オタクな物書きのブログ

フリーのシナリオライターとしての活動を報告します。
また同人作品を紹介したり、アフィリエイトのことを報告しています。

舵天照で【聖夜】のストーリーを2本、書き上げました

2013年01月27日 | ライター


 「【聖夜】楽しい一夜を♪」と「【聖夜】残念な妖刀」が現在、サイトで掲載中です。
 クリスマスをテーマにしたシナリオです。

 「楽しい一夜を♪」は参加者にサンタクロースになってもらい、相棒にもお手伝いをしてもらうという内容です。
 クリスマスパーティーの参加者に声をかけてもらったり、料理を作ってもらったり、コスプレをしながらプレゼントを配ってもらったり、相棒と余興をしてもらったりと、いろいろとやってもらいました。
 中でもクリスマスソングを作ってもらったのは印象深かったです。


 「残念な妖刀」は…まあタイトル通りです(苦笑)。
 クリスマスを妬む残念な男達が、妖刀の呪いによって大暴れをするというストーリーです。
 参加者には男達を止めてもらうのと、妖刀を破壊してもらいました。
 参加者の中には妖刀に『残念な男』と認識された人もいましたが……良い(?)戦闘&コメディストーリーになりました☆

お蔵入りになったOP・9

2013年01月27日 | ライター
【タイガ警備保障心霊対策課】

 北陵地区にはタイガグループが所有する私有地がある。そこには立派なペンションが建っており、屋外・屋内の二ヶ所に温泉まで作られていた。
 リフトに乗って山の上に行けば、スキーやスノーボードが楽しめる。また畑もあり、雪ごと掘り返せば甘味を増した野菜が見つかる。
 普段、ここは大河アカリが友人を連れて遊びに来ている場であった。しかし今は…。
「ホラホラ、早く逃げないと雪玉ぶっつけられるぞ?」
 アカリは逃げ惑う社員やアルバイト達を見ながら、冷静に声をかけている。
 雪草原では今、一メートルほどの大きさの雪ダルマが、社員やアルバイト達を追い掛け回していた。
 雪ダルマは遠くへ行く者には開いた口から大量の雪玉を吐き出して当て、中距離にいる者には両腕に氷の氷柱を作り、伸ばして当てようとする。氷柱は刃物のように鋭くはないものの、バットのように硬い。
 近付こうとしても、雪ダルマは自分を中心に半径3メートルほどの氷を作り、うっかり入ると滑って転ぶ。
「あの雪ダルマ達、なかなか良い出来だな」
「ふふっ、そうでしょう? この日の為に、研究を重ねてきましたから」
 アカリの近くには、雪のカマクラに入りながら甘酒を飲む棗菫子と芹沢千雨の姿があった。ちなみに大河ヒナはアカリの隣にいて、じっと現場を見つめている。
「…まあアイツらにとっては、災難だな」
 二人の会話を聞いて、アカリは気の毒そうに部下達に視線を向けた。


 それはまだ秋の季節だった頃、菫子から千雨に連絡が入ったのだ。
 五センチにもみたない雪ダルマの人形が大量に手に入った。しかし霊技アイテムで、雪ダルマに人形を埋め込み、霊力を注ぎ込むと、何とその雪ダルマは動き出す。そして霊力を注ぎ込んだ者の意志通りに動くのだと言う。
 面白がって千雨は購入し、そして人工雪を使って実験を重ねたのだ。

 そして今日、集められた宵闇の者と業魂は一体化しながら、雪ダルマ達と戦っている。
 しかし足元が雪である上に、今日は少し吹雪いて視界が悪い。戦い辛い環境をあえて選んで、今日ここに訪れたのだ。
「業魔との戦いは厳しさを増す一方だ。ここは一つ、冬という厳しい季節と環境の中、精神と体を鍛えようということになった。精神鍛錬はオカ研に任せ、こちらは体力面を鍛えることになったのだが……まさに阿鼻叫喚だな」
 悪条件で戦っているせいか、思いっきり苦戦していた。
「楽な修行なんてありませんよ、アカリさん。厳しい方が彼らの為になります」
「まあ雪ダルマのどこかにある人形を壊さない限りは雪ダルマは壊れないし、また雪がたんまりあるからいくらでも体は再生できる上に、武器となる氷も雪も吸い取れるからな」
 雪ダルマ達にとってはこれ以上ないほどの好条件だった。
 時には複数合体して、大きくなって攻撃する場面も見られている。こういった攻撃の仕方は全て、千雨があらかじめ実験で可能なことが分かっていた。
「使う条件が限られているから売れ残るアイテムとして引き受けたんだが、売れて良かった良かった」
「条件が限られていても、使い方によりますよ。こちらとしては良いアイテムです」
 鍋をつっつきながら笑い合う菫子と千雨の会話を聞いて、アカリは軽く頭痛を感じる。
「…まっ、寒い思いはしても、命に関わることはないだろう。とりあえず、頑張ってくれ」


<解説>
 ある意味、ギャグ戦闘物です★
 敵は雪ダルマ、しかも戦い辛いです、思いっきり。
 しかしその反面、どんなに強い攻撃でもしてOKです。場所が場所ですしね。
 思いっきり暴れて、思いっきりギャグ的なことをしてほしかったです。

お蔵入りになったOP・8

2013年01月27日 | ライター
【華羅皇学院オカルト研究会】

 とある休日。華羅市には前日から雪が降り、今日は軽く吹雪いてもいる。
 そんな中、北陵地区にオカルト研究会のメンバーが集まっていた。
「いーい? 前にも説明したけれど、今日は宵闇の者と業魂のペアだけの集まりよ。目的は戦いに備えての精神鍛錬。タイガでは体力面を、ウチのサークルでは精神面を鍛えることになったの。だからこれから、アンタ達には精神を鍛えてもらうわよ」
 吹雪いている中でも副会長のアーシェス=クロウは大声を張り上げて、集まったメンバー達に説明する。
「ここから宵闇の者と業魂の二人一組で、北陵自然の家に向かってもらうわ。でも途中で道は二つに分かれているから、あえて別々の道を選んで歩くのよ。でも安心しなさい。どっちの道を歩いても、目的地には到着するから」
 一本の道は森の中に通じる道で、もう一本は平原が広がっている道。春になれば森には桜が咲き乱れ、平原も菜の花畑になるので、あえて二本の道が作られたらしい。しかし今の季節では雪景色しか見られないが…。
 アーシェスの隣で寒さに顔を真っ赤にしながら、会長の海老塚汐が安心させるように微笑む。
「到着時間の差は数分程度だから、上手く行けば同時ゴールもできると思うわ。けれど分かれ道の途中で、私達が頼んだ仕掛け人がいるの。特殊霊技を6分間、使うから気をつけてね。あっ、でも傷付けるような霊技じゃないから安心してね」
 ならばどんな特殊霊技なのかと尋ねると、アーシェスがニヤッと嫌な笑みを浮かべる。
「ふっふっふ。本当は『出会ってからのお楽しみ』としたかったんだけど、先に言っておくわ。いわゆる幻覚を見せる能力よ。その幻覚がね、精神鍛錬の内容にピッタリなのよ」
 どうやら宵闇の者には業魂が、業魂には宵闇の者、つまり相方の姿が見えるらしい。だが恐ろしいのは、その出会った幻覚は見る者にとって『見たくはない相方の姿と仕草』をするらしい。
「業魂ってのは基本的に、宵闇の者の希望通りの姿・形になるのは知っているわね。でも中身まではそうじゃないでしょう? 相性が良い者がいれば、悪い者もいる。今回はアンタ達の心の中に秘めた相方への願望を映すから、恐ろしいのよ。でもまっ、良い精神鍛錬になると思うから頑張ってね~」
「あっ、それとくれぐれも幻覚に攻撃したり、触ることはダメだからね? もしそういう行為をした場合、猛吹雪に襲われるから。だから相方の幻覚に惑わされずに、目的地に向かってね」
 汐は心配そうに注意をするも、これ以上の寒さを味わいたくはない参加者達は顔色を青くする。
 最後にアーシェスが笑顔で声をかけた。
「それじゃあ『見たくはない相方の姿と仕草』を、あえて見に行きなさい。私と汐は先に自然の家に行って、あったかいものを用意して待っているからね~」


<解説>
 幻影系の特殊霊技に、自分達がかかってしまうというストーリーです。
 しかもいつも一緒にいる宵闇の者・業魂の『見たくはない姿と仕草』を見てしまうというある意味、恐ろしい幻影です。
 いつもは厳しい人なのに幻影ではとても優しい人に、禁欲的な人が色っぽくなったりと、正反対の姿を見たら面白いかな~っと思って作りました。

お蔵入りになったOP・7

2013年01月27日 | ライター
【神凪探偵事務所】

 吐く息が白い朝、あなた達は神凪志郎に呼ばれ、神凪探偵事務所へとやって来ました。
「おお、寒い中悪かったな。年末に向けて書類整理が忙しくてな。今日は一日、事務所にこもって事務作業だ。ちゃんと給料は出すし、コーヒーは飲み放題、昼も出前を取ってやるから勘弁な」
 志郎は申し訳なさそうに苦笑しながら、あなた達を事務所に招き入れます。中にはすでに、他にも呼び出された人達がいました。
 そしてはじまった書類整理は忙しく、あっという間にお昼になります。志郎が出前のチラシを持ってきて、それぞれ好きなのを注文しました。
 鍋焼きうどんを食べている途中、志郎がふと思い出したように呟きます。
「そう言えば貧乏学生時代、冬はよく金がないからうどんや鍋を食ったもんだ。でもその鍋が闇鍋みたいなもんでな」
 貧乏学生達が一応食べられる物を持ち寄り、鍋を作ったらしい。しかし中には雑草や虫など、ギリギリ食べられる食材が混ざっていたこともあったようだ。
「腹を壊さないだけマシだったがな。それでもあの味は忘れられないぜ」
 遠い眼をして語る志郎を見て、ふとあなた達は思い付きました。
 じゃあ久し振りに自分達で闇鍋をしないか――と志郎に伝えると、思いっきり微妙な顔をされます。
「…お前ら、今まで俺の話を聞いていたのか?」
 もちろん、と頷きました。けれど今の季節にやるにはピッタリなパーティーではないかと、志郎を抜かした全員が乗り気になってしまいます。
 志郎はとうとう諦めて、降参と言うように両手を上げました。
「分かった分かった。場所はここを貸してやるし、鍋などの道具も用意する。だから俺は見逃せ」
 全員一致で首を横に振ります。元々志郎から聞いた闇鍋パーティー、言いだしっぺが逃げるなんてこと、ありえません。
「…ちっ。それじゃあお前達は食料調達係な。飲み物は普通のを用意してこい。いいか? くれぐれも人間が食べられる物を用意するんだぞ? 味は二の次にしといてやるから」
 ――こうして恐ろしくも楽しい闇鍋パーティーが始まります。


<解説>
 寒い冬と言えば鍋!ということで(?)、闇鍋パーティーをしてもらうつもりでした。
 完全にギャグシナリオです。
 参加した人達の、変な物を食べた時の楽しいリアクションを期待していたんですけどねぇ…。
 ちなみに私は闇鍋をしたことがありません。
 なので余計に、楽しみにしていました。

お蔵入りになったOP・6

2013年01月27日 | ライター
【万華鏡回廊】

 さあ、今年もクリスマスがやってきました!
 『あなた』達はどんなクリスマスを今年は過ごしたいですか?

 恋人として夫婦として、イチャイチャしますか?
 それとも友達として家族として、まったり楽しみますか?
 今年も華羅市は盛大にクリスマスで盛り上がっています! 夜のイルミネーションは幻想的でとても美しいですよ。
 どこに出掛けても楽しいですし、家の中でゆっくり過ごすのも良いでしょう。

 またクリスマスを楽しませる方になるのも良いかもしれませんね。そう、労働です!
 クリスマス特製の料理やスイーツを作って売ったり、サンタクロースやトナカイのコスプレをして施設の子供達にプレゼントを渡したりするのも楽しそうです。
 人々の笑顔を見て幸せになるクリスマスもまた良いものですよ。
 あっ、仕事が終わりましたら、クリスマスケーキをプレゼントします。家に帰ってゆっくりと食べてくださいね。

 さて、『あなた』達はどんなクリスマスを過ごすのでしょうか?


<解説>
 クリスマスをテーマにした、フリーのシナリオです。いろいろなクリスマスの過ごし方がありますからね。
 季節限定のシナリオでした。