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有楽町・目黒・三鷹を去って

昆布がつなぐ縁

2007年06月17日 | 読書
 久しぶりに大学病院の書籍売り場で一冊の本を見つけた。
 「昆布ロードと越中」 (北日本新聞編集局)
 平成18年1月から10月まて、同新聞朝刊に連載された
 「海の懸け橋-昆布ロードを追う」が一冊の本にまとめられ
 この6月に出版されたもの。
 新聞の連載といっても、
 毎日丹念に目を通しているわけでないので、
 こうしてまとめて読むことができるのはありがたい。
 
 昆布の産地から消費地まで
 昆布を中心に越中人の果たしてきた役割が
 歴史のなかでどういう意味があったのか
 明らかにされている。

 とりわけ、薩摩藩との深いつながりから、
 全オン創成期ともに苦労しあった
 鹿児島のWさんやMさんとの
 「縁」を感じないわけにはいかない。

 
 
 

すみれ色の水面 海からおりる空 

2007年06月13日 | 読書
 汗ばむ夜、キース・ジャレットを聴きながら。

 「鳥たちは色彩を失ってから形を失う。それらはいかにも実のない蜘蛛の巣のような存在になっているので、私は手袋を遠くへ投げる。黒いステッチのある私の黄色い手袋は、くずれかけた鐘楼に見おろされた平原の上におちる。それから私は腕ぐみをして様子をうかがう。笑いの様子をうかがっていると、それらは散形花のようにひろがって咲きそろう。夜がやってきた、まるですみれ色の水面におどりあがる鯉さながらに。見なれない月桂樹たちが、海からおりる空とからまりあう。森のなかで火のついた枝々の束がくくられ、それを肩にかついだ女、それとも妖精が、いま宙をとんでいるように見える。そのあいだシャンパン色の星々は動かずにいる。雨がふりはじめる。これは永遠のめぐみだ。・・・・・・・・・(後略)・・・」
 (岩波文庫:アンドレ・ブルトン著 巌谷國士訳「溶ける魚」4より引用)

 これぞまさしく「シュルレアリスム」。
 自動記述による物語集。

人生と「歯」

2007年06月08日 | 読書
「人生は歯のようなもの
 最初は気にもしなかった
 噛めればよいと思っていた
 それから、急に、悪くなる
 痛くなって、歯にこだわる
 そして、治そうとするが、悩みの種
 完全に治りきるには
 それを引っこ抜かねばならぬ、人生も」
 (ボリス・ヴィアン詩集「すべての子供たちに」永瀬達治訳より)

 確かに悪い歯を沢山引っこ抜かれ
 ぼくの人生も変わったようだ。
 (終わりに近づいている)