goo blog サービス終了のお知らせ 

てのしごと~ながくて風土~

2023年もよろしくお願いいたします✨

ハンドニットのニットクラッチバッグ、販売します。

2016年02月25日 | hand knit  編みしごと


先日ご紹介させてもらったニットクラッチですが、nunogokoroさんの手で、こんなに素敵なバッグに仕立ててもらいました!

もうnunogokoroさんに完全にオマカセさせてもらったのですが、いつも想像を上回るバッグにしてくれるので感動ものでした。

写真は背面。ショルダーになるように、皮と金具をとめてもらいました。



そして内側…!こんなに美しくカッチリと仕上げてもらって…内ポケットまで付けてもらいました。



ショルダーにもできるのがやっぱり使い勝手がいいですよね。nunogokoroさんらしい、こんなに素敵な皮付きのショルダー紐です。

1、2回使用してみて、使用感を確認しましたが、とっても調子いいです!わたしがいつも持ち歩いているお財布、デジカメ、スマホ、カードケース、ティッシュケース、ハンカチがピタッと入ってくれてニットだけだったらもうフニャフニャなんですが、カッチリ内側を縫製してもらっているのでいい感じでカッチリをキープ!

すご~~い…

着用(?)したところを自撮りしてみました。まだまだへたくそだけど、自撮りも精度をあげていけるよう頑張ります。



クラッチで持つとこんな感じ。



大きさは割と大き目だよ~。サブのバッグを持たなくてもある程度これひとつで入っちゃいます。



まるでぬいぐるみを抱っこするようにクラッチを抱えます。

最後はショルダーにしたところ!



子育て中は普段はショルダーがいいですよね!いちいちバッグをどこかに置いて子どものお世話などしていられません…

この薄いグレーのクラッチは大きいので小さめのクラッチもつくってみました。



わたしは横長な感じが好きなのでこちらも横長な感じにしています。そしてこの糸はオーガニックホワイトなのです…!編んでいてとても心地よいいい糸でした。もちろんグレーと同じアイルランドのケリー・ウーレン・ミル社のアランセーターの本場の糸です。



大きさはこんな感じ。小さいながらもまあまあな容量があり、長財布や携帯も入りますよ~!

実は来シーズンからできたら「ながくて風土」からニッティング部門をつくってネットでも販売していけたらいいなあと今ぼちぼち考えをあたため始めています。

数点、中心となるニットを考案しているのですが、中心となるニットはやっぱりこのクラッチがいいなあと思い、試作を重ねてやっと完成できたんです。

原価がかなりかかっちゃっていて、お値段はこれでも本当にぎりぎりで、これでももしかして存続が難しいかもしれないのだけど、とりあえず価格を決めさせていただきました。

こちらのアイリッシュウールのnunogokoroさんとながくて風土のコラボ・ニットクラッチ(ショルダー付き)は5900円にて販売させていただこうと思います。たくさんの方に使っていただきたくこのお値段にさせてもらいました。

小さいものはちょっとはお安くできたらいいのだけど、仕入れる糸が大きめサイズと同じなため、同様に5900円にて販売させていただく予定です。

納期はご注文いただいてから2~3週間でお手元にお届けできるようにと考えております。

2月末に一度ロンドンに糸の発注をかけたいと思います。3月納期でこのニットクラッチをもしご希望の方がみえましたら、どうぞながくて風土までご連絡ください。

ニッティング部門であと販売予定なのは、シェトランドウールのニットキャップとベレー、野呂さんのハンドウォーマーとニットキャップとベレー、あと日本の普通のメリノウールなのですが、子ども用のグレーのシンプルなケーブル×鹿の子編みのミトンが2000円程度で販売できそうなので、それも中心のニットにできたらいいなあと思っています。

今安くてかわいいニットがたくさん売られていて、流行のファッションを楽しむのにはとてもいいなあと思います。糸もたくさん安価なものが売られていて、流行のものの図案もたくさん売られています。

それなのに、自分で編むんだったらせっかくだから上等の糸を使って、丁寧に編みこんで、消耗のニットではなく、手入れして愛着が持てて、長く久しく使える手編みのニットをつくりたいなあと思ってしまって…。

長く久しく使える手編みのニット…「長久手」なんですよ~~わはは

寒い寒い2月。まだまだオーダーのニット製作中です。ご注文も春先までお受けしてます

シェトランドヤーンでオーソドックスなケーブルのニットキャップ。

2016年02月24日 | hand knit  編みしごと


何年も黒い糸さがしているんです。

すごく黒の並太糸は難しいと思っています。野呂さんのくれよんソロの黒が廃版になってしまって以来、黒糸ジプシーになってしまっていました。できれば英国の糸で並太黒を探しているんだけどなかなか見つからない…!

日本の糸で探してみると、野呂さん以外で好きな感じに近いのはパピーの「ブリティッシュ・エロイカ」です。

こちらは三國万里子さんも著書の作品に何度も使われている糸なのではないかなと思いますし、実際に日本のニッターさんからとっても人気のあるよい糸だと思います。英国からわざわざ糸を取り寄せるよりはるかにコストも下げることができるので、ものによってはとてもいいと思います。

…先月、友人にこの黒い糸でケーブルニットキャップを編ませてもらったんですが、それがすごく気に入ってしまい、わたしも自分のを編むことにしたんです。

ちょうどその時…

昨年の新作なのか、シェトランドウールのブローカー、ジェミーソン・アンド・スミスでシェトランド・アラン・ウーステッドという糸が販売されるようになって、いつもロンドンから糸を送ってくれる方に問い合わせさせてもらったところ、このアラン糸で黒が扱えるよ!とお返事をいただいたのでした。

このケーブルニットキャップをシェトランドアランで編もう!迷わずそう決めました。

アラン用なので、もちろん並太以上の太めの糸です。(棒針にしたら10号程度)

そして、晴れて我が家にその黒い並太のシェトランドの糸が届きました!



待ってたよ~~ぉ。。。。感涙。。。

今編んでいたものもあったんですが、ちょっとそれは置いといて、その日にすぐニットキャップに着手しましたっ!!

そして1週間くらいかかったけれどわたしのクールでオーソドックスなニットキャップができあがりました。



ケーブル模様はこんな感じにシンプル。

やっぱし黒帽好きだ~~~。一体今までの人生でいくつの黒帽を買ったことやら…もちろんニット以外でフェルトのベレーや中折れ帽もいくつも買いました。

帽子が好きなんです…

このニットキャップは流行ののせる感じでかぶると三角ぽい雰囲気に、深めにかぶるとスキー帽のようなピッタリと丸い感じにかぶれると思います。


帽子を買った後は軽くかぶり方を考えています。

のせる感じ、深めにかぶる感じ、斜めにした感じ、髪をおろした時の感じ、結んだ上からかぶる時の感じ…。いろいろ雰囲気を確かめて、そういう服装をしたときに合う雰囲気であわせています。

わたしはあんまりおしゃれに無頓着な方なんですが、なんとなく帽子と靴だけ洒落たものが好き…!

着用したものを苦手な自撮りしてみました…こちらは乗せる感じでかぶりました。



こちらは深めで丸い感じにかぶりました。なんとなく、ロシアっぽい帽子(大きくて毛皮?みたいな四角い感じの独特な帽子)が好きで、ホントはそういうのかぶりたいけど現実生活ではこんな感じのガッツリめニットキャップで代用してます…



こちらのニットキャップは日本の糸でつくらせてもらう場合1点3300円(糸代、作成費)にてオーダーメイド可能です。

シェトランドウール(本物のリアルシェトランドウールです)の場合は1点4200円となります。

この糸はカラーもいろいろとセレクトできます。

【シェトランドアラン、カレーバリエ】

写真の7色と黒、全8色からセレクトしていただけます。左下の真っ白、すごく良くないですか?これ可愛い…



【ブリテッシュエロイカ(日本製/英国産混)、カラーバリエ】

以下の30数色からセレクトしていただけます。





気にいったカラーでニットキャップのオーダーメイドしてもらえますよ~

…なんだかんだ4月くらいまではニットが欲しい日がまだまだあるんですよねぇ。

あたたかい日はもうしまおうと思い、また寒くなるといそいそと出してくる。。。春はそんな繰り返しですね。

今年の春ももうすぐ…!





アルパカの、ふんわり気持ちいいボタン付きマフラー。

2016年02月10日 | hand knit  編みしごと



昨年末、親子3代の方にマフラーを編ませていただいたんです。

冒頭の写真はまだ1歳のお孫さんに…!ボタン付きなので、ずれ落ちたりすることなくつけられるのと、編地が穴になっているので好きな場所でとめてもらえるので雰囲気をかえて着用してもらうことができます。



まだまだ若いのでおばあちゃんと呼ぶのには気が引けるし、おしゃれでとってもきれいな方なんですが、オーダーをいただいた方の普段のお洋服に合うように…とアルパカの糸でこんな編地にして、瀬戸の作家さんがつくられた陶製のボタンを稀月さんでお願いして(特別に用意していただきました、ありがとうございます!)、まるでブローチをあしらう感じにてみました。

この編地分厚くなって、隅っこがクルンとまかないのでマフラーにとってもいい編地なんです。

この編地の編み方はこちらです!ヨーロッパでも人気でよく編まれる編地だと思います。

この模様の編み方

ウールのちくちくが苦手で普段からアルパカやカシミアを使っている方だったんでと選びは慎重にしました

今まで気にいっていて使用していたアルパカ糸がなんと廃盤になってしまったので、今回いろいろと調べて新しい糸を使ってみたのだけど、この糸がとてもよかったので勉強になりました!

さて先日お会いした時ですが、こちらのマフラーをつけてくれていました!



ありがとう~!彼女はおしゃれでいろいろなファッションをする方なんですが、今日はこんな感じのお洋服でした!

肌ざわりなどとっても気に入ってくださって、眠るときもつけていたいくらい…!と肌ざわりのよさをとても喜んでくださいました~!

写真がなくなっちゃったんですが、20代のきれいで(これまた美女でびっくり!)お若いママには彼女の倍の長さで編んで、最近はやりのたっぷりしたカジュアルにも使えるマフラーに仕上げさせてもらいました。

微妙に色が違って、お嫁さんは薄いグレー、お孫さんとオーダーをいただいた方は薄いベージュでリンクしています!

お嫁さんにはリボンのボタンとおそろいで陶製の丸ボタン(ナチュラルで素敵なボタンです)、お孫さんは、陶製のボタンは危ないかなと思い、木製のナチュラルなボタンをセレクトさせてもらいました。

お孫さんたちは東京に住んでいるのですが遠くに暮らしていても一緒のあたたかな冬小物でリンクしていて、幸せな感じだなあと思いました!

こういうご用命をいただけるとこちらまでうれしい気持ちです。

このマフラーを作成するにあたって、長久手の庭師さんの雑貨屋さん「稀月(きげつ)」さんには大変お世話になり、本当にありがとうございました!

伊勢木綿、おかげ横丁「もめんや藍」さん。

2016年02月04日 | hand knit  編みしごと


3年前につくったキルトのクッションがボロボロ…。

キルト・クッション

2月、3月と加速度的に忙しくなってくるので(風邪なども家族がひくとさらに…!)、縫物などは忙しくなる前に…と木綿を準備しておいていました。



こちらはおととしに伊勢神宮参拝のときにおかげ横丁で買い求めて持ち帰った伊勢木綿でつくった座布団。ダイニングの座布団なので、それはもうヘビーにつかわせてもらっています!

伊勢神宮の帰りに伊勢木綿と出会ったときに記事はこちらです。

「伊勢神宮、伊勢木綿」の記事

生地がとっても丈夫でまだまだずーっと使えそうです。色もちょっと味が出てきた程度でまだまだ濃いですよ~。

クッションの作り替えを検討し始めた時、ちょっと高価だったけど、生地が強く藍染めが本当に美しい伊勢木綿でまたつくりたいなあ!とすぐに思えました。

お店まではなかなか行けないのでネットショップを利用させてもらいました。

おかげ横丁オンラインストア

生地、どれもすてきで迷いますが、きっとどれが来てもすてきだと思える信頼があるので、使ったことのない大振りの格子(正藍25)と無地(紺260)ののり付きの原反2メートルずつを購入しました。

4000円ちょっとと送料でした。



こちらは40センチ四方のクッション。



こちらは28センチ四方の小さいお座布。



いつもこの4つをソファーに散らかして使ってます。子どもがリラックスタイムだけでなく、遊びに結構ハードに使うので(笑)強い生地にしました~!

格子模様は和洋折衷な感じで使ってみたかったんですが、わたしはもっと和全面押し!って感じの柄が好きだなと思いました。

縞模様とか大好きです。

は~また伊勢木綿使う機会ないかな~

裁縫得意だったら、かっこいい作務衣とかテーブル周りのクロス類をつくってみたいな~!

…もめんや藍さんがいつもつけてくださる栞の文章を転記させていただきました。歴史や背景、風土のことを知っていくともっと考えが深くなり、経験値に厚みが出てきますよね。


名前の通り、「松阪もめん」は伊勢の隣町・松阪で生まれました。そして、粋好みの江戸っ子の「普段着」として江戸で大変流行しました。と申しますのは、松坂の商人が江戸店(えどだな)での商いにより売りひろめたからで、その中心が三井高利(みついたかとし・三井財閥=三井銀行・三越百貨店の生みの親)でした。

その昔より松坂の近郷では神宮に納める布織る「機殿(はたどの)」があり、その歴史は古く、大陸より渡来した「呉織(くれはとり)」が布を織る技術を伝えたと言われます。室町時代には綿の栽培が普及し、木綿織が定着しますと、農家の主婦が盛んに織り、その後、南方と交易していた角谷七郎兵衛がベトナムより持ち込んだ縞柄が今の松坂木綿の縞柄のもとになっていると言われています。

永いゝ月日といろゝな時を経て、その時代ゝの生活の中に溶け込んで、…そして今に生きる松阪もめんの味わいを
どうぞあなたなりにお楽しみいただければ幸いに存じます。

松阪もめんに関するご質問・ご相談など、ございましたらどうぞお気軽にお申しつけくださいませ。

もめんや藍一同

野呂英作「くれよんソロ」で編むベスト。

2016年02月02日 | hand knit  編みしごと


ものすごーーくひさしぶりに、図案を見て、自分で図案を起こすことなく編みました

わたしは糸ありきで、しかもこういうデザインで…と自分が欲しいものを編んでいるため、糸の太さなどで目数やなんやいろいろ変わってくるので、自分で図案起こすしかなくこれがなかなかの膨大な時間がかかってしまっています…情けないなあと思っていたら、先日ツイッターで三國万里子さんが「どれだけがんばっても、ひと月に一枚のセーターをつくるので精一杯」「なさけないなあと思っていたけれど」…というようなことをつぶやかれていました。

なんだか胸がいっぱいになるような気がしました。

あんなに完璧なセーターを図案からひと月で作り上げるのは、わたしにしたらものすごいことです。

つくっていけばいくほど、気になるところが出てきます。三國さんのニットはホントに完璧で、もうまったく直すところなんてあるはずもなく、完璧にそぎ落とされて美しいんです。

…あ、また三國さんのお話にぶっとんでしまいましたが、今回は大好きな野呂さんの「くれよんソロ」でAラインのベストを編みました!

5玉お買い上げの方に、5玉で編めるベストの図案プレゼント!という企画があって、野呂さんの糸のベスト欲しいなあ…と思って即注文しました。

野呂英作から、毎年とっても洒落てかっこいい図案集が発行されています。多分こちらの中のひとつの作品のコピーかなあと思います。

野呂英作で働く職人さんはみなさん編み物を心得ていて、全員がニッターさんであると聞いています。いつも目にする素敵なウェアや小物は、野呂糸を熟知したニッターさんが、野呂さんのクレヨンが一番素敵に見える図案を考えられたに違いありません。

野呂英作さんの図案のものもそのうち編みたいなあとずっと思っていたのですが、結局昨年はアランのロングカーデ、今年はまだ編めてないけれど、ネイティブ柄のセーター…など、古い英国の伝統ニットにインスパイアされた自分で考えたニットづくりに夢中でなかなか行きついていませんでした。

今年こそ…!と、野呂さんの作品集のニットに初トライでした!

すごくかわいいベストができて、着心地は最高です!

やさしい羊の極上のはおりもの…って感じで身にまとうときの感じがたまりません。

肌にうっとりするような感触で、すごくあったかいのでかさばってもコートの下に着ちゃって着ぶくれしてますが、着ちゃいます!



自撮り難しーーーーッ!

黒いパンツにおじさんコートを着るようなスタイルにも合わせやすいし、20年来着ている英国製のネイビーのコーデュロイのジャンパースカートにグレータイツをはいて、このベストを合わせることも多いです。

みなさんにもぜひおすすめしたいなあ!と作品に対しては思うのですが、この図案、ホントの作品集のコピーなのか、プレゼント用なのか、かなり見づらくしかも5玉で編めるとあったのですが、5玉では足りず、最後に1玉買い足しました…!

図案もかなり見づらく、よく編んでいる人でも多少じっくり読んでつくりつつ確認しながら(定規で計ったりして)アレコレ考えつつつくる感じかもしれません。。。!

でも、作品はとってもよかったので、やっぱり野呂さんの糸大好き!と思えましたし、一体わたし野呂さんの糸をどれだけ買っているんだろう!と今まで買った糸の数は数えきれないことを振り返っていました。

…今ニットがものすごく安いのであくまでもウールの良さやハンドニットの良さがお好きな方にどうしても限られてきてしまうかと思うんですが、こういうあたたかさを知ると、羊たちに感謝したくなるし、この恵が羊をはぐくむ風土から生まれてきていることを感じます。

自分で糸を扱うまでそんなこと思いもせず、感じることもなくきました。



難しかった図案です

いろいろ書き込んであります。

自分でつくったほうがよかったかな?!と途中で思いましたが、Aラインやパフスリーブの図案がとっても野呂さんの糸と合っていて、さすが野呂さんのニッターさんだ!!と作り上げた後は大満足でした。

ボタン、いつもこだわっているんです・笑。

今回も竹製のボタンを取り寄せてつけました。昨年のアランのロングカーデでも、竹のボタンをつけています。

あとひとつ編めたらいいな!!セーターかカーディガン!!








ケリーウールで、ニットクラッチバッグ。

2016年01月22日 | hand knit  編みしごと


アイルランドのケリーウール。

アランセーターの王道といえば、ケリーウールなんですよね。

その糸にはじめて触れた時は加工があまりされていなくてざらっとしていて日本の毛糸屋さんに売られているのとはまったく違うその感じに驚きました。

英国は海に囲まれた島国で、まわりにもたくさんの島があり、海は人々の暮らしに深いかかわりを持っていました。

フィッシャーマンズセーターをご存知ですよね?

たくさんのアラン模様が編み込まれたそのセーターは、女性たちが愛する家族のために心を尽くして編んだもので、それを着て男の人たちは海に向かうのでした。

諸説ありますが、この模様で万一のことがあったとき、どこの誰かを特定していたという説もあります。

自分の編んだ物は忘れることなんてないですもんね。

日本のセーターは加工がたくさんされているウールでふわふわと気持ちよい感触ですが、やっぱりデリケートな素材で、とてもじゃないけど海や草原に着ていくような感じではありませんよね。

英国の糸を使うようになって、ウールというものは風土から生まれて、その風土にとても溶け込んだ存在で海の湿気や汚れをはじいてくれる素材なんだなあと知りました。

ガンジーセーターという海の男が着用するセーターがあるのですがこれも洗わないと聞いたことがあります。

信じられないでしょ?

でも、英国のあまり加工されていないウールは汚れや水気をすごくはじいてわたしも年に1度、しまい込む時に水通しして干すだけで汚れなど気にならないんです。

…昨年、ケリーウールでロングカーディガンを編み、今年はなんとなく模様編みのニットがすごく流行していることもありよく着用しています。

その仕入れの時に600gでいいなあと思いつつも足りなくなったらまた面倒だし余らせてほかのアイテムも編みたいなあと思い、800g仕入れていたんです。

結局カーディガンに700gもつかって(!)、100g余ったのでなにを編もうかしばらく考えを温めて、こちらも今流行中のクラッチバッグを編むことにしました。

ニットのクラッチはかわいいけれど、あんまりふわふわの毛糸では物を入れたときに弱いので堅めで丈夫な糸がいいなあと思っていたんですがわたしの持っている中で最も頑丈そうな糸がケリーウールでした。



まず寸法を決めて目数を割り出し、模様を決め設計図をつくります。真ん中の茶色いメモ用紙がわたしの最初の設計図で、これに編み模様や目数をしっかり書き込んで図案を残していっています。

以前編んだものの目数や模様の感じなどを参考にしつつ決めるので周りに物が散乱します…



大きさはこんな感じ。上はnunogokoroさんとふでにんじんさんのコラボカードケースです!

いつも甘めな模様を入れないんですが、クラッチは大振りなかわいい模様が似合う気がして、こんな模様にしました。こんなシンプルなボタンにしましたが、冒頭の写真には稀月さんで購入させていただいた作家さんの陶製のブローチをつけてみました。

荷物を入れるとこんな感じです。



大きさや柄の出方がイメージと合っていたのでほっと一安心です。できあがるまでなんとも胸騒ぎするようなわくわくとした、期待と不安がいりまじった気分です。

…やっと本格的に寒くなって、ニット物が活躍できるシーズンになりました。

以前ニットを買ってくださった方がたまたまnunogokoroさんの知り合いの方だったので、ずっとお手入れさせtもらいたいなあと思っていたのですが、先日nunogokoroさんが彼女からニットを預かってきてくれました感謝



ひさしぶり~!

ひさしぶりにわが子の顔を見たような、そんな気持ちです。

アルパカのとっても肌触りがよいハンドウォーマー。一度洗いにかけさせてもらいました。

手は摩擦がどうしても多いので、毛羽だってきます。



右がお手入れ後、左がお手入れ前です。模様がくっきり際立つでしょ。

nunogokoroさんが愛用してくれている野呂英作糸の鹿の子編みだけのシンプルなハンドウォーマー。よかったらぜひ一緒に預からせて~と我が家に連れて帰りました。



こちらも右がお手入れ後、左がお手入れ前です。

…すっきりした~~~。靴とニットはたまにお手入れするとやっぱりとってもきれいで気持ち良くなります

週明け、また雪みたいですね。しかも今見たら名古屋の最低気温マイナス5度だったんですが、本当だろうか…!?

頭(耳)、首、手元、足元、なにか防寒するものが欠かせません、

今年は暖冬で編むのも着用するのもいつもよりゆるい感じだったんですが、寒くなってくるとウールのあたたかさが身に染みてありがたいし、編むのも俄然ノッてきます!!

今年はあとウェアをもっとつくりたいんですが糸を仕入れねば…!

がんばりまっす…!

羊の野性を感じる糸、ジェミーソンズの糸。

2015年11月23日 | hand knit  編みしごと


ちょっと入手しにくいから、編むにはちょっとハードルが高いシェトランドウールですが、わたしはこの糸に出会って、今までウールのことをあまり知らなかったんでは…と思ったんです。

この糸を使って、はじめて羊の野性と羊と生きる人々の暮らし、それをはぐくむ大地を感じることができたんです。

綿も羊毛も製品になってわたしたちの手元に来るけれど、元々は大地からの恵みで本当に畑や草原から生まれてきているものだと知りました。

羊と人間の出会いに感謝したくなる、そんなウールです。

前回の生地で、三國万里子さんのキットのお店「ミクニッツ(Miknits)」さんをご紹介させていただきましたが、三國さんのキットではミトンやニットキャップ、ティーコージー、すみれのマフラーなどのキットにジェミーソンズのシェトランドウールが入っているようです!

自分で海外から取り寄せるのも、専門店やウールのイベントなどでシェトランドウールを購入するのも、共に値が張りますので、こういうキットで使う分だけ入れてもらえるのはとってもありがたいなあと思うんです。

商品説明の文面で三國さんのシェトランドウールについての気持ちが書かれていて、ホントにそういうことがいつもいいたくてなかなかブログでもうまく言えないので、商品説明文を引用させていただきました。

以下、三國さんのキットの商品説明文から一部引用させていただきます。

スコットランドから輸入した、日本国内ではやや入手が難しい「ジェイミソンズ」の毛糸で編むキットです。

すこし細めの毛糸で編むので完成までにすこし時間がかかりますが、その分、編み目がつまった、あたたかいミトンに仕上がります。

毛糸の色数が多いのも、編むたのしさのポイントですね。三國さんが教えてくれた、ジェイミソンズの毛糸の特長「ジェイミソンズ」は、スコットランド・シェトランド島にある、英国伝統ニットウェアを製造する会社。

シェトランドシープの羊毛で作られた同社の毛糸は、およそ200色を越える色を有します。三國万里子さんは、色・柄をきれいに出したいとき、この「ジェイミソンズ」の毛糸を好んで使っています。「色の種類が多いのもジェイミソンズの魅力ですが、撚りがすこし甘い(ゆるい)ところも、この毛糸の大きな魅力なんです。

撚りが甘いから、編み上げたときに、毛糸同士がすごく馴染みます。編みものというより、ちょっと織物っぽい感じ。編んだ目と目に、一体感があるんです。

撚りが強いツルンとした毛糸だと、編み込みをしたとき、こういうふうに糸と糸が混ざり合って滲んだ感じにはなりません。
わかりますか? すこし滲んだ感じ。そしてこれは、使っているうちにもっと馴染んできます。フェルト化して、ぺたんとなってきて、それがまたかわいいんです」


ミトンのページはコチラです。

今安くてかわいいニットがたくさん売られているので、こういうニットは受け入れられるのかどうかわかりませんが、やっぱり自分が思ったことを表現していけたらという気持ちがあるので、やっぱりこういう地味ぃ~な編みしごとですが効率悪くても、細々とでも続けていけたらいいなあと思うのでした。

三國さんやケイト・デイヴィスさんのようなニット界の星のような存在にいつも心が励まされています。

ツイッターやインスタグラムなどもされているニッターの方が多いので、もしご興味のある方はご覧になられると面白いかなあと思います!

三國万里子さんのお店、編み物キット。

2015年11月22日 | hand knit  編みしごと


編み物に挑戦したい方たくさんみえると思いますが、よく糸選びや作り方など、最初の一歩がなかなか難しいとお聞きします。

よく、わたしのしっぽりとした編みしごとをご覧になられて編み物教室とかしていないのか尋ねていただくことがあるんですが、こんな素敵なページを発見したので、ぜひ編み物したいなあと思われる方にご紹介したいなあと思ったんです!

日本で最も注目されているニッターのおひとり、三國万里子さんのお店で、こんなに素敵な編み物キットが販売されています。

糸や図案など間違いないものだと思います!

自分で図案を起こして糸を選んで仕入れてやっていくのは、とっても時間がかかるし労力が膨大です。

糸セレクトで失敗するかもしれないし、糸を仕入れても多すぎたり少なすぎたりなかなか効率が悪かったりします(わたしのような地味ぃな編み手はいっつもそんなモタモタしたことばっかりしていて大変さが身にしみてます…汗)。

でも、レシピも完璧だし(三國さんのデザインだしね!)糸もいい感じに入っていて編み方も詳しく解説されているらしいですよ!

そしてお値段も、すごくいい感じだと思います。

ちょっと話がそれで、しかもわたくし事ですが、ニットのお値段をつけるのがすごく苦手なんです。。。

糸セレクトは責任もってやらせてもらっているのでここで結構値が張るのと、オリジナリティあふれるニットがおもしろいなあと思っているので図案づくりや試作もすごくやっていて、時間が結構かかってしまっているんですよねw

はぁ~要領悪いなあわたし…とため息も出るけどなんかせっかくつくるんなら!みたいな気持ちが強いと思います。

でも、百姓の編みもの仕事なのであまりお値段つけるのにも気が引けて、手袋なら3000~5000円、マフラーなら6000~7000円台、ソックス、レッグウォーマーだと3000~4000円台(マフラーと足元系は糸が意外にたくさんいる)、セーターやカーディガンなら18000円くらいにしているんですね(糸がすごくたくさんいる)。

工賃は3~4日で編めるものが1500円、一週間で編めるものが(ミトンやニットキャップ)2500円の工賃です。なので、糸をお持ち込みいただいたら2500円で編ませてもらっています。3週間くらいかかるものは3500円くらい…みたいな感じで少しずつ変わってきます。

…うちのニットなんかと比べて恐縮ですが、ウチのニットのお値段よりちょっとだけプラスしたお値段で、三國さんの編み物キットが買えますっ!(編むのはご自身になりますが…(≧▽≦))

よい糸で素敵なデザインのニットが欲しい方は、ぜひ三國さんのキットで編まれてみてはいかがでしょうか?

なんだかニットの世界への素敵な入り口になるような予感がします…。

三國さんのお店はコチラです。

冒頭の写真はマーガレットの柄のミトンです。あ~かわいい…上記のリンクで、ネット上で素敵な編み物キットをたくさん見ることができます、ぜひご覧になられてくださいね!




ボタン付きのミニマフラー(ネックウォーマー)。

2015年11月11日 | hand knit  編みしごと


シェトランドウールで首にくるくる巻き付けて、好きな位置でボタンをとめて固定できるミニマフラーをつくりました。ネックウォーマー的につかっていただけそうです。

たくさんの穴の開いたような編地なので、どこでも好みの位置でボタンを通してもらえます。すごくフカフカしてあったかいです!

そしてこのボタン、実は作家さんの作品です。

長久手のショップ稀月(きげつ)さんで、瀬戸の窯で陶器を焼かれている作家さんがみえて、(わたしの自宅にある一輪挿しの作家さん)その方の陶製のボタンをつけさせてもらったんです。

渋い金色でとっても素敵なんです。

大人の方が首元をサッとあたためるように使っていただいても、小学校高学年~高校生くらいのお子さんがふんわりと巻いていただいてもいいと思うので親子兼用でお使いいただけるかなと思います。

上質のシェトランドウールなので、上品なコートなどとも相性がいいと思います。

そして、キッズ用。



アルパカの糸を使ってリッチなテイストのミニマフラーです!ながくて風土の中では少ない感じの雰囲気です。

ヌメリとコシのある、アルパカならではの肌触りで、こちらも上品なコートなどと合わせてもらってもかわいらしいんじゃないかなあと思います!

首元に巻くものは、布製のストールや、織物などお手頃でたくさんかわいいものがあるし、ウールでつくるとすごくたくさんの糸が必要でびっくりするような高価なものになってしまうのであんまりつくらないんですが、こういうネックウォーマー系は手袋くらいの量の糸でも編むことができると思いつくりました。

行程が楽ちんなので手袋の半分以下の時間でつくれました!

でも、たて続けに靴下とマフラー2本編んで腕と手首がちょっと痛くなったのでやっぱり無理はいかんなあと思ったのでした。

しばらくニッティングお休み中です…zzz…

ハンドニットの透かし模様(レース編み)の靴下。

2015年11月10日 | hand knit  編みしごと


元々自分用に製作した黒い透かし模様の靴下。せっかくコクシネルが近いので、遊び心で市に出させていただくことにしました。

実は、わたしレース編みはほとんどしないんです。すごく子どもっぽくなったり、はたまたオバチャンぽくなったり、加減が結構難しいんですよねぇ~。

靴下に関しては昨年いろいろ試行錯誤の結果、ドイツTUTTOのオパールのソックヤーンにたどり着きました。

ドイツの南、ヘッヒンゲン市にあるソックヤーン(靴下用毛糸)専門の生産・販売会社でこちらは最近日本でも取り扱いがされています。

編みあがって、写真を撮って、ウォッシュかけました。この糸はすごく丈夫で40度のお湯で洗っても縮みません。手編みの靴下なんて履くのドキドキすると思っていたけれど、かなりしっかりしています。



こんなレースなら、30~40代でもはけるかなあと、楽しんで編みました。

レース編み自体はすごく楽しいんです!工程が多いけどきれいに透かし模様が続いて行くと、ときめきます

ただ、糸が細いし靴下は結構編むところが多いので時間も割とかかるし根気が要ります。でも、糸を切らず、たった一本の糸で編み上げるので最後の仕上げは楽チンです!

ヨーロッパでは、ウールに少量のナイロン(ポリアミド)混の細い糸で編むことが多いのですが、やっぱりこのタイプの糸が一番です!

フカフカ、肌触りのよい太い糸ははいていて気持ち悪い(笑)んです~~足の裏がフガフガして。

…実は、わたくしごとで恐縮ですが、とっても気をつけていたんだけど、手首と腕がちょっとだけ痛くなってしまいました。

編み物は4~5時間くらいする日も多いけれど朝から夜中まで編んだりするととっても身体に負担がかかるし、これからの人生も長~くニッティングしていきたいなあと思っているので、無理をせず1日4~5時間ずつ…って感じで編んでいました。

でも、もうすぐ市もあるし、早くこのレース編みの靴下編み上げて、全然編めなかったマフラーやネックウォーマーを編みたいなあと思いついちゃって、週末にはすごく勢い出して長時間編んでしまいました。

ちょうど畑では、9月に種まきした人参の土寄せもあって、すごく手首に負担をかけていたんです。

その両方でちょっと右手首と腕が痛くなってしまいました。

だから1週間くらい、市もあることだし、ニッティングをお休みしまーす・笑!

ながくて風土の仕事は子どもと家のことの合間合間に市の準備に移ってきています。






エストニア風の伝統的なミトン。

2015年11月06日 | hand knit  編みしごと


こちらも、かな~り長い時間を要してしまいましたが、なんとか着地できました…!

今年のわたしのテーマはエストニアなんです。

またこちらでアップさせていただきたいのですが、昨シーズンものすごく久しぶりに編み物の本を購入したんです。

…日本にはかわいらしい作品がたくさん掲載されている本もたくさんあってすごくいいなあと思うのですが、自分で編みたいものととてもイメージが遠くて、実際には本を手にとって図案を見て編もう!と思えるところまでなかなか行きつかなかったんです…。

昨年購入した「エストニアの編みものこもの」(誠文堂新光社)は、かわいい作品と図案がたくさん載っているという本ではなくて、エストニアのキヒヌという小さな島の人々の暮らしや羊との生活、名もない編み物の名手のおばあさんがとてつもない圧倒的なニットを見せてくれるとっても興味深い本だったんです。

古くから伝わるパターン柄や、おばあさんたちの言葉がつづられ、美しい写真でキヒヌの大地と人々の生活が写しだされて、なんだか泣けてくるほどでした。

この1冊の本から、編集者の方の心意気も伝わってくるようでした。

そこにはエストニアの技法や古い紋様がいくつか載っていて、図案も多分日本のどなたかが起こしてくださったのが掲載されていて、わたしもこういうのが編んでみたいなあ!と思い購入しました。

しょっちゅう眺めています~笑。

このミトンの図案は自分で起こしました。クロス(十字架)とキー(鍵)が組まれたものをモチーフにして書き出してから編みました。

親指の模様も悩ましく製作しましたがはめてみると全体の模様がまとまっていてホッとしました。



いつもわたしはミトンの指先をとんがらせて民族風にしないんです。なんだか手にフィットしなくて好きじゃないんです。

でも、エストニアのミトンは、このひし形を中心にして模様を展開している美しさが特徴なのでガッチリとんがらせて設計しました。

…いつもと違う感じに末っ子は「…こんなにとんがってていいの?」と聞いてきました…笑!

正確には、エストニアの糸はもっともっと細いんですが、わたしはシェトランドウールで編もうと思っていたので柄が若干本国のものより大きいし、わたしは日本人なのでどこかオリエンタルな感じになって居ると思う。

こちらは先日洗いにかけたんだけどすご~~くふっくらしてあったかい!!

裏に渡った糸がたくさんあるんだけど、これは使い込んでいくうちに糸と糸がからんでフエルト化して混然一体となり、よりあたたかくなるんです。

羊たちと人間の出会いに感謝したくなる糸です。



編みあがったものを重ねてガラス戸のキャビネットに保管しているんですが、こう重なっている感じが大好きでよく両手ではさんで持っています。(自己満足)

…こちらのミトンは4800円で販売予定です。こちらも精いっぱいのお値段にしてありますが、糸や工程の都合により、どうしても値が張ってしまってすみません…汗!


こども・ドット・ミトン。

2015年11月05日 | hand knit  編みしごと


小さなきょうだいをイメージして、愛用させてもらっているシェトランドウール(ジェミーソンズスピニング/スピンドリフト・中細糸)でこども用の編み込みミトンを編みました。

こちらは「ながくて風土」のニットの中では最もポップなニットだと思いますw(いつも地味ぃ~…なので)



最初につくったのは大好きなダークネイビーと木苺のようなレッドのドット柄のミトン。



お次はこちらもとっても気に入っている苔のようなグリーンとマスタードのミトン。

最後は、黒羊の毛を染料を一切使用せずそのまま生かした「シェトランド・ブラック」という色の濃い茶をベースにしたミトン。



それぞれ、小さなかわいい手をあためることができるように心を込めて編みました。

昨日洗いにかけたんですが、すごくふんわりして厚みが出てそれなのに軽くて、やっぱりこの糸好きだ~!と胸が高鳴りました。

サイズなんですがニットなのでかなり年齢の幅があっても大丈夫です。

ちなみにウチの6歳児(小さ目)には少し大きめ、小2男児、小5女子(小さ目)にはピッタリな感じでした。

5~6歳から小学校中学年くらいのお子さまにはちょうどな感じの大きさだと思います。

こちらもコクシネルに出させていただきます~!

お値段は各3150円となる予定です。これでも精いっぱいのお安さにさせてもらっていますがどうしても英国の糸や野呂さんの糸を使用したものはちょっと値が張ってしまいすみません…!

大人用の編み込みミトンも作製しましたので、また追ってアップさせてもらいます~。

小さな柄のエストニア風ハンドウォーマー。

2015年11月02日 | hand knit  編みしごと


なんだかこちらを完成させるまでに1か月以上かかってしまいました…!

今年はエストニアの技法を使ったニットを少しずつ製作しております…!

写真の手首のデザインは、スコットランドのサンカ地方のサンカ・クローヴスの雰囲気を出しつつも、エストニアでよく使われている技法、横向きにステッチが入る飾りを施してみました。

ここまではまああれだったんですが、細かいパターン柄で何度かミスをしたり、親指の増し目の設計も何度もやり直したりしてものすご~く時間がかかってしまったんです、8月中旬に編みはじめ、9月の終わりくらいに完成したんだったかなぁ?



悩ましい日々の図面をきれいに書き直して保管します。



こちらは裏面。裏面を眺めるのも、なんか好きです・笑。

糸は、英国から取り寄せてつくらせてもらいました。

ジェミーソンズ・スピニング・シェトランドの、正真正銘のリアル・シェトランドウールです。

こういう糸でつくられたニットは日本ではほとんど販売されていないし、もし販売されていたとしても高価すぎて手が出ないので、糸も高価なんだけれど、これで好きなデザインで編んだ方が好みのものができるし、大きさもピッタリで多少はお値段も抑えられるのでいいかなあ…と思い、「ながくて風土」にて製作をはじめさせてもらいました。

…実はちょっと残念なことに航空便の送料が変わったんです。。。

今まで1玉くらいだったら糸代に送料800円くらいで送ってもらえたんだけど、今は1玉の送料が1100円~になります。

日本のネットショップみたいにある程度の重さまで600~700円とかではなく、英国からは50g、100gとちょっと目方があがるだけで送料もぐんとアップするのでセーターなどを編める重さの糸を買うと、だいたい3000~4000円の送料になってしまうので、糸の仕入れはかなりドキドキものなんです~笑!

昨年はアイリッシュヤーン(アイルランドの糸。アラン模様のセーターなどをつくるときは本場の糸がいいなあと思って…!)を800g(足りないといやなので結構多めに頼んでいます)が一番大物だったと思います。

今年はシェトランドウールでカーディガンを編む予定(わたしの♪)なので、現在、こちらの仕入れを計画中です。

さて、今年はこのリアル・シェトランドウールでたくさんの小物を編みました。

日本で売られているフワフワ(いろいろと加工がなされている)な糸とは結構違うので、少しざらっとした感触でなじみがない風合いかもしれませんが(日本の糸がずいぶんフワフワサラサラしているので、ひょっとして逆に粗悪な糸なのでは!?と思うようなw)、とっても軽くて暖かくて、羊の野性を感じるウールです。

時間の経過とともにザラっとしてくるのもとっても素敵で世界のニッターの方はこの糸をとても愛していると思います。

わたし、知らなかったんですが三國万里子さんのとっても素敵なニットは全部日本のメーカーの糸だと思っていたんです。

でも、フェアアイルのニットとか(編みこみ)はよくよく読んでみたらやっぱりこのリアルシェトランドウール(同じブローカー)の糸だったんです。

そして昨シーズンの「アラン・ロンドン・フェアアイル」(三國さんの著書)では多分全部英国の糸で作品が作られていたような気がします(違ってたらすみません、でもほとんどシェトランド地方のウールだったと思います)。

なんだか今さらなんですが、わ~~~…となんともうれしい気持ちになりました。



この、裏に渡った糸ですが使っていくうちに糸同士が馴染んでいって、混然一体となるんです(フエルト化する)。

繊維って面白いですよね。

使っていくうちの変化もお楽しみいただけるとうれしいです!

こちらも11月13日(金)のコクシネルに置かせていただきます。

よかったら、手にとられて、触れてみてくだいね~。






2015年新作 野呂英作「くれよん」で編むニットキャップとハンドウォーマー。

2015年10月23日 | hand knit  編みしごと


昨シーズンから気持ちをあたためていた、ニットキャップと、おそろいのハンドウォーマー。

ついにできあがりました!

ながくて風土のニットの中では、これでもかわいらしい系の感じだと思います(笑)!

ケーブル模様と鹿の子模様を生かしたニットキャップがつくりたくて…。

そして糸はできれば野呂さんの糸「くれよんソロ」のこの鮮やかな赤と、段染めの「くれよん」の中でも最も好きな糸のひとつ「211」番の糸(生成りの中にグレーやベージュなどが段染めされている)でつくりたいとずっと思っていました。



横幅やてっぺんの感じで悩みましたが、何度も編みなおしてやっと設計が決められました~~

また詳細をアップさせていただきますが、いつもの古民家(長久手市蟹原 愛知たいよう幼稚園前「たいようの家」)にて、今年も来る11月13日(金)に、てづくり市・コクシネルを開催させていただくことになり、わたくしも今年も出品させていただくことになりました!

こちらでも出させていただければ…と思っております!

ニットキャップは単品で、各色4300円、ハンドウォーマーは3500円にて販売予定です。(売り上げの一部は、愛知たいよう幼稚園の子どもたちが給食で食べるお味噌を仕込む資金にあてられます)

今回は心ばかりサービスさせていただけたら…と思い、キャップとハンドウォーマーをセットでご購入の方に関しましては7800円のところ、6900円にて販売させていただけたらと思っております

かわいいニットの衣類はたくさん売られているので、もちろんそういうものもオシャレに利用できたらいいなあと思うんですが、自分で編むとなるとやっぱり糸はいいもので…と思います。

だって、編む労力は、上等の糸使っても安価な糸を使っても全く同じだから…!

せっかく一から設計して編み上げていくのに、長持ちしてくれる風合いのよい糸がいいなあという気持ちがわいてきます。

布を扱う方もご実感されていらっしゃると思いますが、染料も全然違うんですよね。

こないだ、わたしは10年くらい来た服を処分したんです。色落ちが結構ひどくて。でも15年20年使っている衣類でも全然まだイケルやつがあって、やっぱり素材はもちろん、染料などもよいもので丁寧につくられているのかなあと思っていました。

よい染料は色が鮮やかで力強く、水に通しても色落ちもありません。野呂さんの糸はすごくいい染料をつかっているので一度も色落ちしたことがないし、いつまでもハッとする美しい色で飽きません…。

信頼している糸づくりされている貴重な糸屋さんです…!

せっかく購入するのなら、やっぱり丈夫で肌触りのよい糸で、長持ちするもの…と思われる方は、ぜひ使ってみていただけるとうれしいです。

良質のウールや、手作業でつくられた糸のよさ、手編みのニットのあたたかさや丈夫さ、心地よさを共感できるとうれしいです。



製作風景です。減目の場所や目数で悩ましい日々を送っていましたが、出来上がってほっとしています。

…さて~!

10月半ばにまたまたmicoちゃんたちと蓼科に行って、秋のバーベキューなどを楽しんできました!



ログハウスのデッキで、夜のバーベキュー~!

バーベキューは何気に秋がいいらしいですよね。micoちゃんの提案で焼きリンゴや焼きいも、キノコのアヒージョなど秋の味覚を存分に味わってきました。

お肉は十勝牛の短角牛や、TONTONのバラブロックを切り落として炭火で焼きました。美味しくないわけないですよねぇ~!

あとはホッケやらハタハタやら、生クであらかじめ注文しておいたものをどんどん焼きました。やっぱり海鮮ものもいろいろあるといい感じで子どもたちもよく食べました。

あとはとり野菜でアツアツお鍋。バーベキューに温かい汁物のとり野菜が美味しい秋のバーベキューでした。

…11月や12月はなにかと予定があわず急きょ10月に開催しましたが、今度バーベキューができるのは雪が解けて5月くらいからかなあ~。



紅葉がはじまってきていました。今頃はもっと深い色に色づいているでしょうねぇ…。

となりのログハウスには、ながくて風土にも遊びに来てくれているmariちゃん家族とお友だち家族も…!会いたいねと連絡取り合っていましたが、わちゃわちゃしてて現地では会えませんでしたが、またどんな風に過ごしたか話したいです

まだ、いろいろと製作すすめておりますので順次アップさせていただきます



夏の装い。

2015年07月23日 | hand knit  編みしごと


梅雨明けしたと思ったら次は台風の影響で雨が続きますが、そろそろ今からが夏本番です。

おとなりのひーちゃんが、わたしがネイビーのニットのヘアバンドをしているのを見て注文くださいました。

カラーはこのオリーブグリーンがすごく素敵だと思って提案をさせてもらったんだけど、納品したあと気に入ってくれたみたいで、とってもいい色だね!ってすぐに連絡もらえて本当にうれしかったです。

野呂英作2015年新作のサマーヤーン「とこなつ」の10番の糸です。かわいらしくなりすぎないように、編地と交差の部分をいろいろ考案して編みました。

彼女は前から別のヘアバンドを持っていたから、せっかくそれもあるのにわざわざオーダーメイドするの…?と尋ねたんだけど、長時間つけているとちょっと痛くなるってことで、わたしのニットヘアバンドでしばらくお試ししてもらって、これなら痛くならないよってことで注文してくれました。

ひーちゃんはとってもオシャレで、小さい赤ちゃんもいるし3歳の元気なお子さんもいるんだけどいつ会ってもかわいい…!

そんなひーちゃんに折に触れてわたしのニットを度々選んでもらえることに幸せ感じます…ありがとう。



さてこちらは、彼女とわたしのオーロラシューズ。

左のブラウンがひーちゃんので、多分8~9年くらい経過しているみたい。わたしのはまだまだやっと丸2年経ったくらいのオーロラ。

編みながら、このブラウンの革靴にもオリーヴグリーンが似合うんじゃないかなとホクホクしながら編んでいました。

暑い日もこの糸ならサラっと心地よく着けてもらえるはず…たくさん使ってもらえるといいなあ…!

みなさんは今年の夏、どんな装いを楽しまれてますか?

わたしは、先週近所のネイリストのお友だちに足のネイルをしてもらいました!

ボタニカルな感じで、モチーフは華やかな花や植物ではなくて野草のような草花がいいなあとお願いさせてもらっていたんだけど、こんなネイルサンプルをつくって待っていてくれました。ありがとう!



左から、ワレモコウ、けし、野菊のようなカモミールのような野花。

そしておしゃべりしつつ、わたしの足の爪をきれいに手入れしてくれてネイルをほどこしてくれました。



感動~

わたしは野良しごとがあるから手にはなかなかネイルできないんですが、このネイルを手にもしてもらえばよかった~と後悔していました

また定期的にお手入れしてもらえるといいなあ…ありがとう!

そしてそして、わたしは相変わらず化粧品を切らしたらまたつくるということを、繰り返しております。

…ニット作製の時の糸もそうですが、おやつづくりもつくるよりも買って来た方が全然安いくらい、手づくりするときって原料の費用がかさみますねぇ。

手づくりコスメもそうですが、わたしが化粧品をつくりはじめてから、ほとんどすべての原料の値段があがってきて、最近は原料を購入するとかなりの金額になることもあります。

でも、なんとな~くつくっちゃうんですよね・笑!



いつも原料を仕入れさせてもらっているマンデイムーンさん。サイトもリニューアルして、商品の包装も一新されていました。

マンデイムーンオンラインショップ(タップしてください)

左から、ステアリン酸マグネシウム、葛パウダー、マイカ(リップカラーやアイカラーのカラーメント)です。

その他、こちらからは蜜蝋やオイル、精油、コスメづくりの道具などさまざまに購入させてもらっています。



これは、わたしのフェイスパウダー。

サイトリニューアルの時にフェイスパウダーのカラーメントとして使用させてもらったクレイ(モロッカンレッドクレイ)の扱いがなくなっていることを知りショック…!

次回からはブレンドされたオークル系のカラーメントを購入させてもらおうかなあと様子を見ています。

…やっぱりいくつになっても多少は装いを楽しみたいし、そういう年上の方を見ると素敵だなあと思います。

オシャレってちょっと面倒だけど、やればやったで素敵な気分になれますよね