板橋区こども動物園・高島平分園・昆虫公園 通信

こども動物園での動物の様子、イベントの様子をお知らせしていきます。

なに?動物たちの体重を知りたいですと!?

2013-10-02 18:41:32 | 日記

夏の暑さの息苦しさを忘れ始め、動物たちもようやく一息ついています。

皆さんは、お元気でしょうか?

さて、ブログでお伝えするか迷ったのですが。。。
実は私、フッカーは、あれ程の酷暑の中、体重が増えちゃいました☆


『来年の夏には間に合わせるぞ☆私のボディ♪』
と、言い続けて早、幾年月が経った事でしょう。

「来年こそ」そんな、誓いを心の奥に秘めて日々の業務に励むのでした・・・。


おしまい♪


[減らなかった体重に愕然とする写真] 

 

 

・・・え?ちゃんとやれ?
はい。ごめんなさい。

ここからは真面目な記事です。

体重が減って喜ぶのは、思春期を迎えた(永遠の)お嬢様たちと、
お医者さんに「生活習慣を見直すように」と肩をたたかれた我々中年。

そしてちょっと太ってしまったペットちゃんの飼い主さんくらい。
イズレにしても、人間位のものだ。

 
動物にとって、体重は健康の大切なバロメーター。

野生動物と違い、毎日決まった量の餌を食べる動物たちの体重が減りだしたら、
病気を疑うし、増えすぎていたら運動不足と捉える。
成長途中の子どもの動物にはもちろん当てはまらないけど。

毎日接しているから、ちょっとしたキズなどの怪我や、歩き方の微妙な変化には気付けても
体重の変化にはナカナカ気がつかないものです。

だから、やります。体重測定。

 

学校にある体重計も動物園にありますよ。

でも、これでは100キロまでしか測れませんよね。ほら。

 

それに、動物園のヤギたちは100キロには遠く届かないけど、

「はい乗って」「そのまま動かないで、じっとしてて」が動物には通じないのです。

乗らせるのに一苦労。じっとさせるのに汗だくになります。きっと。試したことはないけど。

 

だから、専用の体重計が出動します。

これはスグレモノ。

そう言えば、スグレモノなのに名前が無いな。よし。付けちゃおう。名前。

「ズバッと君」で、どうですか?

 

[「ズバッと君」で乗り体重を量られる写真]

 

 

乗っかりさえすれば、上で動いても体重計の針が動く事はないし、

チョロリと草を撒けば、動物たちも張り切って乗ってくれます。「ズバッと君」に。

 

 


ボクサー達が体重を量る計量器と同じ原理、らしいです(元ボクサー談)。

天秤と同じ理屈なので、動物の体重とピタリと合えば目盛りは水平になります。

1キロでも違えば「針」は知らんぷり。

±200グラムくらいから、やっとソワソワし始めてくれる。

慣れないと結構難しい。指先の微妙な感覚が、動物の体重を探し当てるのが先か、草を食べ終わってヒマになった動物が制止を振り切って体重計から逃げ出すのが先か。。。

だから、必死になって体重を探します。動物たちはいいんです。手間取れば追加の草を貰えるから。

迫る開園時間(体重は開園前に量ります)。

溜まっていく作業。

「気にしなくていいよ。」
「慣れるまでは難しいんだから。」
という優しい声に目盛りが滲みそうになる。

頑張れ、フッカー。食べすぎだぞ、カイ君。

 

 

・・・え?タイトルの内容はどうなってるのか?
そうでしたね。皆さんが知りたいのは動物達の体重。

それでは、このスーパー体重計「ズバッと君」で量ったヤギ・ヒツジ・ポニーの体重の中から、
一番軽い軽量級と一番重い重量級の選手を発表をします。

ヤギ部門

軽量級チャンピオン:ゆき(2013.05生まれ)→12キロ   

 寸評:今年の5月に生まれた4頭の仔ヤギの中から選ばれました。
のんびりした性格の割に食いしん坊。燃費の悪い身体とは言わないで欲しいそうです。

 

重量級チャンピオン:はやと(2009.1生まれ)→55キロ


寸評:年上の「やまと」と「けんと」を抑えてのランクイン☆
力比べが大好きな割に強くはありません。体重を活かせてないのです。木の枝の葉っぱを食べようと、首を伸ばしている姿がしばしば目撃されてます。担当職員のランドは、「はやと」がキリンにならないかと、心配しているとか、いないとか。

 

 

ヒツジ部門

軽量級チャンピオン:なつ(2007.2生まれ)→59キロ

寸評:一番重いヤギよりも重いのです。ちなみに、ヒツジの毛は一年間に
伸びるのは4㎏にもなる。計量時は毛を刈ったばかりの体重。大変ですね。ヒツジさんも。
性格は臆病で一番最初に逃げているのは彼女。餌の時は真っ先に走ってきますけど。

 

重量級チャンピオン:かい(2004.5生まれ)→82キロ

寸評:ここまで来ると、踏まれるとかなり痛い。性格は気まぐれ。
期限の良い時は触らせてくれるけど、一度、嫌になったら大きな体を揺らして逃げる、逃げる。踏まれるとビックリするぐらい痛いからそっと触るようにしよう。

 

 

ポニー部門

軽量級チャンピオン:すみれ(2005.5生まれ)→125キロ


寸評:そろそろ読むの疲れませんか?見た目は可愛いのにやっぱり馬。ギュッと詰まってます。内緒ですが、ご飯の前に一番お行儀が悪いのは「すみれ」。自分よりもずっと大きなポニー達にイライラを振りまきます。もしも、ポニーのご飯を準備している所に居合わせたら、すみれの我慢と発散の葛藤をご覧ください。小さいけど、態度は大きいのです。

 


重量級チャンピオン:はな(1992.3生まれ)→238キロ(!)

寸評:食べるのが、とにかく早い。しかし、食べている時以外はのんびり屋さん。歩くのものんびり。非常に燃費の良い身体です。またがってみると、他の馬達に乗る時よりも余計にムニッと足は広がります。乗っていて安心感がある、一部のお客さんからは絶大な人気を誇る。ご飯前はジッと我慢をして、一点を見つめています。

 

皆さまのご来園を体重の変わらない動物ともども、心よりお待ち申し上げます。
「フムフム、君が重量級のナンバーワンかね」などと
体重を想像しながら動物と接してみてはいかがでしょうか!?


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