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サツマイモの「ツル返し」と、美味しいツルの佃煮。

2020年09月10日 | 農家のごはん


夏の盛りになるころ、サツマイモはツルを伸ばして四方へと広がります。

伸びたツルの節間から根っこ(不定根)が出て地中へ入り、やがてこの根っこは肥大して芋になりますが、収穫できるほどの大きさの芋にはなりません😿

不定根をそのまま伸びるに任せていると、根っこ成長して芋の数が多くなり、芋の肥大のために養分を多く吸収しようとします。葉は過剰に茂り、芋が大きくならないツルボケの原因になります。

そのためこれくらいの時期になると、「ツル返し」を行います!

ツルを浮かせて不定根を切り、育てている芋が大きく育てるように手を加えます。定期的に「ツル返し」行うことは、芋を太らせるための大事な作業のひとつなのです。


手前の土の部分が見えないくらい、ツルが伸びて茂っていました。こうして不定根を切り、畝の上にかぶせるようにしていきます。


あ~あったあった、不定根についた小さなサツマイモ!これは収穫できるほどの大きさにはならないので、このように切ってこれ以上養分を吸わないようにしておきます。

小さくて持って帰るほどじゃなかったんですが、帰り際お味噌汁にでも入れてあげようかなと思い持ち帰り具材の一つにしました。そうしたら、こどもたちが「あ~サツマイモ。ひさしぶりだね~」って言っていました。




さて!

さてさて!

ツル返しを行った日、余裕があったらツルから葉っぱの付け根の茎を切り出し、持ち帰って「サツマイモのツルの佃煮」を作ります。

これが、キャラブキの佃煮みたいに美味しくって!毎年一度は食べたい佃煮です。


写真下方に横に伸びているのがツル。

そしてそれから垂直に上に伸びているのが茎で、てっぺんは葉っぱになっています。

ツルからまず茎を切り出し、葉っぱを除いて200~300gくらいになるくらいまで収穫します。


こんくらいでいいかな。


持ち帰って計量すると250g程度でした。

よく洗って…。


2~3㎝に切り…。



だし汁と粗糖大さじ3を入れた煮汁で柔らかくなるまで落し蓋をして煮ます。

適当なタイミングで(ちょっと柔らかくなって、あと10分程度煮たいかな~くらい)、醤油も大さじ3程度加えてさらに煮ていきます。


最後は鍋をゆすって煮汁がなくなるまで煮含めます。梅酢があればあら熱が取れたら小さじ2程度加えてよく混ぜておくと日持ちがよくなり風味もよくなると思います。

これ、息子がすごい好きなんですよね~。

熱々ご飯に最高!!!!


この日は黒ゴマも和えました。お好みで七味などの辛みを加えても美味しいと思います。






この日はサツマイモのツルのほかにもこまごまと収穫しました。


台風の影響で雨風受けて傷がちょっとあるけれど、それでもひさびさの雨をもらってピカピカしているナス。


今年もつやつやに実ってくれた鷹の爪。


ピーマン。ピーマンは、日照り続きの8月から実の大きさが格段に小さくなって苦戦中。


放っておいてもものすごい量が穫れ続けるササゲと、このところの雨をもらって、ちょっと復活してきてくれたゴーヤ。


今日はたった1本しか収穫できなかったキュウリ…。6月から収穫していて株がもう枯れ始めているので今後の収穫はもう難しそう。本当に寂しい!


夏の盛りが過ぎたうちの畑では、今日の収穫はこんなもん。


これらを使って夕食やお弁当にさせてもらっています。


ゴーヤ。末っ子と相棒くん以外は結構好きなんだけど、末っ子は高学年になっても、「苦い…」と苦手な様子。


わたしはゴーヤ、大好きの好きなんですけどね。

最近、畑の様子の生地が多いですが、今年の夏はすごくパンづくりもしていたんですよ!

実はこれを書いている今もオーブンで2斤のパンを焼いていて、もう8回目…!

まだちょっと納得いってなくて、お休みの日を狙って条件変えつつトライしている最中です。

またこれらのトライの日々をまとめて記事にさせていただけたらと思いますので、よかったらまたお付き合いいただけたらうれしいです。



あ、ツルの佃煮なんですけど、サツマイモを収穫した時などに残るツルについている茎などは、もう養分がなくなってきていています。

なので、ツルを食する場合はこういう夏の盛りで葉っぱが元気に茂っている頃に、伸びすぎたツルから切り出すのがいいのかなと思われます。

…おととしはイノシシの獣害で全滅したサツマイモですので、こうして無事に生育が進んでいることにありがたみをひしひし感じます!

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