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なぜ日本は日露戦争に勝利し、第二次世界大戦で大敗したのか?
「通説」を覆す!
世界と日本、200年の真相がわかる!
〔幕末維新からロシア革命、世界大戦、トランプ現象まで〕
シティ&ウォール街が黒幕だった!
過去100年ほど、世界の覇権を握ったアメリカでは、世界の金融センターであるウォール街と合衆国政府がほとんど一体化していた。政府の意思はウォール街の意思を反映したものだった。そうなると、世界史の真実を知るためには、国家間の関係だけを追いかけるものでは不十分。「マネーの動き」を軸として、近現代史の真実を探求することが重要になる。
なぜ日本は日露戦争に勝利し、第二次世界大戦で大敗したのか?幕末維新からロシア革命、世界大戦、トランプ現象まで、黒幕としてのシティ&ウォール街の視点を交えて分析。近現代史200年の世界と日本の「通説」を覆す、眼からウロコの1冊。
第1章 大英帝国と明治維新――近代日本の根本構造とは何か
第2章 パクス・ブリタニカの終焉――世界の中心はシティからウォール街へ
第3章 中国を巡る日米ソの攻防――なぜ中国で共産主義が生まれたのか
第4章 誰が第二次世界大戦を始めたのか――日米戦争にうまく誘導された日本
第5章 「保護国」としての日本戦後史――ウォール街は日本をどう処理したか
第6章 「独りで立つ」日本へ――巨大金融資本と共産主義に支配される世界で
商品の説明
著者について
日本近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の根源1858-1908』『日米衝突の萌芽1898-1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)(以上、草思社)、『アメリカ民主党の欺瞞2020-2024』(PHP研究所)、『英国の闇チャーチル』『公文書が明かすアメリカの巨悪』(以上、ビジネス社)など。訳書にハーバート・フーバー『裏切られた自由(上・下)』、スティーブン・キンザー『ダレス兄弟』(以上、草思社)など。
1分以内にKindleで 教科書に書けないグローバリストの近現代史 をお読みいただけます。
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登録情報
出版社 : ビジネス社 (2022/2/17)
発売日 : 2022/2/17
言語 : 日本語
単行本(ソフトカバー) : 256ページ
ISBN-10 : 4828423702
ISBN-13 : 978-4828423708
寸法 : 13 x 1.9 x 19 cm
Amazon 売れ筋ランキング: - 604位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- 10位歴史学 (本)
- 49位投資・金融・会社経営 (本)
カスタマーレビュー: 5つ星のうち4.5 124個の評価
著者について
日本近現代史研究家。北米在住。1954年静岡県下田市出身。77年東京大学経済学部卒業。30年にわたり米国・カナダでビジネスに従事。米英史料を広く渉猟し、日本開国以来の日米関係を新たな視点でとらえた著作が高く評価される。著書に『日本開国』『日米衝突の根源1858-1908』『日米衝突の萌芽1898-1918』(第22回山本七平賞奨励賞受賞)(以上、草思社)、『アメリカ民主党の欺瞞2020-2024』(PHP研究所)、『英国の闇チャーチル』『公文書が明かすアメリカの巨悪』(以上、ビジネス社)など。訳書にハーバート・フーバー『裏切られた自由(上・下)』、スティーブン・キンザー『ダレス兄弟』(以上、草思社)など。
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出版社 : ビジネス社 (2022/2/17)
発売日 : 2022/2/17
言語 : 日本語
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ISBN-10 : 4828423702
ISBN-13 : 978-4828423708
寸法 : 13 x 1.9 x 19 cm
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金融資本 共産主義 ロシアによるウクライナ 世界大戦 現代 経済 戦争 国際 政治 視点 必読 海外
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
後藤 専
5つ星のうち5.0 バツグンの説得力のある近現代史
2022年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界の歴史、特に近現代史は情報戦の側面もあってタブーがありすぎます。
ヒトラーの行いには利点もあったと言うと、ナチスのレッテルが貼られるくらい不自由な世界。
韓国の従軍慰安婦のデマは最近になってようやくタブーではなく、朝日新聞の誤報だと認識されました。
一時資料にあたる時間のない一般人にとって、この本は近現代史を深く、説得力のある形で解説してくれます。
日本人の必読書。
40人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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St.B
5つ星のうち5.0 国際金融資本、グローバリスト、共産主義、ネオコンを理解する 必読書!
2022年2月24日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
国内情報ではなく米国から見た正確な史料と史実を知ると現代の日本の立ち位置の参考になります。
個人的には露と米の接点をサラッと短文で書かれていた事で視界良好となりました。
対話形式、大変読みやすく感じました!
30人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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日本の心
5つ星のうち5.0 日本が闘った相手は「國際金融資本 プラス 共産主義者」だった。幕末からロシア革命、トランプ現象までの舞台裏に存在する闇マネー
2022年2月19日に日本でレビュー済み
以下は、宮崎正弘氏の本書に対する書評である。
政治の基軸は国の統治であり、軍事的裏付けによる権力基盤の確立、維持、拡大と、敵の動きを早く正確に知る情報力が両輪である。これを成立させるのが経済力である。
経済は財源の確保が必要で、とくに投資による生産、流通、販売を円滑化するには貨幣が必要である。
古代では通貨を輸入銭に依拠した。唐銭、宋銭など様々な銅銭、銀銭が、その含有率、重量と刻印によって交換レートが決められた。日本は特産品と砂金、硫黄などでシナの銅銭と交換し、日本に運んだ。
それゆえに両替商が繁盛したのである。銀行という近代資本主義の萌芽は、日本では、この両替商の発達にあった。両替の主任務はアービトレージ(サヤ取り)だ。
日本で最初に統一通貨をつくろうと決意したのは天武天皇だった。秩父に銅鉱山が発見され、和同開珎が作られたが、生産量がすくなく流通した量の多寡は知れていた。
聖武天皇の御代には金が東北で産出された。東大寺の大仏開眼に間に合ったものの、古代日本では金を貨幣でなく仏像の仕上げに使い、装飾品など観賞ならびに権力の誇示にとどまり、通貨としての金小判はようやく秀吉時代から本格化した。
秩父には和同開珎のオブジェが入り口に置かれた聖神社がある。平泉には東北仏教文化を代表する金色堂がある。足利は金閣寺を建立した。
信長はもちろん通貨製造に目をつけたものの、精錬方法が未熟なうえ鉱山技術や鍛造、鋳造の設備は極小だった。
それが秀吉から家康にかけて、石見、甲斐、佐渡、伊豆に代表されるように各地にで金山の発掘・開発があった。金の精錬と鋳造技術は格段に進歩した。
そして金の細工師が登場し、通貨発行によるセニョリージ(購買力マイナス通貨製造コスト)という近代の中央銀行の業務が、すでに秀吉・家康の時代に確立していたことは瞠目に値するだろう。
秀吉の大判発行という通貨の鋳造は独占的に行われた。京都の後藤家が製造方法、印刻、小判の刻み(茣蓙目)などを改良し、秀吉はこれら貴重な通貨を市場に流通させるより、大名への報奨金としてつかった。このため決済手段として市場に流通することが遅れた。庶民の市場では相変わらず輸入銭がまかり通っていた。
家康が目を付けたのは秀吉小判(大判=十両)ではなく、十両の十分の一、つまり一両小判の増産である。それにより末端に到るまでの経済の活性化が目的だった。当初は秀吉に遠慮して、「武蔵小判」とした。すなわち関東一円でしか流通しない地域通貨だったが、秀吉が死ぬと、全国に通用する小判となり、日本の統一通貨として、初めて全国に流通させるのである。
江戸時代、金含有率を減らし、小判の「改鋳」(じつは「改悪」)が八回も行われた。例えば慶長小判の金含有は86・8%だった。元禄小判は56・4%になって、この『通貨発行益』は幕府財政の数年分を稼ぎ出したのだ。(ちなみに18Kは75%以上。カナダ、豪の金コインは99・99%。中国のパンダ金貨は99・9%で0・01の差で国際的通用性はない)
しかし江戸中期となると金の産出が減少し、他方では経済の飛躍的な発展と、国内の物資の流通が盛んになって、関東は金本位制、関西は銀本位性とは言われた。
幕末に欧米の貿易商人等は小判とメキシコ銀の交換率に着目し、とくにオールコックとハリスは貿易商社をしそうして、悪質なメキシコ銀を日本の金貨と交換し、大量の日本の小判が海外へ流失した。江戸幕府の失態である。
これが?川幕府の崩壊を早めたというのが直木賞作家、佐藤雅美の小説『大君の通貨』だ。
以上が評者の前置きである。
近代は通貨発行権との戦いでもあった。しかも外国の金融資本が濃厚に絡んだ。
渡辺惣樹氏が言う。
「家康は経済発展における貨幣の果たす役割と、一般的な意味に於ける出目(セニョリッジ=現実の購買力マイナス貨幣製造コスト)を理解していますが、イギリスにいた銀行家の発見した『本当の出目のマジック』には気づいていません」
茂木誠氏が続ける。
「紙幣を作ったのは中国人で「唐代に経済が活性化してインフレになると、もの凄い量の銅銭が必要になります。そこで唐代の商人たちは、たとえば『銅銭百枚の引換券です』という小切手を発行し、取引の簡素化を図りました(中略)。これを国家事業として紙幣化したのが宋王朝です」
ついで金本位による通貨体制のなかで金細工師らが目を付けたのは『金引換券』だった。金を預かり、その保障を紙に書いた(これが証券。証券の英語名はEQUITY)。
渡辺氏がつづける。
「実際の証券を持って金を引き出す人はおよそ四人に一人だった」。金細工師は、ならば四倍の証券を出して、その余剰資金を運用すれば良いのだとして「預かった金の四倍まで預かり証を発行する(与信行為)ことで銀行業に変異する」(株投資をやっている人なら知っているが、「信用取引」では投資額の四倍まで株取引は可能である)。
つまりアービトレージからレバレッジ、銀行の原形がダイナミックな資本主義を発展させるのだが、日本がこれに気づくには歳月がかかり、伊藤博文、高橋是清の出現をまたなければならない。
金と貨幣の噺だけで書評の紙幅が尽きたが、本書の骨子は日本が闘った相手が「國際金融資本 プラス 共産主義者」だったこと、その歴史の部隊の裏に何があったか。幕末からロシア革命、トランプ現象までの舞台裏に存在する闇を照射する。
〜「宮崎正弘の国際情勢解題」2022年2月18日より〜
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大森 和弘
5つ星のうち5.0 第一次世界大戦後の矛盾がその後の歴史を紡いでいく、との指摘はさすがです。
2022年3月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
世界はいかに強欲か!今回のロシアによるウクライナ侵略戦争が良く分かる論説。いつもながら、良い指摘をされます著者です。
7人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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ホワイトエレファント
5つ星のうち5.0 渡辺氏と茂木氏の共同で書かれた好著
2022年3月2日に日本でレビュー済み
以前からお二人の著作を読み、学ぶことが多いと感じていた。最近の国際情勢を見ていて、通りいっぺんの歴史を読んでも全く腹落ちしないことが多いのではないだろうか?そのような疑問に一定の答えを与えうる好著だ。
日本の歴史教育は極めていびつで、しかも説明不足だ。日本史と世界史を分断させている。外国文献・資料との付き合わせもない。最近になって外国で新たに開示されつつある資料も多いようだ。
渡辺氏と茂木氏が組んで、このような本が出始めたことに、一種の安堵を覚える。殊に、明治以降の近現代史については、日本と海外の結びつけ、外国の歴史観との比較・突合して、やっと納得できるストーリーになることが分かりやすく示されている。
一部内容によっては、疑問を感じる箇所もあるかもしれない。しかし、唯一絶対に正しい歴史などあるはずもない。
この本は、歴史の潮目にある今を生きる者にとって、有益な視点と理解を与えてくれるはずだ。
17人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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海
ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0 「金融」を握る者が世界を制する。
2022年3月10日に日本でレビュー済み
アメリカ在住の日本近現代史研究家による、アメリカの視点から見た歴史である。
つまり、アメリカ政府はウォール街の意思で概ね、動いていると云う観点でありその通りであろう。
それは、マネーから見た日米関係史である。
その視点を欠いた歴史は、まがい物で信頼するに値しない。
世界は、巨大金融資本及びその代理人であるアメリカ政府そして金融資本の鬼子である中国共産党政府に支配されていると云っても過言ではないだろう。
中国の本質は、共産主義国家ではないのである。
日本は、第二次世界大戦に誘導され敗北しつまり、その役割を終えた。
そして、ウォール街その具体としてのアメリカに支配されたのである。
これが、グローバリストなる面々の面妖な正体である。
18人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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meikai
5つ星のうち5.0 歴史の流れにマネーの流れを見ねばならぬ
2022年3月15日に日本でレビュー済み
著者の一人渡辺惣樹さんは、本書は近代史を経済学の視点も重視して語ったもの、そして、高校生にも読んで頂きたい、とのことです。
19世紀から1945年までポンドが基軸通貨の地位を保てたのは金の裏付けがあったため。ビスマルクは普仏戦争(1870~71)で得た50億フランの賠償金を金で受け取りドイツを金本位制に移行し、伊藤博文は日清戦争(1894~95)で得た2億両(テール)の金
で日本を金本位制にした。
日露戦争(1904~5)で、日本は戦費調達のために国債を発行したがユダヤ人ジェイコブ・シェフが大量に購入してくれた。高橋是清がこの時に多大な働きをした。ロスチャイルドは日露両国に出資してリスクヘッジをした、と。
1920年に創設された国際連盟で、日本は英、仏、日、伊の常任理事国になり明治維新から僅か50年で世界の4大国のひとつになります(米国は連盟に加盟せず)。後に、日本は連盟から脱会することになりますが、日本人の交渉下手は開国以来の性格(?)です。
日本人は交渉相手を紳士である、という前提で見る、そして八方丸く収めることしか考えぬ政治家ばかりで、次世代が苦しむ。米国での訴訟問題なども、早く手打ちをしようと考えるのが日本人で、強靭な精神を持ち、交渉に長けた人間は日本の社会では評価されぬ、と渡辺氏は述べます。そして、10年、20年、30年先を読む能力に関して米国にはそうした人間がおり、日本の政治家には居ないそうです。
第二次世界大戦を望んだのはチャーチルでヒットラーは本当はロシアのみを敵視していた、と語られます。
日本国憲法については、いまはもう改正せず 米国に求められた時に参戦せぬ口実にしたらどうか、と渡辺氏。これに対しては茂木氏は国土国民を守れる軍隊を持て、と応じます。
MMT(Modern Monetary Theory)について、渡辺氏は行きつく先は大きな政府であり、大きな政府が出来た時に乗っ取るのがうまいのが共産党である、と述べます。評者はMMTは奇異ではなく普通の理論と思うのですが、これが大きな政府に行きつくのか否かはよく判りません。
地球温暖化については;1)モーリス・ストロング(1929-2015、カナダ人)が言い出したことで、中国に儲けさせるため、2)ガソリン車の市場を握っているドイツと日本を潰したいアメリカの思惑があるのではないか、と2つの指摘がなされています。
今後の大事は2022年の米国中間選挙で、ドミニオン社の投票集計システムが使われるようではまた詐欺が行われるであろう、との渡辺氏の意見です。
本書はマネーの動きを軸として近現代史の事実を解説するもの(茂木氏)で、従来の歴史解説書には類を見ない極めて有益な書です。マネーを基盤とした歴史、そこから続く将来は明るいものは余りありませんが、最後に茂木氏が「日本の若い世代はシッカリしている」と語っているのはまことに嬉しい言葉で、評者は日本の将来に一筋の光明を見出した次第です。
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戸田 治子
5つ星のうち5.0 「マネーの動き」に着目し経済学の視点を入れた、何が戦争を引き起こすのかを読みながら考えさせる良書
2022年3月8日に日本でレビュー済み
高校の世界史は暗記だけで、しかも地域・国はバラバラ、同時期の世界全体での把握、その時期の日本との関係などがブツ切れで、頭に入りませんでしたし当然残りませんでした。何のことか理解できず、あれではダメだと改めて思いました。
本書は、その点を解消し、やっと理解ができるのを期待できるのはもちろん、「マネーの動き」を軸としているということで、本質的なことが理解できるものと思います。
読み進めるうちに、学校での受け身の学習ではなく、自然と自分も「戦争が引き起こされる背景には何があるのか」を考えながら読んでいることに気づきました。事が起こるには経済的な背景があること、重大な局面において為政者が何を考え判断し実行に及んだかにも様々な理由が考えられ、一括りにいはできないものであり、様々な要因が複雑に絡み合っているのだと改めて感じ入りました。
これを読んでいるのは、「コロナ禍」といわれる世の中であり、またロシアのウクライナ侵攻中であることから、まさに今後を考え読み解く「今」という時期に当てた必携の書であり、何回も教科書のように開いて読み返したい書であると思います。
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金融資本 共産主義 ロシアによるウクライナ 世界大戦 現代 経済 戦争 国際 政治 視点 必読 海外
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上位レビュー、対象国: 日本
後藤 専
5つ星のうち5.0 バツグンの説得力のある近現代史
2022年3月6日に日本でレビュー済み
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世界の歴史、特に近現代史は情報戦の側面もあってタブーがありすぎます。
ヒトラーの行いには利点もあったと言うと、ナチスのレッテルが貼られるくらい不自由な世界。
韓国の従軍慰安婦のデマは最近になってようやくタブーではなく、朝日新聞の誤報だと認識されました。
一時資料にあたる時間のない一般人にとって、この本は近現代史を深く、説得力のある形で解説してくれます。
日本人の必読書。
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St.B
5つ星のうち5.0 国際金融資本、グローバリスト、共産主義、ネオコンを理解する 必読書!
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国内情報ではなく米国から見た正確な史料と史実を知ると現代の日本の立ち位置の参考になります。
個人的には露と米の接点をサラッと短文で書かれていた事で視界良好となりました。
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5つ星のうち5.0 日本が闘った相手は「國際金融資本 プラス 共産主義者」だった。幕末からロシア革命、トランプ現象までの舞台裏に存在する闇マネー
2022年2月19日に日本でレビュー済み
以下は、宮崎正弘氏の本書に対する書評である。
政治の基軸は国の統治であり、軍事的裏付けによる権力基盤の確立、維持、拡大と、敵の動きを早く正確に知る情報力が両輪である。これを成立させるのが経済力である。
経済は財源の確保が必要で、とくに投資による生産、流通、販売を円滑化するには貨幣が必要である。
古代では通貨を輸入銭に依拠した。唐銭、宋銭など様々な銅銭、銀銭が、その含有率、重量と刻印によって交換レートが決められた。日本は特産品と砂金、硫黄などでシナの銅銭と交換し、日本に運んだ。
それゆえに両替商が繁盛したのである。銀行という近代資本主義の萌芽は、日本では、この両替商の発達にあった。両替の主任務はアービトレージ(サヤ取り)だ。
日本で最初に統一通貨をつくろうと決意したのは天武天皇だった。秩父に銅鉱山が発見され、和同開珎が作られたが、生産量がすくなく流通した量の多寡は知れていた。
聖武天皇の御代には金が東北で産出された。東大寺の大仏開眼に間に合ったものの、古代日本では金を貨幣でなく仏像の仕上げに使い、装飾品など観賞ならびに権力の誇示にとどまり、通貨としての金小判はようやく秀吉時代から本格化した。
秩父には和同開珎のオブジェが入り口に置かれた聖神社がある。平泉には東北仏教文化を代表する金色堂がある。足利は金閣寺を建立した。
信長はもちろん通貨製造に目をつけたものの、精錬方法が未熟なうえ鉱山技術や鍛造、鋳造の設備は極小だった。
それが秀吉から家康にかけて、石見、甲斐、佐渡、伊豆に代表されるように各地にで金山の発掘・開発があった。金の精錬と鋳造技術は格段に進歩した。
そして金の細工師が登場し、通貨発行によるセニョリージ(購買力マイナス通貨製造コスト)という近代の中央銀行の業務が、すでに秀吉・家康の時代に確立していたことは瞠目に値するだろう。
秀吉の大判発行という通貨の鋳造は独占的に行われた。京都の後藤家が製造方法、印刻、小判の刻み(茣蓙目)などを改良し、秀吉はこれら貴重な通貨を市場に流通させるより、大名への報奨金としてつかった。このため決済手段として市場に流通することが遅れた。庶民の市場では相変わらず輸入銭がまかり通っていた。
家康が目を付けたのは秀吉小判(大判=十両)ではなく、十両の十分の一、つまり一両小判の増産である。それにより末端に到るまでの経済の活性化が目的だった。当初は秀吉に遠慮して、「武蔵小判」とした。すなわち関東一円でしか流通しない地域通貨だったが、秀吉が死ぬと、全国に通用する小判となり、日本の統一通貨として、初めて全国に流通させるのである。
江戸時代、金含有率を減らし、小判の「改鋳」(じつは「改悪」)が八回も行われた。例えば慶長小判の金含有は86・8%だった。元禄小判は56・4%になって、この『通貨発行益』は幕府財政の数年分を稼ぎ出したのだ。(ちなみに18Kは75%以上。カナダ、豪の金コインは99・99%。中国のパンダ金貨は99・9%で0・01の差で国際的通用性はない)
しかし江戸中期となると金の産出が減少し、他方では経済の飛躍的な発展と、国内の物資の流通が盛んになって、関東は金本位制、関西は銀本位性とは言われた。
幕末に欧米の貿易商人等は小判とメキシコ銀の交換率に着目し、とくにオールコックとハリスは貿易商社をしそうして、悪質なメキシコ銀を日本の金貨と交換し、大量の日本の小判が海外へ流失した。江戸幕府の失態である。
これが?川幕府の崩壊を早めたというのが直木賞作家、佐藤雅美の小説『大君の通貨』だ。
以上が評者の前置きである。
近代は通貨発行権との戦いでもあった。しかも外国の金融資本が濃厚に絡んだ。
渡辺惣樹氏が言う。
「家康は経済発展における貨幣の果たす役割と、一般的な意味に於ける出目(セニョリッジ=現実の購買力マイナス貨幣製造コスト)を理解していますが、イギリスにいた銀行家の発見した『本当の出目のマジック』には気づいていません」
茂木誠氏が続ける。
「紙幣を作ったのは中国人で「唐代に経済が活性化してインフレになると、もの凄い量の銅銭が必要になります。そこで唐代の商人たちは、たとえば『銅銭百枚の引換券です』という小切手を発行し、取引の簡素化を図りました(中略)。これを国家事業として紙幣化したのが宋王朝です」
ついで金本位による通貨体制のなかで金細工師らが目を付けたのは『金引換券』だった。金を預かり、その保障を紙に書いた(これが証券。証券の英語名はEQUITY)。
渡辺氏がつづける。
「実際の証券を持って金を引き出す人はおよそ四人に一人だった」。金細工師は、ならば四倍の証券を出して、その余剰資金を運用すれば良いのだとして「預かった金の四倍まで預かり証を発行する(与信行為)ことで銀行業に変異する」(株投資をやっている人なら知っているが、「信用取引」では投資額の四倍まで株取引は可能である)。
つまりアービトレージからレバレッジ、銀行の原形がダイナミックな資本主義を発展させるのだが、日本がこれに気づくには歳月がかかり、伊藤博文、高橋是清の出現をまたなければならない。
金と貨幣の噺だけで書評の紙幅が尽きたが、本書の骨子は日本が闘った相手が「國際金融資本 プラス 共産主義者」だったこと、その歴史の部隊の裏に何があったか。幕末からロシア革命、トランプ現象までの舞台裏に存在する闇を照射する。
〜「宮崎正弘の国際情勢解題」2022年2月18日より〜
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大森 和弘
5つ星のうち5.0 第一次世界大戦後の矛盾がその後の歴史を紡いでいく、との指摘はさすがです。
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世界はいかに強欲か!今回のロシアによるウクライナ侵略戦争が良く分かる論説。いつもながら、良い指摘をされます著者です。
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ホワイトエレファント
5つ星のうち5.0 渡辺氏と茂木氏の共同で書かれた好著
2022年3月2日に日本でレビュー済み
以前からお二人の著作を読み、学ぶことが多いと感じていた。最近の国際情勢を見ていて、通りいっぺんの歴史を読んでも全く腹落ちしないことが多いのではないだろうか?そのような疑問に一定の答えを与えうる好著だ。
日本の歴史教育は極めていびつで、しかも説明不足だ。日本史と世界史を分断させている。外国文献・資料との付き合わせもない。最近になって外国で新たに開示されつつある資料も多いようだ。
渡辺氏と茂木氏が組んで、このような本が出始めたことに、一種の安堵を覚える。殊に、明治以降の近現代史については、日本と海外の結びつけ、外国の歴史観との比較・突合して、やっと納得できるストーリーになることが分かりやすく示されている。
一部内容によっては、疑問を感じる箇所もあるかもしれない。しかし、唯一絶対に正しい歴史などあるはずもない。
この本は、歴史の潮目にある今を生きる者にとって、有益な視点と理解を与えてくれるはずだ。
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海
ベスト500レビュアー
5つ星のうち5.0 「金融」を握る者が世界を制する。
2022年3月10日に日本でレビュー済み
アメリカ在住の日本近現代史研究家による、アメリカの視点から見た歴史である。
つまり、アメリカ政府はウォール街の意思で概ね、動いていると云う観点でありその通りであろう。
それは、マネーから見た日米関係史である。
その視点を欠いた歴史は、まがい物で信頼するに値しない。
世界は、巨大金融資本及びその代理人であるアメリカ政府そして金融資本の鬼子である中国共産党政府に支配されていると云っても過言ではないだろう。
中国の本質は、共産主義国家ではないのである。
日本は、第二次世界大戦に誘導され敗北しつまり、その役割を終えた。
そして、ウォール街その具体としてのアメリカに支配されたのである。
これが、グローバリストなる面々の面妖な正体である。
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meikai
5つ星のうち5.0 歴史の流れにマネーの流れを見ねばならぬ
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著者の一人渡辺惣樹さんは、本書は近代史を経済学の視点も重視して語ったもの、そして、高校生にも読んで頂きたい、とのことです。
19世紀から1945年までポンドが基軸通貨の地位を保てたのは金の裏付けがあったため。ビスマルクは普仏戦争(1870~71)で得た50億フランの賠償金を金で受け取りドイツを金本位制に移行し、伊藤博文は日清戦争(1894~95)で得た2億両(テール)の金
で日本を金本位制にした。
日露戦争(1904~5)で、日本は戦費調達のために国債を発行したがユダヤ人ジェイコブ・シェフが大量に購入してくれた。高橋是清がこの時に多大な働きをした。ロスチャイルドは日露両国に出資してリスクヘッジをした、と。
1920年に創設された国際連盟で、日本は英、仏、日、伊の常任理事国になり明治維新から僅か50年で世界の4大国のひとつになります(米国は連盟に加盟せず)。後に、日本は連盟から脱会することになりますが、日本人の交渉下手は開国以来の性格(?)です。
日本人は交渉相手を紳士である、という前提で見る、そして八方丸く収めることしか考えぬ政治家ばかりで、次世代が苦しむ。米国での訴訟問題なども、早く手打ちをしようと考えるのが日本人で、強靭な精神を持ち、交渉に長けた人間は日本の社会では評価されぬ、と渡辺氏は述べます。そして、10年、20年、30年先を読む能力に関して米国にはそうした人間がおり、日本の政治家には居ないそうです。
第二次世界大戦を望んだのはチャーチルでヒットラーは本当はロシアのみを敵視していた、と語られます。
日本国憲法については、いまはもう改正せず 米国に求められた時に参戦せぬ口実にしたらどうか、と渡辺氏。これに対しては茂木氏は国土国民を守れる軍隊を持て、と応じます。
MMT(Modern Monetary Theory)について、渡辺氏は行きつく先は大きな政府であり、大きな政府が出来た時に乗っ取るのがうまいのが共産党である、と述べます。評者はMMTは奇異ではなく普通の理論と思うのですが、これが大きな政府に行きつくのか否かはよく判りません。
地球温暖化については;1)モーリス・ストロング(1929-2015、カナダ人)が言い出したことで、中国に儲けさせるため、2)ガソリン車の市場を握っているドイツと日本を潰したいアメリカの思惑があるのではないか、と2つの指摘がなされています。
今後の大事は2022年の米国中間選挙で、ドミニオン社の投票集計システムが使われるようではまた詐欺が行われるであろう、との渡辺氏の意見です。
本書はマネーの動きを軸として近現代史の事実を解説するもの(茂木氏)で、従来の歴史解説書には類を見ない極めて有益な書です。マネーを基盤とした歴史、そこから続く将来は明るいものは余りありませんが、最後に茂木氏が「日本の若い世代はシッカリしている」と語っているのはまことに嬉しい言葉で、評者は日本の将来に一筋の光明を見出した次第です。
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戸田 治子
5つ星のうち5.0 「マネーの動き」に着目し経済学の視点を入れた、何が戦争を引き起こすのかを読みながら考えさせる良書
2022年3月8日に日本でレビュー済み
高校の世界史は暗記だけで、しかも地域・国はバラバラ、同時期の世界全体での把握、その時期の日本との関係などがブツ切れで、頭に入りませんでしたし当然残りませんでした。何のことか理解できず、あれではダメだと改めて思いました。
本書は、その点を解消し、やっと理解ができるのを期待できるのはもちろん、「マネーの動き」を軸としているということで、本質的なことが理解できるものと思います。
読み進めるうちに、学校での受け身の学習ではなく、自然と自分も「戦争が引き起こされる背景には何があるのか」を考えながら読んでいることに気づきました。事が起こるには経済的な背景があること、重大な局面において為政者が何を考え判断し実行に及んだかにも様々な理由が考えられ、一括りにいはできないものであり、様々な要因が複雑に絡み合っているのだと改めて感じ入りました。
これを読んでいるのは、「コロナ禍」といわれる世の中であり、またロシアのウクライナ侵攻中であることから、まさに今後を考え読み解く「今」という時期に当てた必携の書であり、何回も教科書のように開いて読み返したい書であると思います。
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