HumHumの疑問

いろんなことを書いていこう

梅の花にたまげたる我が命

2012-02-25 18:18:03 | Weblog



「二もとの梅に遅速を愛す哉」  (蕪村)


「早梅」

「白梅 別名:春告草、匂草」

「紅梅」

今日2月25日(旧暦 2月4日 丙辰 ひのえたつ)は雨のち曇り・・
春の雨に菜の花が濡れている・・・・
一雨ごとに大地が潤い、春の景色が整ってゆく・・・

「やっと、梅の咲きほころぶころになったね(菜種前線)?」

やっぱり「春は梅」、百花に先駆けて咲く梅が一番・・・
そして春一番は25日に吹く・・・(2010,2011年)
今年はまだ吹いていないが・・・
よし、・・・

25日は「春一番と梅一番」の日

としよう・・・
(勝手にきめてます)

さて、梅と言えば「梅香る」・・・


「東風(こち)吹かばにほひおこせよ梅の花
 
あるじなしとて春な忘れそ」


スギ花粉の時季だが、今日ばかりは・・・、
大宰府天満宮、京都北野天満宮、さらには全国の天満、天神さんから千の風に乗って梅の香りが運ばれて来るようだ・・・

ってことで、今日2月25日は・・・

「菅原道真忌」

でした・・・
(承和12年6月25日(845年8月1日) - 延喜3年2月25日(903年3月31日):58歳没)

「1109年の風に乗って~・・・・」

千年と109(東急⇒東風)か・・・
じゃあ、59年の歳月を経て、遠天を流らふ雲に乗って来るのは・・?


「遠天(をんてん)を流らふ雲にたまきはる

 命は無しと云へばかなしき」

(斎藤茂吉:「赤光」より)

ってことで、今日2月25日は・・・

「斎藤茂吉忌」

でもありました・・・
(1882年5月14日 - 1953年2月25日:70歳没)

現在の山形県上山市生まれ・・・
1882年(明治15年)・・・
この年は銀座に二千燭光のアーク街灯があかあかと灯った年であった・

「あかあかと二千本のロウソクともりたり

 たまげたる我が命なりけり」

この一般向けの日本初の電気街灯はガス灯よりもはるかに明るく、銀座には毎晩多くの見物人が押しかけた・・・
そして人々は一様に・・・

「あらびっくり、あらたまげたわ、まるで昼間のようだ」

とびっくり、たまげたらしい・・・???


「あかあかと一本の道とほりたり

 たまきはる我が命なりけり」  (斎藤茂吉:「あらたま」より)


それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・



記憶のうすい、二つのたてこもり事件

2012-02-19 18:36:16 | Weblog

「福寿草家族のごとくかたまれり」  (福田蓼汀)



「フクジュソウ(福寿草) 別名:ガンジツソウ(元日草)」


今日2月19日(旧暦 1月28日 庚戌 かのえいぬ)は晴れ・・・
朝方は寒く、山々もうっすらと・・・

「碓氷峠」

って感じ・・・
が、昼ごろからは風はなく快晴、日射しも強くなってきた・・・
やっと一歩、一歩、春が近づいているようだ・・・
春の日射しが堅く凍った大地をほぐしてゆく・・・・

「凍解(いてどけ)」

雪解け、雪がうすくなる、雪がうすい・・

ってことで今日2月19日は・・・

「雨水(うすい)」

でした・・・
温かさに雪が雨にかわり、氷がとけ始める頃・・・

ところで雨水(うすい)といえば碓氷峠(うすいとうげ)・・・
あの事件の記憶も年々うすくなってくる・・・

ってことで今日2月19日は・・・

「あさま山荘事件」の日

でした・・・
(1972年:昭和47)

さて、暖かい日射しは堅くなった体までもほぐしてゆく・・・
日の光をあびて・・・

黄色く輝く福寿草も地表から顔を出している

誰かが呟く・・・

「春は黄色、キンキロウ」

そうか、福寿草、ふじみ荘、ふじみ屋旅館・・・・

明日2月20日は・・・

「寸又峡事件」の日

今から44年前、1968年(昭和43年)・・・
金嬉老(きんきろう)が寸又峡温泉ふじみ屋旅館に立てこもった事件!

そのふじみ屋旅館も閉館するらしい・・・

今日は「雨水」と「福寿草」で思い出す、・・・

だんだん記憶が薄くなる、二つのたてこもり事件・・・
「あさま山荘事件」と「寸又峡事件」でした・・・


「たてこもり家族のごとくかたまれり」 


それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・

淡雪は安房雪か、日蓮さん

2012-02-16 23:03:35 | Weblog

「淡雪や安房雪となり降誕会(こうたんえ)」  



「アジサイ(紫陽花)」

「メジロ」

「日蓮像」


今日2月16日(旧暦 1月25日 丙午 ひのえうま)は曇り、雪・・・
冷え込む・・・
沫雪がときどき舞い、はかなく消えてゆく・・・
立春を過ぎてから降る淡雪、これを・・・

「春の雪」

と呼ぶのだろう・・・?
昨年もやはり今頃は雪だった・・・
鎌倉の妙本寺の祖師堂脇にある紅梅もうっすらと雪化粧となった・・・

妙本寺といえば・・・
昨年、方丈門から本堂に向かう石段の途中で見た・・・

紫陽花の冬芽、これがほとんど緑色だったのが印象に残る

さらにメジロも梅の木にいたりして・・・

これらは、「もう春ですよ」と春の訪れを告げていたのだろうか・・・

さらに妙本寺には・・・

若き日蓮の説法姿を再現した巨大な像がある


ってことで今日2月16日は・・・

「宗祖降誕会(しゅうそこうたんえ) 」

でした・・・
「日蓮聖人誕生会」のこと。

「安房(千葉)の清澄(きよすみ)山に清澄(せいちょう)寺あり!」

昨日15日は「釈迦入滅の日」(「ニルヴァーナ」)だった・・・
で、鎌倉の釈迦堂口切り通しから南下すると・・・
日蓮初説法の草庵、妙法寺にぶち当たる・・・

この妙法寺と妙本寺・祖師堂を結ぶ延長線上には、なんと鎌倉を代表する鶴岡八幡宮の本宮、建長寺、安国論寺などが立ち並ぶ・・・
今日は「釈迦堂口切り通し」が結ぶ・・・


「涅槃会」から「降誕会」

でした・・・
「比企能員(よしかず)」と「北条時政」ってのもある・・・
(これはまたの機会としよう・・・)


春の初雪、鶯の初音(はつね)もそろそろかな・・・?


「春雪や降るにもあらずホーホケキョ(法華経)」 



それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・

ヒメシャラとネコシャラが光る日

2012-02-15 17:25:01 | Weblog

「涅槃会(ねはんえ)やヒメシャラネコシャラどん光る」  



「ヒメシャラ(姫沙羅) 別名:サルタノキ、コナツツバキ」

「ネコヤナギ(猫柳)」


今日2月15日(旧暦 1月24日 丙午 ひのえうま)は曇り・・・
どんみりとした天気・・・
昨日の・・・

雨傘から日暈(ひがさ・にちうん)へ

いや、日暈も雲に覆われている・・・
そんな曇天に・・・

ヒメシャラの新芽が白銀に光る

シャラノキ(沙羅の木)と呼ばれるナツツバキ(夏椿)よりは葉も花も小さい・・・
ツバキ科とは思えない落葉樹の葉っぱだが紅葉は美しい・・・

ん!シャラノキといえば「沙羅双樹(さらそうじゅ)」・・・

「神垣や おもいもかけず 涅槃像」 (芭蕉)

(かみがきや おもいもかけず ねはんぞう)
芭蕉は2月15日、伊勢神宮の外宮でこの句を詠んだ・・

ってことで今日2月15日は・・・

「涅槃会(ねはんえ)」

でした・・・
「釈迦入滅の日」(「ニルヴァーナ」)ってことで各寺院で涅槃図が掲げられていることだろう・・
また、宗派によっては常楽会とも言い、常楽会(涅槃会)は本来の旧暦2月15日<新暦で3月7日(満月)>か、月遅れ3月15日の場合もある・・・
(2月は雪かきでいそがしい地方など??)

日暈(ひがさ)が雲から出たり戻ったりしている・・・
日暈(ひがさ)といえば、檜笠(ひがさ)・・・

火傷に注意された子供が西行に返答する・・・

「お坊さん、お前さんも檜笠をかむって頭を焼かぬように

 気をつけなさいよ。」

この子どもの機知のある返答に驚いた西行・・・
すごすごと、もと来た道へもどることに・・・
で、この現象を・・・

「西行もどし」

と呼ぶ・・・??
(勝手に決めてます・・・)

ってことで、今日2月15日は・・・

西行忌

でもありました・・・・
(1118年(元永元年) - 1190年3月23日(文治6年2月16日):72才没)
円位忌(えんいき)ともいう。

西行は祖先が藤原鎌足、北家の藤原家・・・

本名、佐藤義清(のりきよ)!!

(「よしきよ」じゃあない?)
裕福な武士の家系・・・
現在「平清盛」に出演中の藤木直人のような「北面の武士」ならぬ「イケ面の武士」・・・
そんなエリートが、突然、出家してしまう・・・??


「伊勢の海 あこぎの浦に 引く網も 

 たびかさなれば 人もこそ知れ」

(何度も会えばやがて人に知られるようになりますよ)

の藤原璋子(たまこ)・・・・!!

「待賢門院(たいけんもんいん)璋子の生涯」

が執拗に絡むのだろうか・・・??
いや、もっと別な何かがあったに違いない・・・

謎の出家・・・
ふ~む。謎、謎、謎の・・・

篠栗(ささぐり)南蔵院

ってか・・・??
ここにはかなりキッチュな不動像や巨大な涅槃像がある・・・

まあ、それはともかく・・・

「願はくは花の下にて春死なむ

 そのきさらぎの望月のころ」  (西行)

と詠んで、西行は強引に忌日を一日戻した・・・「西行もどし」??
で、こちらも「昨日もどし」・・・・

ってことで今日2月14日は・・・

「バレンタイン」と「長谷寺だだおし」

でした・・・

「だだおし」とは・・・??

参拝者の額(ひたい)に無病息災の・・・
バレンみたいな閻魔大王の宝印、「檀拏(だんだ)」を押すから・・・

「だんだ押し⇒だだおし」

要は、額(ひたい)にバレン印を押すこと・・・
そして長谷寺では15日には「涅槃(ねはん)会」を行う・・・
これを・・・

「額(ひたい)の法印」から「四諦(したい)の法門」へ

と呼ぶ・・・
(これまた勝手に決めてます・・・)

で、「四諦(したい)」の・・・

「苦集滅道」とは??


「あれもしたい、これもしたいと欲張って<集め>過ぎると・・・

 あれもしなくちゃ、これもしなくちゃの管理自縛が生じる・・・

 つまり「苦」が生じる・・・

 だったら、どんどん捨てればいい・・・

 いやむしろ自ら苦を生み出す<集める>をやめればいい・・・」

(*<集める>は人によっていろいろな解釈がある・・・) 

ってことでしょう・・・
(勝手に解釈しています・・・)

さて、今日ははや2月の半ばで「下弦の月」・・・・
15日前の「上弦の月」の日(1月31日)は猫柳の芽から銀色の花穂がちょこっと出てきている程度だったが、・・

猫柳の芽から花穂が光輪を纏ってぶわぁ~と割ってでてきた


まさに、これは「涅槃会(ねはんえ)」にふさわしい銀色のヒメシャラ・・・・??

いや・・・、

「ネコシャラ」

といえよう・・・??

「一つづつ光輪まとひ猫柳」 (伊藤柏翠)



それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・