念ながら満月は見れない・・・
ん!否といえば「伊那」・・・

天竜川にある「伊那」では、お盆やお彼岸に「天麩羅まんじゅう」は絶対に欠かせない・・・

ってことで今日9月23日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が福井県・松岡の天竜寺に滞在してる日(新暦)

1689(元禄2)年8月10日(旧暦)・・・


「つきぬけて天麩羅の衣曼珠沙華」


★8月10日(新暦9月23日)・・松岡泊

それにしても、今日の満月と木星・・・
どれだけ接近しているのだろうか・・・??
見れなくて残念・・・


「曼珠沙華暗き太陽あるごとし」(阿部みどり女)


それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・

満月の曼珠沙華

2010-09-22 18:42:48 | Weblog

「つきぬけて天上の紺曼珠沙華」 (山口誓子)


「彼岸花 (ひがんばな)別名:曼珠沙華(マンジュシャゲ)」


今日9月22日(旧暦 8月15日)は快晴・・・
青空が広がる蒸暑・・・・
東京は真夏日が71日となる・・・
明日は彼岸の中日・・・
それに間に合わせるかのように・・・

真っ赤な彼岸花が天に向かって咲きだそうとしている

やっと見つけた天上の花・・・
しかも今日は・・・

「中秋の名月」

木星と満月の位置も見逃せない・・・!!
ともかく、まんまるの満月を岡にでも登ってぜひ見よう・・・

丸いといえば、丸岡の旅人・・・

ってことで今日9月22日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が丸岡から松岡の天竜寺を訪れた日(新暦)

1689(元禄2)年8月9日(旧暦)・・・

芭蕉さん、西行の歌枕の土地「汐越(しおこし)の松」でたっぷりと浜崎の・・・

塩と胡椒(しおこし)を浴び大満足?

松籟(しょうらい)に打ち寄せる波の轟き・・・
感激して松が天にも昇る竜のように見えたのだろうか・・・??

で、芭蕉さん、そうそうに松岡藩の天竜寺へと向かう・・・

★8月9日(新暦9月22日)・・松岡泊


それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・

吾も亦(また)紅(くれない)なりと長寿賞

2010-09-21 21:57:58 | Weblog

「吾木香 すすきかるかや 秋草の

さびしききはみ 君におくらむ」 (若山 牧水)


「吾木香 (われもこう):吾亦紅(われもこう)」


今日9月21日(旧暦 8月14日)は晴れ・・・
枯葉散る季節・・・
道路や公園の地面には桜の枯葉やらなんだかわからない葉っぱが一面に落ち広がっている・・・

いい葉飛ぶ・・・

「イーハトーブ」

9月の風が枯葉を飛ばす・・・
麻生、安倍元総理の誕生日さえ吹き飛ばす台風の季節・・・

「どっどど どどうど どどうど どどう

 青いくるみも吹きとばせ

 すっぱいかりんも吹きとばせ

 どっどど どどうど どどうど どどう」

ってことで今日9月21日は・・・

宮澤賢治忌

でした・・・
(1896(明治29)年8月27日 (戸籍上は1896年8月1日?)- 1933(昭和8)年9月21日:37歳没)

ってことは今年は生誕114周年・没後77周年・・・・

もし、生きていれば、今年話題の・・・

京都の木村次郎右衛門さん、佐賀の長谷川チヨノさん

とならぶ長寿日本一だった・・??

「われもまたくれない、長寿賞」とねだる宮澤賢治・・・

そんな中・・・

暗赤色の吾亦紅(われもこう)も咲いている

なんちゃって??

さて、石川県の寺にも散った落ち葉を掃いている旅人がいた・・・

ってことで今日9月21日は・・・

松尾芭蕉(奥の細道)が全昌寺を出て汐越の松を訪れた日(新暦)

1689(元禄2)年8月8日(旧暦)・・・


「庭掃いて出(いで)ばや寺に散る柳」

芭蕉さん、大聖寺城外の全昌寺から加賀・越前にまたがる吉崎町へ向かった・・・・・

「蓮如の里・吉崎御坊跡」

「越前の境、吉崎の入江を舟に棹して 汐越の松を尋ぬ ・・・」

奇しくも「奥の細道」は西行五百年忌・・・
芭蕉は尊敬する西行の歌枕の土地「汐越の松」は絶対にはずせなかったにちがいない・・・


「終宵嵐に波をはこばせて 月をたれたる汐越の松」(西行)

西行のこの歌に感動・・・

「これ以上何も言えねぇ」

芭蕉はここでは何も語らず、いや語られず・・・・・

ともかくも芭蕉さんはこの日、・・・・

青(あお)から黄(き)へさやかに移動

青黄さやか・・・??
つまり、青(あお)タグ・「加能ガニ」の加賀から黄(き)タグ・「越前ガニ」の福井県へと越境を果たした・・


★8月8日(新暦9月21日)・・丸岡泊

ん!丸岡といえば・・・
東の空の月も丸くなってきた、木星も近づく・・・
西の空には丸い日没の太陽があかあかと燃え、金星が光る・・・

それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・