凍り付いた難所ヶ滝

(撮影日誌より)
『実は余り期待していなかった。寒波が来た正月以降、暖かい日もあった。本格的に滝が凍るのは2月かな、と。積もった雪が一旦溶けて、それが急激な冷え込みで凍りつく。難所ヶ滝が「氷の滝」として壮麗に光り輝くのは、自然条件的にはけっこう難しい。
河原谷を宇美方向に下る。どこまで下るのか。難所ヶ滝はこんなに下の方だったのか。しかし、滝のある方に少し登り返すと、「お~!!」。思わず叫んでいた。杞憂は吹き飛んだ。
立派な氷の滝が迫力ある姿で迫ってくる。素晴らしいじゃないか!難所ヶ滝は高さだけじゃない。横に長いのだ。奥の方はまるで「氷のナイアガラ」。画面が横長のハイビジョンカメラが威力を発揮する。
太陽はどこだ?斜光が欲しい・・・と、その時、サーッと明るい日差し。氷の柱が黄金色に輝く。私を観察していた誰かが後でつぶやいていた、「日頃の行いが良かったのですな」。
この映像は翌日の夕方、RKB今日感TV」のお天気枠でOAされた。』
撮影風景


ところで、初日の出撮影時の写真は無いのだが、「撮影日誌」でイメージをふくらませて頂きたいと思います。
『キャップライトを消してみた。目が慣れると雪に半分埋まった九十九折の石段がうっすらと判別できた。漆黒の闇ではない。街の明かりがここまで届いている。ゆっくりと登る。誰にも会わない。アイゼンが岩を歯む青い閃光が一瞬闇を明るくする。背負子には20キロを超す撮影機材と山装備。「やっぱ、普通じゃないよな」とぶつぶつ独り言。元旦の未明、宝満山を登っているのである。
星が見えた!もしかしたら、「初日の出」が撮れるかも知れない。
上からほのかな明かり。男性が一人、犬を抱っこして危なっかしく降りて来た。「上は寒くて。風も強いですよ。犬が歩かなくなってね・・。」
宝満らしいなと思う。この山と今年も付き合っていこう。
午前7時45分、「初日」が雲間から顔を出した。泣きそうになった。撮影に成功したからではなく、ただただ「初日」の神々しさに胸が締め付けられたのだった。』
「初日の出」(撮影日誌より)

(撮影日誌より)
『実は余り期待していなかった。寒波が来た正月以降、暖かい日もあった。本格的に滝が凍るのは2月かな、と。積もった雪が一旦溶けて、それが急激な冷え込みで凍りつく。難所ヶ滝が「氷の滝」として壮麗に光り輝くのは、自然条件的にはけっこう難しい。
河原谷を宇美方向に下る。どこまで下るのか。難所ヶ滝はこんなに下の方だったのか。しかし、滝のある方に少し登り返すと、「お~!!」。思わず叫んでいた。杞憂は吹き飛んだ。
立派な氷の滝が迫力ある姿で迫ってくる。素晴らしいじゃないか!難所ヶ滝は高さだけじゃない。横に長いのだ。奥の方はまるで「氷のナイアガラ」。画面が横長のハイビジョンカメラが威力を発揮する。
太陽はどこだ?斜光が欲しい・・・と、その時、サーッと明るい日差し。氷の柱が黄金色に輝く。私を観察していた誰かが後でつぶやいていた、「日頃の行いが良かったのですな」。
この映像は翌日の夕方、RKB今日感TV」のお天気枠でOAされた。』
撮影風景


ところで、初日の出撮影時の写真は無いのだが、「撮影日誌」でイメージをふくらませて頂きたいと思います。
『キャップライトを消してみた。目が慣れると雪に半分埋まった九十九折の石段がうっすらと判別できた。漆黒の闇ではない。街の明かりがここまで届いている。ゆっくりと登る。誰にも会わない。アイゼンが岩を歯む青い閃光が一瞬闇を明るくする。背負子には20キロを超す撮影機材と山装備。「やっぱ、普通じゃないよな」とぶつぶつ独り言。元旦の未明、宝満山を登っているのである。
星が見えた!もしかしたら、「初日の出」が撮れるかも知れない。
上からほのかな明かり。男性が一人、犬を抱っこして危なっかしく降りて来た。「上は寒くて。風も強いですよ。犬が歩かなくなってね・・。」
宝満らしいなと思う。この山と今年も付き合っていこう。
午前7時45分、「初日」が雲間から顔を出した。泣きそうになった。撮影に成功したからではなく、ただただ「初日」の神々しさに胸が締め付けられたのだった。』
「初日の出」(撮影日誌より)