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賃貸住宅コラム(ビューティフルオーナーズ)第45回 1144

2024-10-07 11:21:20 | 賃貸住宅サービス
庭木の除草伐採サービスの開始と気づき

キーパーズでは日本全国で遺品整理サービスを提供してますので、数年前より全国の郵便局との提携が始まっています。
と、ここまでは良いのですが。。。

その数年後、想定外の庭木の除草や枝木の伐採を行う業務も請け負うことになってしまったのです。
何故想定外かと言いますと、日本郵便の方との遺品整理のミーティングをしていた時に突然、「キーパーズさんは庭の除草サービスもやってらっしゃいますよね」と言われたので私は、 「はい!? 一応やっていますが、遺品整理のように沢山はしていませんよ」と言いますと、「でも、やってらっしゃるんですよね」と言われるのです。
「ということは、除草サービスもうちの会社でお受けしたほうがいいってことですよね?」と私が答えると先方からは「はい」という返事が返ってきたのです。
確かにそのような依頼は昔からあったので会社案内のサービスにも明記していましたし、経験も知識ゼロではありませんでしたか郵便局が窓口となると生半可な準備では対応できませんので、受けていいものかどうか不安も大きかったのですが、断る訳にもいかずお受けすることになったのです。

お話をお聞きすると全国の郵便局へ親が住んでいる実家の庭木の処理が高齢になったため出来なくなってしまった方や、相続したが放置している空き家の庭木の処理、そのほかにはマンションの敷地の周りの雑草処理、道路わきに生えてしまっている雑草処理など様々な相談があるそうなのです。

特に今後大量に増加する、空き家問題に伴ってこのような問題は増えることは間違いないですし、植物は切っても切っても毎年春になると必ず芽吹いてくるので、毎年頭を悩ませる問題なんですね。
そう考えると、確かに遺品整理サービスとは関連性の深い業務だと再認識することとなりました。

本格的に業務をお受けするのであれば、それまでのような知識であったり、経験値では対応できませんので、私は植木屋さんなどから情報をお聞きして、自分で木の伐採や、庭の除草、除草剤の散布や除草シートを張る作業などもやってみたのですが、道具の持ち方に無理があり慣れない筋肉を使うために腱鞘炎や筋肉痛になったり、炎天下の作業で脱水症状になりかけたりしながらスタッフと業務のことを勉強してきました。
また、木や雑草の種類や名前もですが、性質や樹齢何年くらいたってる木なのか、この植物の実は食べれるか食べれないか、虫が付きやすいか付きにくいか、妙薬になるとか、半年後どれくらい成長しているかなど様々な知識を知ることになりました。
今では、全国に地域担当の協力会社が沢山あり、毎日のようにご依頼がありますが、私もある程度写真を見るだけで大まかな作業規模わかるようになりました。

賃貸住宅コラム(ビューティフルオーナーズ)第44回 1144

2024-08-23 17:17:59 | 賃貸住宅サービス
故人の賃貸契約書の連帯保証債務は相続放棄できない


先日、伺ったご自宅は2DKの賃貸マンションでした。
私が見積もりを始めようとご挨拶をさせて頂いたら、ご親族の方からこのような話がありました。

「こんなに暑い日に見積もりに来ていただいてすみません。片付けをお願いしたいのですが、実は私たち相続人全員は相続放棄しておりまして、遺品整理の費用を払っていいのか分からないんです。賃貸なので大家さんにもご迷惑が掛かるので片付けたいのですが費用を払ってお願いしても大丈夫でしょうか?」

実際にこのようなケースは多くて、相続放棄をした相続人に部屋の片づけをする費用である故人の負債分については支払う必要はなくなりますが、社会通念上の礼儀としても貸主に迷惑を掛けないように遺品整理だけは行うつもりですという方はたくさんいらっしゃいます。

しかし、相続放棄は故人の財産のすべてプラスとマイナスのすべてを放棄して成立するものなので、マイナスの財産である遺品整理の費用に関しても支払うことで相続放棄が認められなくなるのではないかと言う不安がでるので皆さん躊躇してしまうので相談を受けることが多いのです。

私は、すぐに知り合いの司法書士に電話して状況を説明してアドバイスをもらいました。
司法書士の話によると、確かに相続放棄をしているのであれば、故人の債務を払う立場ではありませんので、もちろん遺品整理費用をだしてまで相続人が行う必要はないとのこと。

ご遺族がかたずけてくれなければオーナー様の負担で片付けなければなりませんので、もしそれでも片付はする意思があるいう遺族がいらっしゃったら、オーナー様にしてみればぜひお願いしたいとこですね。
ただ、お部屋で亡くなっていた場合などで、遺品整理や原状回復費用や貸し出しできるまでの家賃の保証までを求めても、高額になってしまうので、逆に一切しませんと話に応じてもらえなくなる場合があるので穏やかに話し合いが出来ることが望ましいと思います。

しかし、今回は事情はそれだけではなかったのです。その相続人のお一人が故人のマンションの連帯保証人になっていたのです。
そうなると話は別です。その他の財産の相続放棄はできても、連帯債務は相続人自身の債務なので相続放棄の対象ではないため連保証人はその債務からは逃れられないのです。
連帯保証人は、滞納家賃を支払わなくてはいけないことが主な保証の目的なのですが、賃貸契約書の内容によっては、その他の原状回復にまつわる費用も含めた連帯債務となっている場合があるのです。

賃貸契約書には滞納家賃の保証のみということでしたら家財の片付け費用は請求出来ませんので、契約の段階で契約書の内容に家財の片付けまでの保証になっているか確認しておいたほうが良いと思います。

賃貸住宅コラム(ビューティフルオーナーズ)第43回 1144

2024-06-10 13:43:11 | 賃貸住宅サービス
うちの主人ほど幸せな人はいません

先日、5月17日22時30分からNHK「時をかけるテレビ」の番組で、日米スーパーシニア親善野球大会「80歳の決着~元兵士たちの日米野球」が再放送されました。
実はこの野球大会は、2007年に私とキーパーズの顧問である大社充氏と企画し主催した大会だったのです。
“エッ”と思われる方も多いと思いますが、企画内容を考えて宣伝行為にならないようキーパーズの名前を目立たにようにしていたので、知らない方のほうが多いのです。

しかし、なぜキーパーズさんがすることになったの?とよく質問されますので少しご説明させて頂きますね。
その経緯は、いまから15年くらい前にニューヨーク在住の日本人テレビ制作ディレクターの石田氏と言う方が、フロリダにある75歳以上の入団資格のソフトボールチームに5年ぶりに取材に行ったそうです。
そして、当日一人の選手が「あの話はどうなった?」と話しかけてきたのです、実はその5年ほど前に、石田氏がそのチームの特集番組を制作した際「俺たちは日本人が憎くて戦ったわけじゃない。戦争は終わったが野球で決着をつけたい。」と言われていたのです。
そのことをうっかり忘れていた石田氏は、なんとかしないといけないと思い、以前制作した特集番組のテープと手紙を添えてネット検索し、偶然見つけた中学時代の同級生の弊社顧問の大社に送ってきたのです。
顧問から相談を受けた私は、今やらないと永遠にできなくなると思い、日本人選手を集めてチームを作り、その希望を叶えようということになった訳です。
日本とアメリカ本土から40人近い選手を連れて行き、球場も確保するためには、多くの費用も掛かります。
弊社もかなりの出費となってしまいましたが、多くの企業様にも協賛していただき無事に行うことができたのですが、一番大変だったのは、75歳以上で戦争体験がありハワイへ行って野球の出来る人を集めることでした。

ハワイへ行き、野球大会の合間には、パールハーバーの見学やパンチボウル国立太平洋記念墓地への慰霊などを行い信仰を深め合いました。
日本チームの監督を与那嶺(元読売ジャイアンツ)氏にお願いして、大きなケガ人を出すこともなく、様々なテレビ局も集まり野球大会は大成功に終わったのですが、実は、帰国した当日に一人のアメリカ人選手が、奥さんに「最高だった。俺は日本人の兄弟が出来た。最高に幸せだ。」と言いながら自宅のソファーに座りながら亡くなったのです。
大好きな野球によって、戦争のしがらみから解放されたからでしょうか。奥様は後日インタビューで「うちの主人ほど幸せな人はいません」と答えられていました。

苦労しましたが多くの方が感動してくださりあの時やってよかったなと今でも思います。
※NHKプラスでご覧頂けます。

賃貸住宅コラム(ビューティフルオーナーズ)第42回 1144

2024-04-06 18:03:45 | 賃貸住宅サービス
佐渡島の朱鷺(トキ)ニッポニアニッポン

東京在住の方のご依頼で、佐渡島にあるご実家の不動産を手放したいという相談があり、昨年の8月に生まれて初めて佐渡島へ行ってきました。
高齢で現地に行けないご依頼者の代わりに佐渡に伺い、地元の業者さんと話し合いながら売却ができるように家財道具の片付けや、庭木の伐採、雑草の草刈り、崩れかかった家屋の解体までを行ってきたのです。
費用を抑えるために作業に期限を定めず、業者さんの都合が良い時に作業しに来てもらうように手配したことで、開始から完了までに約半年間もかかりましたが、ようやく先月にすべての作業が終わり、最終確認のため四回目の佐渡島へ行ってきました。
雑草が伸び放題で不要品が山のようになっていた敷地でしたがすっきりしました。その写真を撮り依頼者にお見せし大変喜んでいただきました。
これから、この物件を売却するのが最終的な目標なのですが、地元の民泊経営者や不動産会社に手伝ってもらっていますが悪戦苦闘しています。
ただ、佐渡島は世界遺産登録される可能性があり、今年から就航したトキエアが今年か来年にも佐渡島と東京への路線を就航させる予定なので、移住者や観光客ホテル事業者が増える可能性があるので、何とかできればなぁと思っています。

しかし、なぜ佐渡島までわざわざ社長がいくのですか?とよく聞かれますが、今後全国で同じように空き家となった実家の処分でお困りの方が増えるのは確実なので、遺族のご要望にお応えできるように様々な経験と勉強をさせてもらってるという訳なのです。

話は変わりますが、佐渡島と言えば佐渡の金山や、民謡の佐渡おけさとたらい船も有名ですよね、それ以外に一度日本で絶滅したトキが有名です。
トキは、赤いサギ(朱鷺)と書くのですが、サギとは違い実際に見ると顔は赤く、羽根は綺麗なピンク色をしています。
誰が名づけたのかは知らないのですが、トキの学名が〝ニッポニアニッポン〝というのです。
けして面白がって名付けた訳ではないとおもいますが、ユーモアがあっていかにも日本の鳥って感じの学名ですよね。
しかし、実際は日本産のトキは一度絶滅しているので、いま見れるトキは、1999年中国より贈呈されたトキの人工繁殖の成功で増え現在は500羽くらいのトキが佐渡島に生息し、野生での繁殖によっても増え続けているようです。
それでも、島全体で500羽くらいしかいないので、島を訪れた人がトキを観れればラッキーで良いことがあるといわれています。
そんなことを聞いてしまうと、毎回訪問するたびに空を見上げてトキが飛んでいないか探してしまいます。
ところが、私は運と日ごろの行いが良いのか、4回のうち3回も見ているのです。(笑)
まだ船でしか行けませんが、秋から春にかけてが羽の色が綺麗に朱くなるので是非見に行かれてはいかがでしょうか。

賃貸住宅コラム(ビューティフルオーナーズ)第41回  1144

2024-02-11 13:48:23 | 賃貸住宅サービス
日本独自の文化である仏壇を置く意味とは?

先日訪問させて頂いた、ご年配の相談者に教えてもらったのですが、仏壇を自宅に置くという文化は意外にも中国など他の仏教の国にはなくて日本にしかない独自の文化だと聞きました。
仏教は6世紀ごろに中国から日本へ渡来したらしいのですが、仏壇が普及したのは白鳳14年に天武天皇が各家庭に仏舎を作って仏像と経を置き礼拝供養するようにと言ったのがはじまりということです。
はじめは武士や貴族が仏壇を置くようになり、徐々に一般庶民に伝わり現在の仏壇の形になってきたそうです。

仏壇は、家の中にあるお寺とされており、先祖に向き合ったり、命について考えたりなどと言われていますが、意味は各個人が考えれば良いことで、仏壇に向き合うことによって精神的な満足感や心を落ち着ける場所になるのであれば、形式にとらわれず好きな人形や写真を仏像と一緒に飾っておくのも良いと思います。

ただ、先祖を祀ったり拝礼供養するのは仏壇が無ければ出来ないわけではありませんし、仏壇も家具のようなもので、仏壇屋さんが商品として売っているものなので仏壇でなければだめなんですかと言う人もいるかもしれません。
もちろん仏壇が無ければ先祖に失礼になるとか、供養にならないわけではありません。先祖に感謝する気持ちは心の中だけでも十分だと思います。
しかし、普段忘れがちな祖先を思い出し感謝する気持ちを、なにか形のあるものがないと改めて考える機会ってないですよね。
そのような意味では、仏壇があることにも意味があるのではないでしょうか。

昔のように、総金泊張りの四尺もあるよう立派な仏壇を置くことにステータスを感じる人は少なくなりましたが、仏壇の大きさや価格に関わらず気持ちを引き締めたり、生きていることへ感謝をし、謙虚な気持ちになるきっかけに仏壇を自宅に置いておくというのも良いかもしれませんね。

最近では、和室に仏間がある家もほとんどなくなり、仏壇も家具調のものやモダンで形も色も様々なものがありますのでリビングなどに似合うおしゃれなものも多く出回っていますし、仏壇の代わりに手元供養として身に着けるのもがあったり、身近に飾る置物のようなものもあります。価格も昔のような何十万円や何百万円もするようなものでなく、数万円で購入できるようなものもたくさん出回っていますので、いわゆる宗教とは切り離して気軽に考えてはいかがでしょうか。

また、逆に弊社に遺品整理を依頼された方には、実家の仏壇を引き取っても置き場に困ってしまうというケースが多く、毎月何台もの仏壇の供養処分の依頼がありますが、時代とともに変わる生活環境のなかで文化も少しずつ変わっていくのがわかります。