梅ジュースの残り梅でつくる、我が家のナチュラルな常備薬、『梅ペースト』。
わたしはまだ自覚症状がない時から、風邪をひきそうになるとリンゴやナシなどが無性に食べたくなります。あ、風邪ひく前ぶれだと思っていつもなめるのがこの梅ペースト。
昔からこうなることに気付いていたけれど、リンゴはまだしも、梨が家にあるなんてのはまれなことで、なんにも対策せずにいました。
でも、この食べたい味覚を満たしてくれるのが、梅ジュースの出がらしの梅でつくったペーストでした。
梅ジュースの残った梅は毎年状況が微妙に違いますが、たいていはエキスを出し切り梅はシワシワのカチカチになり、そのままではとても食べれません。
反対にエキスをすったのでしょうか、プヨプヨとふくらんだ梅もありますが、これだってそのままではとても食べられません。皮が漬けものみたいに固くてエグミもある感じ。
プヨプヨさんだけだったら、お鍋で煮詰めるとペーストになりますが、かたくシワシワになったものは鍋で煮ると時間がどれだけかかるかわからないのと焦げる可能性も高いので、こういうものは圧力をかけると確実かなぁと思います。
・・・最近子どもたちが全員うんと小さい頃のピーク時のせわしさ(あっちでもこっちでもワンワン泣かれ、子どものハプニング続出の夕方・・・みたいな)がなくなり、圧力鍋を使うことは少なくなりましたが、やっぱり魚を骨までホロホロに煮る時と固い固い梅を柔らかくする時は便利です。
根菜やお豆は元々圧力なべを使わずお鍋でコトコト煮るのが好きだったので、ちょっと時間に余裕ができるとそれに戻りましたが。。。
今年も4kg分の梅をペーストにしました。これを1年ゆっくり我が家のナチュラルな常備薬として保存します。
【材料】
・梅ジュースの残り梅・・・1kg分
・水・・・1カップ
【つくりかた】
①梅ジュースから残った梅を取りだし圧力鍋に入れ、水を半カップ加える。
わかりますか?シワシワ出がらしとプヨプヨ出がらし。
②圧力鍋に火をかけ、5分加圧して自然放置する。
③フタを開けて、水分が少ないなと思ったら水半カップを足してさらに弱めの中火にかけて様子をみる。さらに味を見て、甘みを確認する。※足りなければ分量外ですがきび糖などの甘みを加えて甘みを調整してください。
④梅の実が崩れてペーストになってきたら火からおろし荒熱をとる。
⑤④を大きめのザルでこしてペーストと種に分ける。わたしはすりこ木でごりごりこします。種と繊維が残りますが、繊維はできるだけすくってペーストの方に混ぜています。
種も子どもたちは大大大好き?いっぱい身が残っていても食べるからおっけ~!
⑥清潔な保存容器に梅の種とペーストに分けて入れて保存する。常温で1年以上は保存可能です。
このペースト、名古屋の熱い夏のお部屋に放置していても一度も傷んだことがなく、わたしは梅の持つ強さにいつも感心させられています。
日本人の身体、健康を支えてきてくれた梅。今年も梅仕事終盤に入り、今年も風土からの恵みをいただいて、梅しごとを元気にさせてもらえたことに、感謝の気持ちがわいてきます。
あたりまえのことかもしれない。でもわたしはふと、こういうことがミラクルに思えてしまうのです。