悲嘆にくれる、自死遺族の心境
私どもは年間に何百人の自死遺族の方からご依頼を受け、ご遺品整理のお手伝いをさせて頂くのですが、自死遺族の中には精神的に大きく参ってしまっている方も多く傾聴しながら慎重に話す必要があります。
以前、私が伺った見積もり先でも、息子様の死によって受け答えがあやふやになってしまっているお母様もいらっしゃいました。
一見、気丈に振る舞っておられるのですが、お話しの中で何度か息子様のことを思い出されて話しが中断してしまうのです。
もちろん、私も慎重に言葉を選びながら話しをさせてもらうのですが、遺品整理の見積もりですので、極端に違う話しをするわけにもいかず、徐々に現状の事実をお聞きしてご遺族に寄り添ったサービスを提供しなくてはいけません。
その現場には、息子さんが自死に使ったカッターナイフが落ちており私が目をやった時に、お母様が「息子が実行するために購入したカッターだと思います」と言われました。
私も、そうだろうと推測ができましたが、お母様の「息子が実行するために」と言う言葉が頭から離れず、お母様のお顔をどのような表情で見ればいいのか悩んだという記憶があります。
亡くなってから、まだ3日目ということもあり、警察に行ったり葬儀社とのお話しがあって、現実と向き合いゆっくりとは悲しんでいられない状況だったので、恐らく葬儀も遺品整理も終わって落ち着いたころに精神的に辛いタイミングが来るのではないかと思いました。
自死遺族に多くみられるのは、自責の念にさいなまれてご遺族が自分を責めてしまうケースです。
あの時のあの言葉が、身内を死に追いやったのではないか・・・、なぜ本人の苦しみに気づいてやれなかったのだろうか・・・、など夜も眠れなくなり、感情のコントロールができなくなって泣いてしまったり、食欲もなくなってしまう方もたくさんいらっしゃいます。
中には個人に対しての怒りが出る時期もあるようで、最愛の方を自死にて亡くされてしまった場合は何年も立ち直れない人もいるのです。
また、昔は現在よりも自死した人が身内にいることで、ご近所からも変な目で見られるのではないかと言うイメージもあり、その事実を誰にも相談できない、誰にも話しを聞いてもらえず、抱え込んでしまって体調を崩してたり、遺族が自死に追いやられてしまったケースもあるのです。
他人であればそこまでの感情を抱くことは少ないのですが、特に肉親の場合は個人差はあるものの悲嘆にくれるのは自然です。
たった1人でこのような状況から立ち直るのは難しく、同じ体験者の方々と、悲しみや苦しみをともに分かち合っていくことが、立ち直りの近道だと言われています。
私どももそのようなご遺族に接したときには、グリーフケアを行っている団体を案内するようにしています。
私どもは年間に何百人の自死遺族の方からご依頼を受け、ご遺品整理のお手伝いをさせて頂くのですが、自死遺族の中には精神的に大きく参ってしまっている方も多く傾聴しながら慎重に話す必要があります。
以前、私が伺った見積もり先でも、息子様の死によって受け答えがあやふやになってしまっているお母様もいらっしゃいました。
一見、気丈に振る舞っておられるのですが、お話しの中で何度か息子様のことを思い出されて話しが中断してしまうのです。
もちろん、私も慎重に言葉を選びながら話しをさせてもらうのですが、遺品整理の見積もりですので、極端に違う話しをするわけにもいかず、徐々に現状の事実をお聞きしてご遺族に寄り添ったサービスを提供しなくてはいけません。
その現場には、息子さんが自死に使ったカッターナイフが落ちており私が目をやった時に、お母様が「息子が実行するために購入したカッターだと思います」と言われました。
私も、そうだろうと推測ができましたが、お母様の「息子が実行するために」と言う言葉が頭から離れず、お母様のお顔をどのような表情で見ればいいのか悩んだという記憶があります。
亡くなってから、まだ3日目ということもあり、警察に行ったり葬儀社とのお話しがあって、現実と向き合いゆっくりとは悲しんでいられない状況だったので、恐らく葬儀も遺品整理も終わって落ち着いたころに精神的に辛いタイミングが来るのではないかと思いました。
自死遺族に多くみられるのは、自責の念にさいなまれてご遺族が自分を責めてしまうケースです。
あの時のあの言葉が、身内を死に追いやったのではないか・・・、なぜ本人の苦しみに気づいてやれなかったのだろうか・・・、など夜も眠れなくなり、感情のコントロールができなくなって泣いてしまったり、食欲もなくなってしまう方もたくさんいらっしゃいます。
中には個人に対しての怒りが出る時期もあるようで、最愛の方を自死にて亡くされてしまった場合は何年も立ち直れない人もいるのです。
また、昔は現在よりも自死した人が身内にいることで、ご近所からも変な目で見られるのではないかと言うイメージもあり、その事実を誰にも相談できない、誰にも話しを聞いてもらえず、抱え込んでしまって体調を崩してたり、遺族が自死に追いやられてしまったケースもあるのです。
他人であればそこまでの感情を抱くことは少ないのですが、特に肉親の場合は個人差はあるものの悲嘆にくれるのは自然です。
たった1人でこのような状況から立ち直るのは難しく、同じ体験者の方々と、悲しみや苦しみをともに分かち合っていくことが、立ち直りの近道だと言われています。
私どももそのようなご遺族に接したときには、グリーフケアを行っている団体を案内するようにしています。