上方歌舞伎の大名跡 鴈治郎はんの襲名が大阪からお目見え
襲名興行は東京の歌舞伎座からが多いが 鴈治郎はんのたっての希望で大阪からと言うことに
12月28日には高津宮でお練り その後戎橋まで船乗り込みと賑わった
船乗り込みは夏の風物詩で知られるが 冬の道頓堀では初めてとか
大阪の歌舞伎ファンは「四代目中村鴈治郎」誕生を待ちに待ったことだろう
初代鴈治郎は「日本一の頬かむり」いや正式には「頬かむりの中に日本一の顔」と言われるほど
端正な顔をしていたと言う 私が知っているのは二代目からで この二代目が昔
南座の顔見世に出演している時に たまたま楽屋口を入る所を見かけた
高齢だったのでお弟子さんに両脇を抱えられての楽屋入りだったが
舞台に立つと 同じ人とは思えぬぐらいしゃきっとした舞台に驚かされた記憶がある
その孫である四代目 さあどんな鴈治郎はんになるか楽しみ楽しみ
高津宮
船乗り込み
右端は弟の扇雀さん 隣は鴈治郎さん長男壱太郎さん 横は扇雀さん長男虎之助さん
松竹座前
壱太郎さんと虎之助さん