日本庭園と社寺建築

日本庭園の魅力と巧みの建築を紹介

栗林公園

2011-08-18 | 栗林公園
香川県は高松市にある栗林公園。100年余りを費やした壮大な庭園!

ちなみに水戸の偕楽園で9年、岡山の後楽園で13年です。松は1000本以上植えられています。

この中には昭和天皇のお手植え松がありましたが、落雷にて伐採。イギリスはエリザベス女王の伯父であるエドワード8世のお手植松もあります。




紫雲山を借景として6つの池と13の築山を巧妙に配した大名庭園で、回遊式庭園の南庭と近代的に整備された準洋式の北庭からなっている。


面積は約75haと特別名勝に指定されている庭園の中では最大の広さを誇る。

徳島城

2011-08-14 | 徳島城
上田宗箇(千利休,古田織部正から侘の茶を伝えられた茶人として高名)の作庭による桃山時代白眉の名園で、枯山水庭と築山泉水庭の二庭よりなり、池泉回遊式と鑑賞式を兼ね備えた庭園である。上田宗箇は関ヶ原の戦いで西軍についたが、「所領召し上げのうえはお咎めなし」で、侘び茶を通じて親しかった阿波藩主、蜂須賀家政に招かれて造った。

名石「阿波青石」の産地だけに、色、形のよい石がふんだんに使われています。枯山水部の巨大な石組みで、とくに橋の石は、藩主蜂須賀至鎮(よしかげ)が毒を盛られて地だんだを踏み割ったという、伝説の巨大な踏み割り石である。枯山水庭の自然石の石橋は、35尺(10.6m)もある。しかも7:3のところで意図的に折られ、豪華さの中に繊細さを示している。

また池泉庭の護岸石組はこの庭の見所で上下に二重三重に組まれおり池泉の水位が下がっても景観をそこなわないようにしている。築山泉水庭は、池に二個の中島を配置した心字池(「心」の字形に造られた泉池)になっています。特に水際の多くの石組みは他に類を見ないものです。

豪放にして豪快。各部に繊細な表情も多くみつけられる庭園である。
干潮、満潮により水位がかわる