今更感が半端ないですが…
その穏やかで優しい性格。
透き通っていて全てを包み込むような綺麗な歌声。
誰にも真似できないような美しくもキレのあるダンス。
指先一つ一つにも神経が行き届いていて、様々な表情を魅せてくれるその美しい手。
ダンスや演技、そして歌で魅せる圧倒的な表現力とそのしなやかな身体。
可愛らしい顔。
包容力。
芯の強さ。
そして…
あれも…
これも…
その人の好きなところは数え切れないほどある。
でも。
『完璧主義者だとよく言われる。
自分で決めたこのレベルまでは到達したいっていう、ハードルみたいのを揚げる。
それを超えるまでは、ほかが見えなくなる。
踊りでもアクションでも、自分が納得できるものにするには、たくさんの集中力やひとりの時間が必要。
だから、ときどき才能があるねって言われたりすると、すごく違和感がある。
絵だって、最初からうまくできたためしなんてなくて。
ほかは何も手につかなくなるほど集中して練習して、少しずつできるようになっただけ』(MORE8月号)
でも。
時々。
何とも言えない気持ちになる事がある。
そう。
その人が努力の人だって知っていた。
表には出さないけど、裏では信じられない位の集中力と、考えられない位の時間を割き
努力を重ねていることを、ずっと前から知っていた。
誰よりも多くの時間を一緒に過ごし、誰よりも近くでその人の事を見てきたから。
だから、誰よりも知っていた。
知っていたはずなのに、こうして今まで出さなかった、出してこなかった内面を
その人の口から少しずつ語られるのを見聞きし知るたびに
何とも言えない気持ちになる。
その時間になると一斉に届くお祝いの言葉。
「ニノ、すげえぇ~ぴったり~」
「ほんとピッタリだね」
そう言ってスマホ片手に無邪気に笑ってるけど、
その一瞬にどれだけ準備に余念がなかったかがわかる。
そして次々と届くその一秒と違わないそのメッセージに
どれだけの気合と、思いが込められているのかがわかる。
メンバー事務所の仲間先輩後輩スタッフ共演者。
これまでどれだけそういう人を見てきたことか。
そして一体、どれだけのたくさんの人の気持ちがこの一瞬に入り込まれていることか。
何も知らないその人はみんなの時も同じでしょ?って
無邪気な顔をして笑うけど、違う。
この人には自分がどれだけ思っているかを伝えたくなる。
どれだけ思っているかを知ってもらいたくなる。
だからこそ、その思いを一番伝えられるこの瞬間。
誰よりもその人の事を深く考えているという事を知ってもらうために
メッセージを送り続ける。
「あれ、翔くんもいつの間に?」
「ふふっ。それよりすげえ送られてきてんね?」
「んふふっでも翔くんの時も同じでしょ?」
そう言って無邪気な顔で笑ってるけど、
きっとあなたはみんなの熱意や真意を知らない。
「まあ、ね。それより日付変わったんだね、誕生日おめでと」
「この年になるとあんまりめでたくもないけどね」
だからこれだけたくさんの思いのこもったお祝いが送られてくる中
一緒にいるからと参戦しない訳にはいかないでしょ。
「ふふっそんな事言わずにケーキふってして」
「え~」
何も知らないその人は、のほほんとそんな事を言って笑ってるけど
裏では今か今かと壮絶な戦いが繰り広げられているというのに。
「ほらほらえ~なんて言ってないで」
「だってローソクの数が可愛くない」
「ローソクの数に可愛いとかかわいくないとかないでしょ、ほらほらオメデト」
「え~」
そう言えばマルは毎年誕生日になると
たくさんのプレゼントを智くんにあげていると言っていたっけ。
当の本人は面倒くさがって本気で嫌がっていたけど
きっとやめる事は決してしないだろうとその顔を見ながら思っていた。
これだけのたくさんの人が思っている中で
お返しにと選んでいるその時だけは自分の事を考えてくれるのだ。
たくさんの人に思われているその人に、その時だけはその人の想いを独り占めできるのだ。
そんな特別で大切な時間を嫌がられても面倒くさがられても
自ら手離すことなんてしないだろうなと思っていた。
そんな事を考えていたら智くんがおいでという風に両手を広げてくる。
「ケーキありがとね」
「うん」
だからその身体に収まるようにその身体に近づくと
背中に腕をまわしてきてぎゅっと包み込むように抱きしめられ
そして嬉しそうにそう言った。
その嬉しそうな口調にどうしようかと迷ったけど買っておいてよかったなと思う。
智くんが天才と言われたり才能がある言われたりすると微妙な表情になる事を知っていた。
凄い凄いと褒められてもいつも微妙な顔をしながら受け止めていることを知っていた。
普通だったら天狗になってもおかしくない状況なのに
いつもひとり努力を惜しまず重ねていたことを知っていた。
みんなこの人に惹きつけられていく。
共演した人はみな心底この人に惚れこんでいく。
決して言葉にはしないけど陰では努力を重ね完璧にこなし結果を見せてくれる。
だるいだの眠いだの口では言っていてもこちらが思っている以上の事を魅せてくれる。
それは才能があるからでも天才でもなく
いや、才能もあるし天才でもあるけどそれ以上に
その人の努力の積み重ねであるという事を知っているから
みんな好きになっていくのだろう。
いつもその考えに、その姿勢に圧倒されている。
ずっと近くで見てきて知っていたはずなのにこうして活字で改めて読んでみると
何とも言えない気持ちになって胸が苦しくなる。
たまらない気持ちになって胸がぎゅっと痛くなる。
その思いを知るたびに触れるたびに何とも言えない気持ちになる。
そんな事を思っていたらゆっくりと背中から手を離し
優しく微笑んできたかと思うとその手で頬を包み込んでくる。
やっぱりたまらない。
その顔も。
そしてその姿勢も。
その存在も。
そして誰よりもストイックなところも
完璧主義者なところも。
それでいてその穏やかな性格なところも。
全てを受け入れてくれる包容力も。
こんな人いない。
こんな人、他に出会ったことがない。
そう思いながら見つめると優しく頬を包み込んだまま優しいキスがおりてくる。
その唇の柔らかさを感じながら
きっとこの先これ以上好きになれる人はいない、と思う。
あなただけ。
もう、あなたしか見えない。
今も、昔も、これからも。
あなただけしかいない、と思う。
あなたの本質に触れるたびに胸が苦しくなる。
あなたの笑顔が見られるだけでいい。
あなたが、ただ幸せであればいいい。
そう思いながらも
あなたの深意を知るたびに、たまらない気持ちになる。
その華奢な身体でどれだけの努力を重ねてきたかと思うと、何とも言えない気持ちになる。
そんな事を思いながら
好きだ、と呟くと
すべてを優しく受け止めてくれるあなたは
背中に手を回し包み込むように優しく抱きしめてくれる。
誕生日おめでとう、と言うと
その柔らかな顔でありがとうと嬉しそうに笑って
チュッと触れるだけのキスをくれる。
生まれてきてくれてありがとう、と
そしてあなたがこれからもずっと幸せでありますようにと
そう願いながら、その華奢な身体をきつく抱きしめると
背中に回っていたその腕に力が込められる。
愛していると、そう掠れた声で囁くと
その美しい顔でにっこりと笑って唇に唇を重ねてきて
そして小さく口を開くと深いキスをしてくれる。
誕生日おめでとう。
あなたがずっと幸せでありますように。
努力を本当に見せない人なので、知らない人ははじめからさらっとできてしまってるように錯覚してしまいますよね。
最近でこそ少し語ったりして知られることにもなりましたが
もともとの身体能力が高い分、何でもできてしまうように見えてしまうというか。
歌にしてももともと上手な分そう見えてしまったりして。
でも本当は陰ですごく練習していたりするのですよね。
だからこそのあのクオリティ。やっぱり人間的に凄くかっこいいひとだなぁと思います。
メンバーもきっとそう思っていることでしょう。
今回誕生日前からこの話を書いていたのですがうまくまとめられなくて。
で、今になってまた書き始めたのですが何だかやっぱりうまくまとまりきれなくて不安もたくさんでしたがコメント嬉しかったです。
こちらこそいつも感謝しています♪ありがとうございます♪