帰りの電車の中、大手進学塾による中学入試問題の紹介がありました。
今回は、「あなたがだれかと会話ではなく対話したいと思う関心事と、その関心事についてのあなたの意見を200字以内で書きなさい」というものです。前提として、「対話とは、真理を求める会話である」と始まる文章を読ませています。
「小学生に、こんな哲学的なことを」と思いつつ、各駅停車に乗り替えました。すると今度は「自然と人のダイアローグ」というテーマで国立西洋美術館が展示をしている広告を見つけました。
「ダイアローグ」を日本語に訳すと「対話」になります。先の「対話」の定義をあてはめると、「自然と人との真理を求める会話」ということになります。
雰囲気(あくまでも私にとって)が似た言葉に「コンテクスト」というのがあります。日本語にすると「文脈」となります。
「商談相手の言葉からコンテクストをしっかりと読み取る必要がある」というように使われるそうです。くだけた表現にすると「空気を読め」ということだと。
もともと外来語を日本語にあてはめているのでしょう。哲学的、抽象的な概念を理解するのが私にとっては、これらの言葉は非常に理解しずらいものです。まさしく、「真理を求める」のが苦手で「空気を読み」ずらい人種なのかもしれません。