建築士だからわかる〇〇教えます

箱代と野菜の価格  有機野菜をつくっている農家さんのお話し -part23-


毎週土曜日は【援農の日】

私が援農させていただく理由は、安心安全な食べ物を確保するための知識を得ること、安心安全な食べ物をつくる人たちとの人脈をつくることです。



いまはなんといいましても「とうもろこし」です!とトマトの画像で話をすることではありませんね(笑)
とても甘いとうもろこし!これはみなさんに食べていただきたい!有機栽培でつくられた「とうもろこし」1本100円って安すぎますでしょう?

さて本日は箱代と野菜の価格について

某大手宅配会社へ有機栽培の大根を納める際には1本100円程度で発注が来るそうです。
1本800g~1.8㎏内に納めるルールとなっているそうですが、私がお手伝いしている農家さんはより厳しく1.2㎏~1.6㎏あたりの大根を出荷するように心がけているそうです。

その大根を11本をひと箱に納めて納品しますが、11本×20箱=220本ですとか、×30箱=330本と依頼がくるようです。

30箱として計算しますと
1本100円×330本=33,000円の売り上げです。
この中から箱代として
1箱120円として×30=3,600円が経費としてかかります。
その他ガムテープや箱を組み立てる手間などもありますが、ここでは割愛します。

この場合、やはり選別に気を使うと農家さんは仰ります。

大きさの基準に合った大根を収穫すること。天候によりそれは非常にシビアな場合もでてきます。
収穫した大根を洗い乾かし、キズやカタチなどを確かめて箱詰めする。
葉は収穫時に短く切りそろえますがしっぽの部分は収穫時に切り落としてしまいますと土がこびりついてしまい洗っても落ちない場合があるので、
箱詰め作業前に切り落とします。
収穫時のタイミングを見計らう気遣いや大きさやキズ、形などを確認する気遣い。

一方、加工用の大根。
㎏当たり45円となります。
この場合、加工業者からコンテナを借りてそのまま納品するので箱代はかかりません。
またコンテナに入れることができますので乾燥は十分でなくても可能です。

大きくなりすぎていても多少不格好でも加工用の場合はあまり左右されません。
それよりもこの農家さんの大根は味がよいと評判で、加工業者様も喜んでくれているそうです。

この農家さんの大根は刺身のツマにした場合、ツマまできれいに食べてくれるとお店でも評判だそうです。

25㎏のコンテナが20=500㎏ 22,500円の売り上げです。

某大手宅配会社への330本ですが、仮に1本あたり1.2㎏と仮定しますと396㎏。
396㎏で売り上げは33,000円-3,600円=29,400円
1㎏当たりに換算しますと72.24円

加工用は1㎏当たり45円ですので1.6倍高く買い取ってくれる計算となります。

しかし天候による大きさへの気配り、大きさやカタチ、キズなどの選別の気遣い。箱を購入し、箱を組み立て箱に詰める作業。
また某大手宅配業者からの注文はいつどのくらいの注文が来るかが不透明なところもあります。
1か月の中である程度の目安が示されていれば、農家さんも計画することができますが、大手宅配会社側も利用者からの注文がはいってみないと
発注ができない仕組みですので、約1週間前に発注がきます。

聞けば聞くほど農家さんのご苦労が伝わってきます。

卸業者の仕組みや大手宅配会社様の取り組みはとても便利でよくできた仕組みです。消費者にとりましてはとても助かります。
しかし有機野菜をがんばってつくっている農家さん側の立場に立ってみますとまだまだ課題点は多いようにも思います。

私は住まいと食べ物をつなげられないかな?などとも考えております。
もう少しもう少し私に力があれば、いやいや力を蓄えなくては、と考えております。

ひと・すまい・くらし一級建築士事務所

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