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フロッピーディスクは今なお現役--発展の歴史と現在の用途 2024-06-04 07:30    「ZDNET」さんの記事

2024-06-13 10:18:22 | 美しい日本を (~web読み日記)
 海外コメンタリー
フロッピーディスクは今なお現役--発展の歴史と現在の用途

Steven J. Vaughan-Nichols (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2024-06-04 07:30

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 筆者は1970年代半にフロッピーディスクを使い始めたときのことを覚えていない。ファームウェアをIBMの「S/370」メインフレームにインストールしたときか、図書館の専用ワークステーションで米議会図書館の目録記録を作成したときだっただろうか。何とも刺激的な生活を送っていたものだ。いずれにせよ、当時使っていたのは確か8インチの片面フロッピーディスクで、データの記憶容量は驚異の79.7KBだった。

 これは本当に、当時としてはただ事ではなかった。ポータブルストレージの他の選択肢が、IBMの12行/80列のパンチカードや9トラックのテープだった時代だ。これらは一言で言えば、扱いにくかった。
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 フロッピーディスクは、筆者がコンピューターを使い始める前から存在していた。1960年代後半、IBMのエンジニアだったAlan Shugart氏とDavid L. Noble氏は、データを格納するコンパクトでポータブルな解決策に思いをめぐらせていた。この「Project Minnow」という先駆的な取り組みから、1971年に初の市販8インチフロッピーディスクが生まれた。その79Kという容量は無に等しいと思えるかもしれないが、保存できた容量はパンチカード3000枚に相当する。

 使うのをやめるなら、1枚のディスクと数千枚のカードのどちらがいいだろうか。当時の誰もが思っていたことは、読者の皆さんの答えと同じはずだ。

 1970年代にパーソナルコンピューターが人気になると、フロッピーディスクはメインフレームとワークステーションの世界からPCへと移っていった。そこで、手頃な価格で入手やすいストレージソリューションという地位を確立していく。

 その後の1976年に、Steve Wozniak氏という人物が自身の次のコンピューターにフロッピードライブを追加しようとしていた。友人のSteve Jobs氏は、5.25インチのフロッピーディスクをShugart氏の新会社Shugart Associatesから1976年に入手し、大量の改良作業を経て、Wozniak氏は後に「Apple II」となるマシンで初のフロッピードライブを稼動させた。

 こうした新型ディスクの当初の容量は、90~110KBだった。その後のアップグレードで、まずは160KBに、続いて360KBに増量された。一般的にはこれがフロッピーディスクのデフォルトの容量と考えられている。1984年には、容量1.2MBのディスクが「IBM PC/AT」とともに登場。それらのディスクと6MHzの超高速コンピューターは大きな人気を博した。

 そこからフロッピーディスクは軌道に乗った。プログラムをこれらのポータブルディスクで配布可能になり、ソフトウェア企業は郵送や小売店で製品を販売できるようになった。最初のソフトウェア市場はフロッピーディスクから生まれたということだ。

 その影響は大手企業だけにとどまらない。フロッピーディスクによって誰もがプログラムを作成して販売できるようになったことで、フリーウェアとシェアウェアの動きが活発になった。また、ユーザー間での簡単なデータ共有も初めて可能になった。モデムや電子掲示板(BBS)を使って、プログラム、画像、データが共有されるようになるずっと前に、それらの情報が「スニーカーウェア」で共有されていた。これはまさに、ディスクを手で持ち運び、情報をあるコンピューターから別のコンピューターへ移すというものだ。

 1981年には、ソニーが3.5インチのフロッピーディスクを発売した。この製品は、従来のものと比較してサイズが小さく、ストレージ容量が大きいため、すぐに人気を博した。安定性も以前のモデルより大幅に向上していた。それまでの製品は、摩耗によってすぐに故障することが多かった。

 もはや「フロッピー」(ペラペラ)ではなかったが、このフォーマットがフロッピーディスクの標準になった。その人気は優に1990年代まで続き、フロッピーディスクは普遍的な記憶媒体としての地位を確立。この設計の当初の容量は720KBだったが、最も人気のバージョンは1.44MBだった。

いつまでも使われ続ける理由

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海外コメンタリー
フロッピーディスクは今なお現役--発展の歴史と現在の用途 - (page 2)

Steven J. Vaughan-Nichols (ZDNET.com) 翻訳校正: 川村インターナショナル

2024-06-04 07:30

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 コンピューターネットワークと、新しいストレージ形式(USBフラッシュドライブやメモリーカードなど)の台頭に伴い、フロッピーディスクの影響力は1990年代半ばから後半にかけて弱まっていく。フロッピーディスクドライブなしの「iMac」が1998年に発売されたことで、フロッピーディスクの時代は終わりを迎えた。

 2000年代初頭には、フロッピーディスクがますます珍しいものになり、主にレガシーハードウェアや産業機器で使用されていた。ソニーが新しいフロッピーディスクを最後に製造したのは、2011年のことだった。
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 衰退したとはいえ、フロッピーディスクの遺産は存在し続けている。その象徴的なデザインはデータストレージのシンボルとなり、フロッピーディスクのアイコンは今でもファイル保存のシンボルとして多くのコンピューターのデスクトップに表示されている。

 しかし、時代遅れの技術と思えたとしても、フロッピーディスクは現在も使われている。たとえば、1990年代の工業用刺しゅう機は、模様やデザインをフロッピーディスクから読み取るように作られていた。コンピューター数値制御(CNC)マシンなど、一部の古い産業用機械や産業機器は、今もフロッピーディスクを使用してソフトウェアアップデートやプログラムを読み込んでいる。

 「Boeing 747」の一部の古いモデルでは、重要なナビゲーションデータベースのアップデートとソフトウェアをアビオニクスシステムに読み込むために、まだフロッピーディスクが使われている。フロッピーディスクの販売とリサイクルを手がけるfloppydisk.comのプレジデントのTom Persky氏は2022年、実際に航空業界は依然として最大の顧客の1つだと述べた。

 もっと地上に近い場所では、1980年に開通したサンフランシスコのMuni Metroのライトレールがある。この路線では毎朝、職員が自動列車制御システムをフロッピーディスクで起動しない限り、運行が始まらない。なぜなら、ハードドライブがなく、不安定すぎて電源を入れたままにしておけないため、毎朝ディスクを挿入して電車を走らせる必要があるからだ。しかし、最終的には別のシステムに置き換えられることになる。現在のところ、最新の置き換えプロジェクトは2033年4月に完了する予定だ。

 フロッピードライブは、CTスキャナーや超音波装置などの医療機器でも生き続けている。米軍の核ミサイル基地で、運用コンポーネントの調整用システムの一部として、8インチフロッピーディスクが2019年まで使われていたことはよく知られている(悪評が立っているというべきか)。もっと楽しい用途としては、Chuck E. Cheeseのアニマトロニクスのフィギュアがある(8歳の誕生日パーティーで見ただろうか)。そう、これを起動するのもフロッピーディスクだ。

 もちろん、ミュージシャンのEspen Kraftのように、古いシンセサイザーやサンプラーでフロッピーディスクを使用してサウンドを読み込み、音楽を作っている人もいる。Kraftだけでなく、他のコレクターやレトロコンピューター愛好家も、フロッピーディスクの使用や取引を今日まで続けている。

 なぜいつまでも使われ続けるのだろうか。Persky氏はNPRにこう語った。「極めて安定性が高く、非常によく理解されており、ハッキングの可能性があまりなく、ごく少量のデータに関しては信じられないほど素晴らしい仕事をする」

 確かに、それも理由の1つだろう。しかし、もう1つの理由は技術的負債だ。フロッピーが使われているマシンの中には、非常に高価なものもある。マシンが稼働し続けていて、古いフロッピーが消耗したときに新しいフロッピーを見つけて交換できる限り、マシンの入れ替えにお金を出したいとは誰も思わないだろう。もっと極端なケースでは、古いハードウェアの交換用の機械類が手に入らないことがある。

 誰もが最終的には古いマシンを買い替えなければならなくなるだろう。しかし、自分がこの世を去る頃に、どこかの誰かがまだフロッピードライブを本番システムで使用していたとしても、筆者は少しも驚かないだろう。
提供:sjvn
1980年代初頭の数枚の5.35インチフロッピーディスク。
提供:sjvn

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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cf.
日経新聞
経済
2024年1月22日 17:26 (2024年1月22日 17:30更新)


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