「七種(ななくさ)のすずしろなれば透き通る」(佐藤麻績)
「蘿蔔 (すずしろ):清白、大根(だいこん) 」
今日3月30日(旧暦 2月15日 )は晴れ・・・
雲ひとつない青空に富士山がひさびさにその白髪頭を現した・・・
しかも白い部分が3月22日に見た時より増えている・・・??
富士山の前の高松山の稜線まで白が落ちてきている・・・??
「不二(富士)ひとつうずみ残してガザニアや」
所どころボコンボコンとガザニアのような黒い斑点があるけどね・・・??
大山や箱根の連山も白銀が戻ってきた・・・
箱根の金時山が白い、神山が白い、駒ヶ岳も白い、そして・・・
明神ヶ岳の山筋があばら骨のようにはっきりと見える
なんちゃって??
まあ、ともかく風は冷たく吹いているが「清白の世界」はすばらしい・・・
ん!清白と言えば・・・
「蘿蔔 (すずしろ)」の茎がすっくと伸びて清白な花が咲いている
人知れず咲いただいこんの花・・・
密やかに散るだいこんの花・・・
ドラマ「だいこんの花」が懐かしい・・・??
なんちゃって??
さて、一般に、油菜(あぶらな)科は・・・
「薹(とう)が立つ」
と硬くなって食用にならなくなる・・・
「とうが立つ」といえば思い出すのは・・・
高さ日本一となった東京スカイツリーじゃあなくて・・・
「凍(こお)れる音楽」と讃えられる東塔(とうとう)のある薬師寺
白鳳伽藍は着々と復興しつつあるが・・・
東塔は「平城遷都1300年祭」後の来春から解体に着手する予定・・・
水煙の「天つ乙女」は当然、外されることだろう・・・
「蘇る東塔(とうとう)」
新しい「とうが立つ」ってことは古(いにしえ)の荘厳が消えること・・・
「荒廃と落魄(らくはく)の歴史を残す 薬師寺・・・
古色は消え失せ 東塔のみがいまなお 人々の心に残る・・・」
非常に残念なことだ・・・
今日は旧暦の満月・・・
澄み渡った春の夜空に煌々と明鏡の如く輝いている・・・
東塔の透かし彫りの水煙にもこの満月の光が滔々とよどみなく流れ込んでいることだろう・・・
「水煙の天つ乙女が衣手(ころもで)の隙(ひま)にもすめる春の月かな」
なんちゃって??
ってことで今日3月30日は・・・・・・
西ノ京に春を告げる行事・・・・・
「薬師寺修二会花会式(しゅにえはなえしき)」
でした・・・
人知れず咲いただいこんの花・・・
密やかに散るだいこんの花・・・
そして・・・
密やかに消える水煙の天つ乙女たち・・・
それでは「アテブレーベ・オブリガード!」・・・・