アレコレ着る人委員会「平成きもの白書」

委員会は、着る人にとって好ましい商品やサービスや環境を積極的に情報発信し、快適なきもの環境を作ることを目指します。

私のベスト1・人気の一品(8)おしまいに

2012-07-05 18:35:26 | 第3回アンケート

アンケートを実施したのが2~3月の冬場でしたので、寒さ対策のアイテムが結構推薦されていました。アップが遅く、時期はずれになってしまったので、推薦価値が半減してしまった物もありまして、すみません。

今回のアンケートで一番驚いたのは、同じモノを「私のベスト1」と推薦する方がいる一方、なんでこんなものが便利グッズなの!と「私のワースト」に上げられるモノがあって、相性というか、使い勝手というか、便利さや問題解決に対する期待度の高さなど、様々な要因があるようです。同時に、商品説明というか、使い方など、メーカーの説明不足、という部分も結構あるようにも思います。最後に「私のベスト2」を1つ。個人差があるかもしれませんが、あると便利です。

着付けのプロがお勧めの一品。

 

長沼静 帯枕用フィットカバー/帯枕にかけるカバーです。収縮性があり、脇の部分の幅も適度に広く、脇が痛くありません。長時間に最適。選択してもガーゼと違いちりちりに撚れたりしません。また収縮性により名前の通り、お太鼓がピタリと背中、脇にフィットします。背中と帯枕の隙間もなく仕上がり、脇の部分の布の幅の広さにより山の形がものすごくきれいに決まります。長沼静きもの学院の教材ですが、最近ネットでも買えるようになりますます便利になりました

♥超撥水風呂敷ながれ/No1は、朝倉染布株式会社(桐生)の「超撥水風呂敷ながれ」です。デザインもさることながら、機能として超撥水風呂敷。布なのにビニール並みの完全防水でして、わたしは普段荷物は普通の風呂敷に包んで持ち歩いているのですが、天気が心配の時はこれを一緒に持っていきます。この風呂敷があれば、突然のにわか雨なんて頭からちょっと被れば全然心配いりません。もちろん荷物を包んでも安心。緊急時にはこお風呂敷で水を汲むこともできるんです。私は大判を購入して、普通サイズの風呂敷に小さくして余り切れで、スマの防水袋を作成したりとか、いろいろ活用しています。

 


私のベスト1・人気の一品(7)男性のベスト1

2012-07-05 18:28:54 | 第3回アンケート
女性より男性のきものは、着付けも帯結びもかんたん、(綺麗に着るにはワザが必要ですが…)のためか、余りこれはいいねえー、お勧めという「ベスト1」は出てきませんでした。その数少ない中のお勧め品です。(両面テープはすでにご紹介しましたので、今回は掲載していません)
 
♥伊達締め/西村織物さんの、博多織りの伊達締め。今まで伊達締めは正絹物を使っていましたが幅が狭く、織りが軟らかかったんですが西村織物さんの博多織りの伊達締めはかっちり締まるのがとても気持ち良いです。幅もあり、とても使いやすい。好みの問題かも知れませんが、軟らかい物より少し張りがあり、堅い方が好きなので病みつきです。とにかく緩んできません。1回締めたら今まで使っていた伊達締めは使えません。
 

♥衿止ピン/衿止ピンかなぁ。もっともそれに類するものはほどんど知らないのですが・・男物ではあまりないのでしょうか?

ワーストという意見も。去年ではないですが昔衿につける襟元の崩れ防止のクリップがありましたが、すぐに着物と襦袢の生地が傷んでしまいましたね。銀座の有名店で購入したのですが、生地が傷むことはご存じでしょうにねぇ。

 
 
 

私のベスト1・人気の一品(6)みんなの人気一番

2012-07-05 17:52:16 | 第3回アンケート

アンケートの中でアイテムは違うのですが、「私のベスト1」にいちばん多く上げられたブランドが、気仙沼/たかはしの「満点シリーズ」でした。

♥満点裾除け/満点スリップたかはしさんの満点裾除けですねえ。生理中でもためらわずに正絹襦袢や淡色の着物が着れますから。あとは同じくたかはしさんの角出し用の帯枕。腰紐よりも安定するし、ぎゅっと結んでも痛くない。そして帯山がきれい。手放せないアイテムの一つです。着る人の悩みがわかってらっしゃるからこそ出る発想ってありますよね。

♥満点スリップ/いまいちと思っていたのに、意外に良かったものとしてたかはしさんの満点スリップです。暑い時期に、美容衿併用で長襦袢省略と、汗染みを着物に響かせないためにと購入したのですが、スリップそのものがとにかく暑い!!特に、下半身のスリップ部分は防水効果をうたっているだけあって汗がたまって、下着など汗でびちゃびちゃに。外の着物や帯に影響は無いのはいいのですが、あまりに暑く、こりゃ失敗と、使うのをやめていました。ところが、寒くなってから、生理の時に不安解消のためにとこのスリップを着用したところ「暖かい!!」これまで、下半身の防寒に、すててこをはいていたのですが、このスリップ、スリップなのにスースーする感じはなく、また、体からの湿気がたまっているのか、いつもの冬ほど裾周りの静電気が気になりません。暑い時期用に買ったつもりでしたが、寒い今の時期大活躍です。

♥すずろベルト、すずろ腰紐/きもの周りの小物でこれは便利、優れものですが、2007年より使用していますので、2011年度に限っておりませんが、周りの友達にも強くお勧めしているのが満点スリップのたかはしにて購入の「すずろベルト」「すずろ腰紐」。すずろ腰紐を襦袢の胸紐に、すずろベルトを襦袢の伊達締めに使用することによって衿が一日着ていてもまったくずれません。

♥ハイソックス足袋/「着物たかはし」さんで購入したハイソックス足袋です。膝から下の冷え対策のためにあちこち探しましたがハイソックスタイプのタビックスが見つからずネットでも探しましたが結構なお値段でした。「たかはし」さんで偶然みつけお値段も手頃な上、メール便で送ってもらえるので宅急便のように送料のほうが高くつくなんてこともないので2足買いました。履き心地はゴムの部分に締め付けがなく上から足袋を履いてもごろつき感のないうえなにより暖かくベージュ色をかったので裾がめくれても違和感ありません。私ならおそらくフォーマルなシーンでも冬なら着用するかもしれません。

♥静電気除去クロス/私はすっご~い静電気人間。もう一年じゅう除去グッズを持ち歩いています。そんな私が苦労するのが着物を脱ぐ時。もうあのバチバチバチ!!!(パチパチなんて可愛いものではないのです)にどれほど痛い思いをしてきたことか。今年に入って満点スリップ高橋さんの静電気除去クロスを購入!!着物を脱ぐ時やトイレでまとわりついて困る時、このクロスで触ってからだとあら不思議!!まとわりつきも静電気もなくなってます。私は人よりひどいので念入りに触っていますが...。着物グッズではないかもしれませんが、私の優れものです。


私のベスト1・人気の一品(5)自作です③

2012-07-05 07:05:08 | 第3回アンケート

♥ネクタイハンガー/これに、帯締めと帯揚げをひっかけてます。帯締・帯揚げたくさんありますが、普段よく使うものは限られているんです。その普段よく使うものだけをこのハンガーに掛けています。一緒に、細いストール、ウエストベルト、襟心などもここに掛けてることもあります。ずぼらな私には最適な収納です。もう10年以上使ってます。

♥自作きものハンガー/自作のグッズを紹介させてもらうと、ホームセンターや園芸店にある「菊花支柱」と100円ショップで適当な紐とS管を使って「きものハンガー」
を作っています。菊花支柱は長さが約1m80cm前後のものを選び、紐とS管を結んで「きものハンガー」として使います。きものハンガーは市販品は長さが短く、特に男ものなどは袖がほとんどダラリと垂れてしまい気分がよくないので自作しました。ちなみに菊花支柱は3本入りで250円前後ですから3個作って500円足らずです。

 

♥着物ハンガー/着物ハンガーで掛けておくのに、高さって必要で、鴨居だと壁の埃が気になる。ので、天井から百均の「突っ張り棒」を水平に吊り下げた。前日に着物や襦袢、帯まで吊り下げておけるし、着た後に乾しておくのも風が通って壁掛けより良い。お高いショールよりポンチョコートは普段の洋服にも使えて便利。雨の草履カバーより、一体型の方が水が染み込んで来ないので安心。無難な色にしておくと使いやすい。

自作ではありませんが、応用をきかせると

♥特大サイズダブルクリップ/着物用の小物ではないのですが、私の一押しは文房具の特大サイズダブルクリップです。帯を結ばずにコレでとめて背負ってしまうので、便利グッズと言われて真っ先に思い浮かびました。帯が痛まないよう内側にクッションテープを張り付けた、プチ改造クリップを使っています。お太鼓の柄だしも短いor長い帯も、これで簡単に結べるようになりました。

さらに、こんな便利な物もあります。

目もり付きハンディクリップ大(10㎝)/普通に出回わっているクリップは大でも殆どの物が長さが7.5㎝程度です。私の使っているクリップは10㎝。うしろ衿合わせに留めても外す時に手が届きやすいし、帯を巻くときの仮留めに使ってもクリップが長い方が帯が緩みません。目もりは長襦袢の半衿の出具合などを計るのに重宝しています

 


私のベスト1・人気の一品(3)自作です①

2012-07-04 21:04:47 | 第3回アンケート

♥昨年度でのベスト1は自分専用仮紐です。数年前より愛用しているので答えになっているかわかりませんが、昨年も使用していますのでやはりベスト1はこれになります。人に着付けをさせていただく時の専用ですが、状況や状態を考えた上で、長さと幅と材料を私の一番使い易いものにしています。無くし易いので予備を常備してあります。材質は晒でミシンを使っていた母についでに縫ってもらいました。

サイズですが、二重太鼓をざっくり結んだ上からふた巻きし、蝶結びをして垂れさがらない程度の長さ(240cm~250cm前後)と、ひと巻きして短めの片輪結びにできる程度の長さ(130cm前後)の2種類です。私の体にあてて出した長さです。

幅は共通で晒の幅を4等分にしたものを2つ折りにし端を縫った幅(4cm程)です。

 以前は不便と思いながら仮紐にも市販の紐を使っていました。縁あって着付けをさせていただけることが多くなったのですが、少ない時間に限られたスペースでお伺いしている方すべてを仕上げるとなった時、私の場合お太鼓の形を決める際の仮紐に意外に手間取ると感じられたのと、ほとんどが二重太鼓希望の方なので1本あってもといいと思い作りました。

具体的には

★私は市販の紐をお太鼓の下線に仮紐であてると結び目を2回くぐらせるのですが長すぎて少し時間がかかる、それを1回で良い締め具合にできる素材と長さ

★紐を首にかけるので動いている間にズレにくい素材と長さ

★滑らず洗濯と予備の用意をしやすいこと、

★お着せした方の紐を使って間違えて持ち帰ってしまわないように見分けがつき易い自分のもので

★薄めの厚みと太すぎない幅

★長い方はぽっちゃり体型の私が、紐を帯の上からふた巻きして蝶結びが十分出来る長さ

等が自分なりの条件でした。 

最初は短いほうだけのつもりだったのですが自分で振袖の帯を結ぶ際に市販品を仮紐としては使いづらいのを思い出し、ついでに長い方も用意しました。

短い方は最初から、お太鼓の下線用として作ったのでほぼ専用で使っています。普段は帯の交点をクリップで留めるので長い方はあまり使っていません。使い分けと言えるほどのことはないのですが着付けに伺う際は両方持って出かけています。

お役にたてれば幸いです。