
昨夜は野球のU-18W杯決勝戦が、甲子園球場で行われました。皆様ご存知のとおり、JAPANチームは米国に惜敗。
テレビ朝日が試合終了まで完全中継してくれましたので、私も最後まで手に汗を握りつつ鑑賞。「ううぅ~ん、ザンネン(涙)」
ちょっと焦って、バタバタしたところがありました。やっぱり高校生なんだよねえ。まだまだ若いんだよなあ。もちろん相手チームも。
悲願のW杯優勝は、またしてもお預けになってしまいましたが、まあ「お疲れさん」です。
というわけで「砂の栄冠」、最後の第25巻がリリースされました。
で、最初に謝っときます

ワタクシ以前、ヤングマガジン誌で最終回を立ち読みした際、優勝か否かもはっきりさせずに終了とは!これ如何にッ!とかとかほざきましたが、深く謝罪します。
はい、実は最終話の冒頭に樫野高校々舎が出てきまして「準優勝 応援ありがとうございました」という垂れ幕が掛かってるんですね・・・orz
いやほらね、ワタクシ立ち読みはザ~ッと済ませてですね、じっくり読むのは単行本になってから、っていうね・・・

サ~センっ、した!

そう、準優勝だったんですね。花湧東高校との準決勝を制した後、翌日の試合は負けちゃったんだな。
どうせ決勝戦の様子はトバして最終回にするのなら、「優勝」でもよかったんだよね。垂れ幕の文字をひとつ、少なくすればいいだけで。しかし、作者・三田紀房先生はそうしなかった。
その理由をちょいと考えてみたいと思います。
ひとつには、リアルさを求めたということでしょうか。樫野高校の(使える)ピッチャーは七嶋君だけだから、さすがに準決勝での疲労が響いてしまったと考えるのが順当でしょう。
それほど花湧東・大谷・・・じゃなくて、大月との真剣勝負は至高のものであり、これ以上はありえなかったのです。軽い「燃え尽き」になるくらいに。
もうひとつは、巻末の「甲子園研究所」の内容ともリンクしますが、樫野高校のような公立進学校が、本気で優勝を狙ってくる私立強豪校と対峙するのはかなり困難であるということ。あえて「優勝」という予定調和を排した意図は、実はそこにあるのではないか。
で、最終話。トクさんに関わる品物の数々(とくに、一千万円分の領収書)を、甲子園の砂とともに学校グラウンドに埋める七嶋君と蘭ちゃん、と太郎の姿を見ていたら、気がつきました。
そうだ!タイトルは「砂の栄冠」じゃないか!!
深紅の優勝旗が栄冠、なのではない。
少年たちの汗と涙を吸い込んだ甲子園の砂こそが─その砂を踏みしめたことこそが、栄冠なのである。
私は今まで、タイトルの意味を誤解していました。というのは、この作品が、甲子園を頂点とする高校野球をどこか冷めた視点で見ていたからです(例・いい子ちゃんで甲子園を目指せ)。
砂=むなしく崩れゆくもの、という意味なのではないかと。
しかし、そうではなかった。
三田先生は、連載開始からこの結末を用意していたに違いありません。
このたび単行本でじっくりと読み、最終話ではしみじみと泣けました。
七嶋君がトクさんの幻影と語り合うところ・・・か、かんにんしてつかぁさい・゜・(ノД`;)・゜・
おっと、作者による「あとがき」がありますよ。
・・・七嶋はプロ志望届を提出し、10日後に迫ったドラフト会議での指名を待ちながら、練習を続ける毎日を送っています。めでたくプロ入りできましたら、温かいご声援をお願いします。・・・
もちろんウチ(日ハムね)は七嶋君を1位指名でいくでしょう─って、あっ、花湧東の大月がいたっけ

ヤバい、ウチは大月にぶっ込むかもしれない・・・。
いや、これはもちろん架空の話ですが、今年のリアルドラフト会議は悩ましいですね。
ウチは岐阜商の投手・高橋純平クンと言われておりますが、私としては・・・ちょっとその・・・オコエ欲しいなあ、と・・・。
オコエ欲しい・・・オコエ欲しい・・・オコエ欲しい・・・