羊の歌

見たこと。聞いたこと。考えたこと。
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大型トレーラーの事故

2010年04月14日 07時26分07秒 | 社会

 私の住む地域では見ることができないが、国道1号線や、東名高速道路、首都圏の大きな道路などで、大型トレーラーが走っているのを見かけることがよくある。私は門外漢なので知らなかったが、大型トレーラーの運転手は、コンテナの積み荷が何であるのか、コンテナの中がどういう状態で積まれているのか、など、まったく知らないで運転しているのだという。これまで、大型トレーラーが、カーブなどでバランスを崩して横転し事故になるケースが多く、国土交通省でその対策を検討してきた結果、今国会に、海上コンテナを積んだ大型トレーラーの横転事故を防ぐことを目的に、コンテナの中身の情報を運転者に知らせることを義務づける「トレーラー新法」を提出し、今国会で成立させるとしている。 トレーラーの横転等の事故は、過去4年間で27件発生し、死者10人、重傷者8人と深刻な被害が出ていたという。事故の直接の原因は、スピードの出し過ぎだそうだが、コンテナの中身が重すぎたり、一方に偏っていたりで、運転手が知らずに走っていたという問題もあったという。

 新しい法案では、海外からの輸入コンテナを受け取る業者らが、中身や重量の情報を荷主側から入手し、トレーラーの運送会社に伝えることを義務付ける。仮に、海外から重量の情報が得られなかった場合は、港で重量を測定して伝える。また、港で過積載や荷物の偏りを見つけた場合は、是正してから運送会社に引き渡す。情報を受け取った運送会社は、それを運転手に伝えて、コンテナがしっかりトレーラーに固定されているかもチェックするというものだ。そして、積み荷の情報を伝える義務などを怠った場合、罰金などの過料も科せられる。

 そもそも運転手が、自分が何を運んでいるのか、コンテナの中身がどういう状況になっているのかをまったく知らないで走っているというのは、おかしなことである。このような規制は、これまでにも検討されてはいたが、港での検査などが煩雑となり、コストがかさむということで、経済界などの反対で、先送りされてきたという。しかし、港での作業を合理化する方法は、いくらもあるように思う。今まで知らなかったので、あまり気にすることもなかったが、大型トレーラーが、こんな危険をはらみながら走っていたのでは、怖くて、近寄らないようにするほかない。トレーラーの運転手も安心して運転できるように、そして、痛ましい事故をなくすためには、これくらいの規制は当然であるように思う。
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