わがままじいさんの日記

日ごろの記録をなんでも書きます。

作家の命日

2013-02-20 | 編集手帳

読売新聞に「編集手帳」というコラムが毎日、記載されています。

その中には「そうだな」とか「いや、違うかな」とか「関心の引く」問題提起があります。

そんな中に「おもしろい」こともあります。

作家の命日にちなんだものがあったので転載します。

◆作家の命日には人によって特別の呼び名がある。多くは筆名や代表作などにちなんだ命日で「桜桃忌」(太宰治)や「河童忌」(芥川龍之介)、「菜の花忌」(司馬遼太郎)などがよく知られている。

◆なかには背筋が冷たくなる呼び名もある。<胸底の枯野ひろがる虐殺忌>(角川春樹)。小林多喜二の命日を「虐殺忌」といい、単に「多喜二忌」ともいう。特高警察の拷問で虐殺されたのは80年前、1933年(昭和8年)のきょうである。29歳。

◆代表作「蟹工船」が5年前にブームを呼んだ。「おい、地獄さ行ぐんだで!」から始まる少しも古びていない文書に触れて、若いフアンも生まれただろう。

◆母セキが多喜二を偲んだ手書きの紙片が残っている。小学校にも通えなかった母は監獄の息子に手紙を書くために必死で文字を学んだという。新潮社『日本文学アルバム』から引く。<あーまたこの二月の月かきた ほんとうにこの二月とゆ月か(二月という月が)いやな月 こいをいパいに(声をいっぱいに)なきたい・・あーなみたかてる(涙が出る)めかねかくもる>

◆書き写していて、小欄の眼鏡も曇る。 (2013.2.20)



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