「涅槃会(ねはんえ)やヒメシャラネコシャラどん光る」
「ヒメシャラ(姫沙羅) 別名:サルタノキ、コナツツバキ」
「ネコヤナギ(猫柳)」
今日2月15日(旧暦 1月24日 丙午 ひのえうま)は曇り・・・
どんみりとした天気・・・
昨日の・・・
雨傘から日暈(ひがさ・にちうん)へ
いや、日暈も雲に覆われている・・・
そんな曇天に・・・
ヒメシャラの新芽が白銀に光る
シャラノキ(沙羅の木)と呼ばれるナツツバキ(夏椿)よりは葉も花も小さい・・・
ツバキ科とは思えない落葉樹の葉っぱだが紅葉は美しい・・・
ん!シャラノキといえば「沙羅双樹(さらそうじゅ)」・・・
「神垣や おもいもかけず 涅槃像」 (芭蕉)
(かみがきや おもいもかけず ねはんぞう)
芭蕉は2月15日、伊勢神宮の外宮でこの句を詠んだ・・
ってことで今日2月15日は・・・
「涅槃会(ねはんえ)」
でした・・・
「釈迦入滅の日」(「ニルヴァーナ」)ってことで各寺院で涅槃図が掲げられていることだろう・・
また、宗派によっては常楽会とも言い、常楽会(涅槃会)は本来の旧暦2月15日<新暦で3月7日(満月)>か、月遅れ3月15日の場合もある・・・
(2月は雪かきでいそがしい地方など??)
日暈(ひがさ)が雲から出たり戻ったりしている・・・
日暈(ひがさ)といえば、檜笠(ひがさ)・・・
火傷に注意された子供が西行に返答する・・・
「お坊さん、お前さんも檜笠をかむって頭を焼かぬように
気をつけなさいよ。」
この子どもの機知のある返答に驚いた西行・・・
すごすごと、もと来た道へもどることに・・・
で、この現象を・・・
「西行もどし」
と呼ぶ・・・??
(勝手に決めてます・・・)
ってことで、今日2月15日は・・・
西行忌
でもありました・・・・
(1118年(元永元年) - 1190年3月23日(文治6年2月16日):72才没)
円位忌(えんいき)ともいう。
西行は祖先が藤原鎌足、北家の藤原家・・・
本名、佐藤義清(のりきよ)!!
(「よしきよ」じゃあない?)
裕福な武士の家系・・・
現在「平清盛」に出演中の藤木直人のような「北面の武士」ならぬ「イケ面の武士」・・・
そんなエリートが、突然、出家してしまう・・・??
「伊勢の海 あこぎの浦に 引く網も
たびかさなれば 人もこそ知れ」
(何度も会えばやがて人に知られるようになりますよ)
の藤原璋子(たまこ)・・・・!!
「待賢門院(たいけんもんいん)璋子の生涯」
が執拗に絡むのだろうか・・・??
いや、もっと別な何かがあったに違いない・・・
謎の出家・・・
ふ~む。謎、謎、謎の・・・
篠栗(ささぐり)南蔵院
ってか・・・??
ここにはかなりキッチュな不動像や巨大な涅槃像がある・・・
まあ、それはともかく・・・
「願はくは花の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ」 (西行)
と詠んで、西行は強引に忌日を一日戻した・・・「西行もどし」??
で、こちらも「昨日もどし」・・・・
ってことで今日2月14日は・・・
「バレンタイン」と「長谷寺だだおし」
でした・・・
「だだおし」とは・・・??
参拝者の額(ひたい)に無病息災の・・・
バレンみたいな閻魔大王の宝印、「檀拏(だんだ)」を押すから・・・
「だんだ押し⇒だだおし」
要は、額(ひたい)にバレン印を押すこと・・・
そして長谷寺では15日には「涅槃(ねはん)会」を行う・・・
これを・・・
「額(ひたい)の法印」から「四諦(したい)の法門」へ
と呼ぶ・・・
(これまた勝手に決めてます・・・)
で、「四諦(したい)」の・・・
「苦集滅道」とは??
「あれもしたい、これもしたいと欲張って<集め>過ぎると・・・
あれもしなくちゃ、これもしなくちゃの管理自縛が生じる・・・
つまり「苦」が生じる・・・
だったら、どんどん捨てればいい・・・
いやむしろ自ら苦を生み出す<集める>をやめればいい・・・」
(*<集める>は人によっていろいろな解釈がある・・・)
ってことでしょう・・・
(勝手に解釈しています・・・)
さて、今日ははや2月の半ばで「下弦の月」・・・・
15日前の「上弦の月」の日(1月31日)は猫柳の芽から銀色の花穂がちょこっと出てきている程度だったが、・・
猫柳の芽から花穂が光輪を纏ってぶわぁ~と割ってでてきた
まさに、これは「涅槃会(ねはんえ)」にふさわしい銀色のヒメシャラ・・・・??
いや・・・、
「ネコシャラ」
といえよう・・・??
「一つづつ光輪まとひ猫柳」 (伊藤柏翠)
それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・