世の中は、サクラも散って葉っぱばかりになって参りましたきよ~
花が少しでもあれば葉桜なんて風流な名前で呼びますが、葉っぱばかりになっちゃたら、なんて呼ぶんでしょうな~・・・誰ですか姥桜なんて言ってるのは?
あ~たねぇ、姥桜ってぇのは本当にあるの、ご存知ないの~?
この姥桜は、かの小泉八雲大先生の「怪談」にも収められているほど有名な、新潟に本当にある、伝説のサクラの木でございますよ~!
決して妙齢のご婦人方や、長年連れ添ったご自分の奥方を指す言葉じゃありませんヨ
さてこのサクラ、サクラってぇのは国花、我が国を代表する花なんでありますな~。
昔は軍隊の紋章に使われてましたし、今は警察や自衛隊でも使われいる花なんであります。
何故サクラの花が使われているかってぇとですね、
新渡戸稲造の武士道に「武士道とは、日本の象徴であるサクラの花のようなもの」
とありまして、その日本の象徴っていうのが何処から来たかって言いますと、
その昔、本居宣長って先生がですね、あ、この方、国学の先生・・つまり、日本の文化とか伝統とかから日本人の心を見つけようって学問の先生なんですがね、
その先生様がこんな歌を詠んだんですよ
「敷島のォ大和心を人問はばァ朝日に匂ふ山桜かな~」
え~敷島ってぇのは、昔の言葉で日本のことでありますな。決してパン屋さんのことではありませんよ。
それはさておき、宣長先生は、日本の精神文化はサクラのような「もののあはれ」を基調としたものであると言いたかったんですな・・・・多分
つまりサクラは日本人の心なんですな・・・・だから我々日本人は、サクラの下で大酒呑んで、心も体も裸にしたがるんですかね~
そういう訳で、本日は缶詰のメロンについて考えるのココロだ~・・・・・
・・・え?サクラは関係ないのかって?えっへっへ・・これはココロにハナシを持っていくための前置きであります
デ、メロンのココロであります。「コラソン・デ・メロン」と言う歌が大ヒットするくらい、メロンのココロは大切なのでありますよ。
このメロンのココロって歌は、その昔ローズマリー・クルーニー嬢がマンボの帝王ペレス・プラードと一緒にレコーディングして世界的な大ヒットになった歌ですな~・・・え?ご存じない?・・アータは古いこと、ナンにも知らないんだから・・・
さて、この缶詰、缶詰のブログ仲間のsotomichiさんから頂いたメロンの缶詰であります。
「え~!メロンを缶詰にしただとォ~?」
と驚かれた方・・・無理ありませんな。ええ、アタシだって驚きましたよ~
だって、メロンって言うのは熟れ具合が凄く重要な果物でありますからね~
オイオイ、そいつァ缶詰の中で・・・ちゃんと熟れてくれるのかい?
それとも熟れたヤツを缶詰にするのかい?
ん~・・だったら皮はどの位の厚さまで剥くんだい?熟れたメロンの皮むきは難しいゾ~・・それにケチッてあんまり皮を薄く剥いたら・・美味くねぇんだよナ~
なんて開缶の前から心配で怒り出すオトーサン達の姿が目に浮かびますですネ~・・
オトーサンと言うのは心配すると何故か怒り出す生き物なんですな~
ま、そんなオトーサン達の心配をヨソに、アタクシ、開缶しましたヨ!
・・・・・・
・・・・・・桃?
缶を覗き込むと、まるで桃のような物体が入っています。
缶の表記を読むと
クインシーメロンに砂糖、その他糖類、酸化防止のビタミンCや香料・・・そんなものがハイって居ますが・・・
オイオイ・・・これがメロンかい?・・・・・変わり果てた姿になりやがったなァ・・
なんか、無理に、こう・・折り曲げられちゃって、そいで無理に詰め込まれちゃって・・・これじゃ缶詰じゃなくて棺詰だよォ・・ナンマンダブナンマンダブ・・・
兎に角、御棺から・・イエ、缶から出しますよ、いいですか?出しますよ~・・・出ますヨォ・・・覚悟しやがれ、ソレッ!・・・ってんで出てきました3個のメロン。
見た目は葉脈みたいなスジもあってメロンですが・・・
あまり食欲が湧いてこない・・・食指が動かない・・・兎に角先ずは香りだけでも嗅いでおきますか・・・・・
ウン・・・?
香りはカキ氷のメロンシロップみたいであります。
昔、甘味屋さんなんかに置いてあったクリームソーダの匂いであります。
この香りを嗅いで、アタシは俄然食べたくなっちゃいましたネ~
イエ、正確には、俄然呑みたくなっちゃったんであります・・・缶詰のシラップを
このシラップ、氷を入れて、炭酸で割って、アイスクリームを載せて・・・・クリームソーダが呑みたくなっちゃったんですよ~
しかし、それは後回し。
先ずはメロンを食べてみます。
メロンと言うのはスプーンで掬えるほど柔らかい果物であります・・・・が、缶詰になると過熱のせいでしょうか、硬くなります。
メロンの煮物みたいになります。
噛み切れないで、全体が潰れていくかんじでありますね。
この感じ・・・冬瓜です!冬瓜の煮たやつにソックリです。
ま、考えてみれば同じ瓜仲間ですから、似ているのも当たり前ですかネ~
で、味は・・・これが結構いけます。
なんか懐かしい味です。メロンパンとかカキ氷、メロンシャーベットと称するメロン味のアイスクリーム、メロン味ガムとか・・兎に角イロイロなところに使われているメロン風味の正体を見つけた感じでありますヨ~
で、アタシは缶詰メロンについて考えましたよ
これはメロンを食べるより、お菓子作りの材料にむいておりますナ。
ご自分でパンを焼ける方なら、これを使えば美味しいメロンパンを自分で焼けるかもしれませんナ~
アイスクリーマーでメロンアイスなんかも良いかもしれませんナ。
そういう訳で、最初はちょっとビックリしたけれど、付き合ってみたら凄くいいヤツだった~・・・の、メロン缶詰。
たまにはこういうのも如何ですか?
あ、ところで敷島のところでチョット触れたパン屋さん。
今はパスコと言う名前になっているそうです。
メロンパン・・・売っていますかね~・・・