考える葦のブログ

さわやかに さりげなく

かんぽの宿

2007-07-16 23:56:01 | 郵政民営化

週末は出張に出かけていました。 
行き先は千葉県旭市。
言い訳になりますが、島根出身なもので、名前だけでは全くどこにあるのか見当もつきませんでした。東京から東に向かって、成田空港よりもさらに向こう、犬吠崎、銚子の手前なんですね。
http://maps.google.com/maps?f=q&hl=ja&geocode=&q=%E5%8D%83%E8%91%89%E7%9C%8C%E6%97%AD%E5%B8%82&ie=UTF8&ll=35.754314,140.657959&spn=0.887099,1.538086&z=9&om=1

その際、宿泊したのは「かんぽの宿 旭九十九里温泉」 。
ホームページに「九十九里浜の波打ち際に建つ眺望抜群」「海を見渡す展望温泉」とあるように、本当に海岸沿いに建つ素晴らしい「宿」と言うより、「ホテル」でしたね。
料理も美味しかったですし、10Fにある展望温泉(露天的な風呂もあります。)もまずまず良かったですし、それで一泊二食の料金11,000円は格安であることは疑いようのない事実です。

台風4号

本当は九十九里浜から見る日の出が最高のようですが、残念ながら台風4号接近中・・・
左の写真のような状況でした。

少し残念。 

ここは開業(?)してから約10年くらいだそうです。
バブルの最後に計画されたんでしょうか。

あまり「かんぽの宿」は意識したことがありませんでしたけど、旅行の際には狙い目だと思いました。

さて、かんぽの宿・・・

「かんぽ」というだけあって、簡保、つまり簡易保険関連の施設です。
日本郵政公社の運営なんですね。
かんぽの宿は、もちろん旭市だけではなく、全国各地に展開されています。そもそも簡易保険の加入者への福祉サービスの一環として運営されているようですけど、「加入者以外の方も、加入者の方のご利用に差し支えない場合には、ご利用いただくことができます」だそうです。
ホームページには以下のように説明されています。

簡易保険加入者福祉施設は、簡易生命保険加入者のみなさまの健康と福祉の充実を図るため、全国各地に77か所設置されております。

年金ではグリーンピアが問題になっていましたけど、元々はやはり同じ穴の狢。
加入者福祉には熱心なんですね。まぁ、民間の保険会社が職員の福祉のために職員用の保養所を全国に展開しているのと比べるとどちらが良いのかを答えることは難しいですけど。。。

こういう施設は民営化後はどうなるんでしょうか。

安い料金で素晴らしいサービスを提供できるのであれば、誰も文句はありませんよね。良いことでしょうが。
保険料を切り崩して、丼勘定で赤字が当然のように運営されているのだとしたら、それは「加入者福祉」ではなく、「加入者騙し」ですよ。
このあたりは、仮に廃止になると、民営化による改悪なんて言われ方もするのでしょうけど、加入者が必要なのは「簡易保険」であり、「安い保養所」ではないことを理解すればそんな言葉は出てこないですよね。
民営化の流れで注目される内容のひとつだと思います。

みなさん、ハローです。ホディです。

久しぶりに太陽を見た気がしますが、やはり梅雨なんでしょうね。台風一過でスッキリ快晴とはなりませんでした。そして台風のことを忘れさせるような地震。東京でもかなり長く揺れていましたよね。
不思議と週末を襲う天災。何かを暗示しているのでしょうか?

昨日は例によって、季節感も天気も分からない教室に引きこもっているうちに台風は通過していました。こんな生活もあと41日。がんばります。

さて、郵政民営化・・・
あれほど政治家も、マスコミも、ボクらも、大きく騒いだ国家の選択でしたけど、すっかり過去のことになりつつありますよね。これからが本当の民営化だと思うんですけどね。法や体制だけで満足してしまうのは、日本だけの話でもないと思うんですけど、悪いところだと思います。

週末にはこういうニュースもありました。

「郵政公社、民営化控えリハーサル・全国5500カ所で4万人参加」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070714AT3S1400H14072007.html

10月に民営化する日本郵政公社は14日、全国約5500カ所の郵便局で、民営化後の窓口業務などの大規模リハーサルをした。職員4万人が参加し、開店準備から接客、閉店後の業務整理まで1日がかりで予行演習する。
郵政公社は民営化で持ち株会社の日本郵政の下に、郵便事業会社と郵便局(窓口ネットワーク)会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を置く。リハーサルは各事業会社ごとに実施。14日は郵便局会社などを対象に、民営化後の作業を点検した。8月5日まで、全国の約2万の郵便局などで順次、リハーサルをする予定だ。

10月に業務ごとに4つの会社に分割され、民営化される日本郵政公社(郵便局)で予行演習があったのだとか。

みなさんはどう感じますか?

ボクはいかにもお役所的だな、と。
すみません。。。

もちろんシステムテストや、業務マニュアルの刷新・確認・徹底、お客様向けの案内の確認などは必要なことですけど。
全国一斉、「窓口業務」の大規模リハーサルが必要なのか???
リハーサル内容が分からないので、勝手な想像ですけど、いかにもお役所が考えそうな「しっかりやってますよ」アピールなのかと思ってしまいますが、いかがでしょう。だとしたら、そんなことに付き合わされる職員のみなさんはかわいそうですね。

逆にそんなリハーサルがないと間違ってしまうような「窓口業務の変更」があるのだとしたら、これは怖いことです。
民営化後にやらないで欲しいと思いますね。民営化前にしっかりと定着させておくのが筋でしょう。そうでなければ、民営化を遅らせるべきではないでしょうか。

そんなことを感じながら、考えていました。

もうすぐ迎える民営化、最も苦労するのは何だと思いますか?

ボクが断言できるのは・・・

人材難。

新聞等で退職者が続いていると言う話も聞きますし、
日本郵政公社のキャリア採用の広告も何度か目にしていますけど、
本当に苦労するのはこれからです。

人員削減を進める一方で、会社の分割することは想像以上に厳しいでしょうね。
地域ごとに分割したJRのケースとは、業務ごとに分割する今回は全く異なると思います。良くも悪くも「丼」でいっしょに経営・運営されていたものを、それぞれの業務に特化させるわけですから、全く異なる経営が求められるんです。
まず経営者や管理職がどれだけその変化に対応できるのか。
しかも「公務員」という目に見えないモラルを同時に返上することになります。

法律や机上のシミュレーションでは分からない苦労が今後ますます出てくることでしょう。

ボクが言いたいのは、郵便局はボクらの生活には不可欠であり、特に地方の人にとっては大切なサービスなんですよね。
だからこそ、郵便局のみなさんにはがんばって欲しいな、と。
そして、ボクらは未来に向かってしっかり郵政民営化を応援・監視していかないと、と。

こんな話も、忘れた頃にボクは時々書いていきます。


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