なんとなく手に取ってみた作品でしたが、個人的にはすごく面白く感じました。
<あらすじ(抜粋)>
家出少年が、濡れ衣を着せられた「犯罪者」が、バツイチの女性弁護士が、街中でタクシーを止める。お人好しドライバーたちは誰も拒まない。やがて少年は失踪し、タクシーが消える。どんな逆境にも諦めず、ひたむきに生きる人々にもたらされる結末は? 乱歩賞作家が贈る、感動と興奮の傑作長編ミステリー!
物語はあらすじにあるように、「家出少年」の乗せるパート、「犯罪者」を乗せるパート、「女性弁護士」を乗せるパートで構成されていて、3つのパートを同時進行で進めていく内容となっていた。ストーリーが進むにつれてパートがそろそろ交わるんじゃないか?という瞬間があり、そこからは読むスピードが速くなっていった。なんとなく伊坂幸太郎のような構成に近い感じかな?
最終的な結末はネタバレになるので言えないが、至る所で謎に包まれていた伏線が最終的には全て綺麗に回収されていき、主人公とその同業者の運転手が何となく普通の関係だと思っていたが、実はそうではなかったと知った時は思わず鳥肌が立ってしまった。
全てのネタを知った状態で、もう一度読み直したいと思える作品は間違いなく良作と言える。時間があるならもう一度読み直したいとすら思えるが、そのタイミングが来る瞬間は当分先になるであろう。
あまりにもストーリーの構成が分かりやすくて読みやすかったので、これからも横関さんの作品があったら手に取ってみたい。
じゃこの辺で
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