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Honey 器が好きな人

ガス窯を使ってやきものを作っています。自分流やきもののやり方を記録してゆきたいと思います。

粘土の再生

2005年04月19日 | やきもの
削りカスも積もれば山となる。粘土は貴重な資源ですから無駄にしてはいけません。
粘土の削りカスはよく乾燥させてから水に浸し、数日おいてから上澄みを捨てて、石膏板の上で練り直します。石膏が程よく水分を吸ってくれたところで練ります。
石膏板は、赤土用と白土用の2枚を作って使い分けています。
でも、粘土の再生は、同じ粘土を3回も4回も繰り返しやっていくと、いろいろな粘土が混ざることもあり素性の知れない粘土にはなるし、腰の抜けたすごく扱いづらい粘土になっていく。
再生にも限界があるんでしょうな。

菊練り

2005年04月18日 | やきもの
私の菊練りが、世間相場とは逆の回転になってしまっていることに気がつきました。
陶芸入門書のどの本を見ても、逆回りになっているのです。
右手は、土玉を上から真下に押す。左手は土玉の先を軽く押さえ、土玉が左回転にうまくまわるようにコントロールするのだそうですが、誰かに教えてもらったわけではなくなんとなくやり易かったということで、左手で押して、右手でまわしています。
ずーっと気がつきませんでした。これでもプチプチと空気は結構抜けてくれるのですが、どうなんでしょうか。

やきもの・くいもの雑記帳 hashibamigさん(TB)に菊練りのお手本がありました。
練り上げられた土は見事なひだひだ模様になっています。

ちゃんと陶芸の先生について基本をきっちり習いたいと思う、今日この頃です。

陶芸材料の入手先

2005年04月14日 | やきもの
Ukkyさんの質問に答えてTB、私がよく利用している陶芸材料の入手先を紹介します。

粘土や釉薬は、
益子焼協同組合
TEL 0285-72-3107
栃木県益子町益子4352-2
ドライブを兼ねて買出しに出かけます。
益子共販センターの真向かいにあり、陶芸土釉薬、道具、桐箱などなんでもあります。
取扱品目
陶土は、信楽や益子赤土など安価です。信楽並 赤が20kg900円程度です。 第3日曜日はお休み。

明智鉱業 TEL 0285-72-0293
栃木県益子町益子3040-1
益子焼協同組合とは目と鼻の先、陶芸メッセの入口にあります。自宅庭先が倉庫になっていていろいろな粘土が積まれています。鍋土、磁土、備前、萩土、何でも揃います。ものによっては組合の粘土よりも安いものもありました。
お店の方に埼玉までなら送料はいくらぐらいかかりますかと聞いたら、100kgぐらいなら3000円前後じゃないかといっていました。
先日、ここで道具土を買いましたが、益子土や信楽土よりも高いとは知りませんでした。(20kg2000円)大事に使わないと!

カネマン商事株式会社 TEL 048-641-6361
埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-697-4
大宮開成高校(アテネでアーチェリ銀メダルの山本選手が先生をしている学校)の隣にあります。
自宅から自転車でいけるくらいのところなので、ちょっとした陶芸材料を買うときに利用します。一通り材料が揃うので重宝しています。
いつもシャッター半開きなので営業中なんだか休みなんだか?と思っています。
このお店は薪窯を持っているそうで、窯焼成1回20万円位で貸してくれると聞いたことがあります。
駐車場がないのでいつもお店の前に路上駐車しなければなりません。

福島釉薬 東京出張所 TEL 0493-65-1498
埼玉県比企郡玉川村大字五明321-2.
電話で注文して、釉薬を送ってもらうことが多いです。最近は注文していないけど。

Potter'communityさん
で陶芸材料を扱うお店がたくさん紹介されているのに何故かHPがないお店ばかりです。

今度、笠間に行ったら笠間焼協同組合にも寄ってみようと思います。

高野さんの作陶展に行ってきました。

2005年04月13日 | やきもの
5時ぴったりで仕事を切り上げ、帝国ホテルで開かれている高野さんの作陶展にお邪魔してきました。高野さんのブログ
帝国ホテルのロビーにはフランス語やら英語やらをしゃべりながら歩いている人たちがいて国際色が豊かです。
彌屋ギャラリーはホテルの地階にあります。たくさんの高級店があって、お店をひとつひとつ見て歩きたい衝動にかられましたが、目指す彌屋ギャラリーへ
私「こんにちは。高野さんいらっしゃいますか。ブログではhoneyといっています。」と自己紹介。
自分が「Honey」であるということをブログの向こうの相手に直に紹介するのは初めてで、少し恥ずかしく、照れくささを感じました。
実は、honeyとは使っている電話番号の語呂合わせからきているのですが・・・もっと別の何かがよかったかも。

それから1時間、作品のことはもちろん、薪で焚く穴窯のことやらがいろめ釉のことやら、いろいろと話を聞かせてもらいました。とても参考になりました。
ブログがきっかで、実際に会って直に話をさせてもらうことは、それだけでもよい勉強になります。

展示されていた作品の中から片口をひとついただいてきました。名付けて、青釉金彩櫛目線刻象嵌片口?ちょっと違うかもしれません。

家に帰って、早速、笠間三人展の成功を祈念して勝手に乾杯。
陶芸家 高野利明 オフィシャルサイト

今度、笠間へお邪魔したいと思います。

無濾過・純米中取り 南  (購入:四谷鈴傳 記憶では1400円位だった)  
製造年月日 2005年3月
高知県安芸郡安田町安田1875 有限会社 南酒造場
使用米 松山三井
精米歩合 60%
使用酵母 高知県酵母
アルコール度数 16~17
酸度 1.7
アミノ酸度 1.1
日本酒度 +6.5

青いマグカップ

2005年03月22日 | やきもの
萩土に糠白釉を掛け、そのうえに筆で呉須を塗りました。あまり、絵は得意ではないので、単純に刷毛で塗っただけですが、呉須は、濃度の調節が難しいと思います。濃淡が思ったよりもはっきりとでてしまうので扱いにくいです。
このマグカップには、部分的に「青空に舞う雪」のイメージがあって好きになれそうなので、何とかものにしたいと思っています。
呉須の扱い方を勉強したいですね。

百均で作る柄杓

2005年03月13日 | やきもの
益子の巨匠、浜田庄司のように大皿に柄杓で躍動的な流描を描きたい、そう思い柄杓が欲しいなあと思っておりました。ユザワヤ(浦和2号館)の陶芸用品売り場で銅製の柄杓を見ましたが、6000円と高すぎです。

さるのやきものukkeyさんの百均霧吹きを見て、知恵はこんな風に使わなきゃということで、百均ショップに行ってまいりました。

自家製百均で作る柄杓 材料費210円
材料:ポリエチレン製柄杓105円、水差し用注口(2個)105円、ペットボトルの口(ゴミ箱から回収0円)
作り方:
①ペットボトルの口の部分だけ切り取って使います。
②柄杓の横に、ペットボトルの口がねじ込める大きさの穴を開けます。
③はんだごてを当てて溶かしながら丸くします。
④できた穴にボトルの口をねじ込めば完成。
柄杓の口は、交換可能ですから、流し描きで描きたい大きさの口を使い分けることができます。
普通に柄杓としたいときは、ペットボトルの蓋をしてしまえばいいです。

土なべでお粥が食べたいから、

2005年03月08日 | やきもの
ご飯を炊く時は、食べる分だけを精米機で精米している。最近は麦飯がMyブーム。土鍋デ作ったご飯や味噌汁は、電気炊飯器やアルミなべで作るより、たとえ同じ材料であっても、すっごい贅沢な気分にひたれる。
ukky_tgさんの陶芸ブログ/さるのやきものでおかゆを炊いた土鍋が紹介さていたし、満月工房にも自分が使いたいものとおかゆ釜を見せてもらったので、挑戦してみた。
そこで、できたのがこれ。本体鍋部分を作ったが、ふた部分の土が少なくって小さなふたになってしまった。後で思ったことだが、鍋土の肉厚は厚めでよかったのか?もっと薄くていいのか?それに、お粥を炊くには吹きこぼれないように縁を少し持ち上げておいたほうがよかったとか、ふたにつける高台は大きいほうが持ちやすかろうとか、考えておかなきゃいけないことがたくさん出てきた。
そう言えば、土鍋用には耐火度の高い土鍋用の釉薬があるんだとか?普通のじゃ駄目?

窯焚き三昧

2005年03月04日 | やきもの
朝夕の通勤の電車は、手持ち無沙汰なので本を読むことが多い。なにか面白い本はないものかと本屋を覘いた。
「窯焚き三昧 著:渡辺襄 出版:双葉社 1500円+税」
やきものづくりに関するエッセイ集。パラパラとめくって見ると、ユーモアたっぷりな中にやきものづくりに関するノウハウが書かれているようで、とてもおもしろそうだったので購入。全273頁あるが半分は、窯焚き日記。著者の9年間の経験が綴られている。まるで、ブログが、本になったようなものだ。
その中の一説に目が止まった。
「土は、五六○度、九五○度、一二○○度と大きく三回表情を変える。五六○度は、土が変化してもう土に戻れないやきものとの分岐点の温度。九五○度は、土の中の炭素や金属が酸素をとったり加えたりで、質が変わる分岐点。一二○○度は、表面を覆うガラスの融ける温度で、土が着物を着る化粧の分岐点。そこで出てくるのが、何度で何時間かけたら土はやきものになるのかという素朴な疑問。」
今、自分も同じ疑問を持っていた。なにか自分の持つ疑問にいろいろ答えてくれそうな一冊である。

ちなみに、双葉社といえば、季刊つくる陶磁郎の出版社ではないか。

本焼きを振り返って

2005年02月25日 | やきもの
やきものをしていて、どうにもならないなあ?!と感じることのひとつは、「焼成」である。
反省の意味も込めて、本焼きを振り返る。
朝9時:窯詰め。グループのみんなの作品を全部納めたいと思うので、窯詰めは立体パズルになる。作品の高さをそろえ、隙間を詰めていく。およそ30分ですべてが窯に!そして、すかさず点火。
コミュニティーセンターの窯を使っているため、おのずと焼成時間には制限がある。
この時間から午後8時までがリミットである。10時間たらずで1250℃へ。どの本を読んでもこんなに短時間で本焼きをしている例は紹介されていない。少なくとも15時間であり、できれば24時間はかけたいところであろうが。

①この窯の特有の問題なのか、いつも340℃で昇温が鈍る。ここで我慢できずにガス圧をあげると一気に400℃を突破してしまうので慎重にあぶりを続ける。
②4時間が経過。温度は600℃になった。ここから、窯の中は赤色になってくる。まだほの暗いが、700℃~800℃になると、窯の中はめらめらといった雰囲気が出てくる。さあ、ここからが勝負だと思う(祈)。
③980℃で窯内の温度を整えるため、ダンパを閉めて軽く還元をかけた。穴からガスが噴出さない程度である。
④ダンパを閉めると、ガス圧を上げなくても、勝手に昇温していく。赤かった窯の中は黄色になった。
⑤1100℃になる前にダンパを開けて酸化雰囲気に戻す。ここからは少しづつ、ガス量を増やしていかないと温度が上がらない。しかし、いっきに上げてはいけないところ。こまめに温度を見ていく。
⑥1200℃を超えると炎は白い。まぶしい。目が慣れるまで見ていると窯の中に吸い込まれる感じがする。
⑦窯のてっぺんにある熱伝対が1250℃をまたいだところでガスを止めた。

窯だし

2005年02月22日 | やきもの
早々に仕事を切り上げ、公民館へ向かった。午後7時過ぎ、すでに昨日焼いた作品は窯から取り出され机の上に並べられていた。
どれどれっと鞘の中を見る。結論から言えば失敗が待っているのであった。

備前ぐい呑みは、降りかけた松灰がきれいに溶けて渋い緑色になってくれた。籾に埋まってたところは炭化し鈍い黒色になった。
ぐい呑み内側には糠白釉をかけておいた。全体に還元雰囲気の中で程よいグレイとなったものの、籾殻に直接触れていただろう部分は焼け爛れてしまった。あ~れ~残念。

もう一方の鞘にいれたどんぶりはどうか!!
一見よさそうだが、縁に割れが生じて大失敗。でも、どうよ、この焼けた肌の色。感激だなぁ。


作品を家に持ち帰り、反省酒。

ぐい呑み
 籾殻はあまり多く入れないほうがよい?
 では、藁はどれだけ巻いてあげればよいのか?
 焼き締めをするなら釉薬はかけるなってこと?いや、炭や籾から離して置けば良いのではないか?
 赤貝の貝殻をうまく使えていない?
 ぐい呑みは、立て焼くのか、伏せて焼くのか、寝かせて置くのか?
 窯の温度は?昇温の程度は? 

炎の中で土や釉薬がどんな思いをしているのか?
反省は尽きない。が、次回に成功に向かうための第一歩。今度こそは