風に吹かれて

その日、その時を・・・

原田病

2010年06月14日 | なんじゃかんじゃ
                   一週間ほど前から母が頭が痛いと言いだし、風邪と思い薬を飲んで安静にしていた。
 

                   その内、眼も見えにくくなり、20日ほど前に部屋でこけて後頭部を打った加減かもと


                   ベルランド病院の脳外科に連れて行った。


                   CTを撮ったが異常なし、眼科に行かれたほうがと言う先生に母は不満顔。


                   もう一度労災の脳外科に行くと言い出したのを宥めてまず眼科に行くことにした。


                   いつも行っている眼科では、院長先生と息子さん、それに娘さんの3人でやっている。


                   母を見てくれたのは娘さんで、そばに居た私にもその診察の丁寧さはわかった。


                   その先生が言うには、「ぶどう膜炎」で視力低下を起こしている。


                   先月の視力は0.8と0.9あったのに今は0.2と0.07になっていると言う。


                   これは全身病で一時を争うから今からぶどう膜に詳しい先生がいる近大病院に行くよう言われた。


                   すぐタクシーで向かい、至急とでも書いてあったのかすぐ先生に呼ばれ眼の検査をした。


                   そこで言われたのが「原田病」。全身病のため、血液検査、尿検査、心電図、レントゲンと


                   健康診断のような検査が続き、ふたたび眼の検査などを済ませたのが4時を過ぎていた。


                   「今日は長丁場になるけど頑張りましょう」と言う先生の言葉に励まされたがこれはきつい。


                   高齢の母はもっときついだろうが何も言わない。


                   原田病は自己免疫疾患で、血液中の白血球の一つであるリンパ球がメラニン色素を持った細胞


                   (髄膜、ぶどう膜、皮膚、頭髪、内耳など)を破壊する病気で、症状は、風邪の症状で発熱・頭痛・


                   めまい・耳鳴り・難聴・吐き気を伴ってぶどう膜炎の症状が出てくる。
                   
                   
                   眼の症状は必ず両眼同時におこる。急に眼がかすみ、ものが見えにくくなり視力が低下し網膜剥離を起こす。


                   20代から40代に多いらしく、若い人にはステロイド薬の大量投与で治るらしいが


                   85歳の母には重篤な肺炎を起こしかねないので大量投与はできないと言われた。


                   そこで、眼だけの治療をすると言うことで第1回の治療を今日行う事になった。


                   その治療とは、両眼の奥3か所に注射をするらしく、考えただけでもぞっとする。


                   治療が終わって出てきた母の眼の中、周辺は血だらけで怖ろしいものがあった。


                   実際注射を打たれた母が言うには、眼の前に注射が見えた時は固まったらしい。


                   しかし、この治療のおかげで頭痛は治まった。視力はまだ元には戻らないが


                   ジワジワと効く薬らしいので次の診察までに少しでも効果が出る事を期待したい。


                   ここ1年ほどで急に認知症が進んだ父をグループホームにお願いしてこれから自分だけの


                   事を考えたらいいと思っていた矢先の出来事で、いつも前向きな母がここのところ塞ぎがちだ。


                   絶対、「お迎え」と言う言葉など発しなかったのだが・・・それだけ弱気になっているのだろう。


                   次の治療は眼の表面への注射だそうで、様子を見ながらの治療なので長くなりそうだ。


                   原因は不明らしいが、ストレスということもあるので、母には父の事がもう限界だったのだろう。


                   父は今、施設のスタッフさんに囲まれて楽しく生活しているが、


                   母にもそういう楽しい日が再び来ることを願いたい。



                                       


                  
                           
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心和むコラム

2010年06月03日 | なんじゃかんじゃ
                毎日、朝食の後は時間をかけて新聞を読む。
                
                別に難しいところを読むわけではない。
                
                私のあまりよくない頭でわかる範囲にしている。
                
                先日、ティータイムというコラムでこんな記事を見つけた。
                
                中学に入学されたご長男とのやりとりで、
                
                ご長男が「中学生になったらな、思春期っていうのがあるらしいねん。
                その時な、友達を大事にして、お母さんとは口きかなくなるらしいねん。
                だから、今から謝っとくわ。ゴメンやで」
                
                するとお母さんは、
                
                「お母さんにも、これから更年期というのがあるらしいねん。
                イライラしてあたるかもしれんけど、今から謝っとくわ。ゴメンやで」
                
                冗談めかして言うお母さんの言葉にご長男は「そうなんやー」と
                
                妙に納得されされたそうです。お母さんは、これからやってくる
                
                思春期が不安でもあり、楽しみでもあると言われているが、
                
                こんなほのぼのとした会話が出来る家庭に不安の二文字は必要ないかも・・・・・

                (読売新聞・ティータイムより)

     
                                                    
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