国会中継にチャンネルを回したら、たまたま、与謝野財務大臣が興味あることを言っていた。「日本の人口は5,000万人くらいが、暮らしやすいのではないか」というのである。私は、国会中継をずっと見ていたわけではないので、この発言が、どのような質問の場面で、どのような状況の中でなされたのかは、全く分からない。ただ、このこと自体、興味を持った。日本の人口が5,000万人というと、いつの時代までさかのぼるのかは、正確には分からないが、おそらく、江戸時代まではさかのぼっていくと考えられる。もちろん当時の生活が、現在の生活より暮らしやすかったとは思えない。社会全体の中で、どうであったかとは、別として。大臣が、人口5,000万人時代において、政治・経済・社会状況をどのように考えられているかは知る由もないが、大臣が言われているように、それまでへの経過ななかで、どんな対策が必要か、など、大変難しい課題もたくさんあるとは思うが、興味あることではある。
日本は、明治維新よりこの方、「追いつけ追い越せ」「近代化」「西欧化」などなど、140年余りの間に、当時の人々は想像もできなかったであろう、「発展」(?)をとげてきた。今後がどのように変化していくのか、地球全体の課題も多い中で、日本の社会の「有り様」を、抜本的に問い直す時期に直面しているのではないか、と、感じた次第である。