キケン

うちが初めて読んだ有川　浩さんの作品．
この本のあとがきを読むまで
有川浩さんは，ありかわひろしさんで男性と思っていましたが
ありかわひろさんと読むのが正しくて，そして女性やと知りました．
大変失礼致しました．

さて，ではなぜそんな勘違いをしたかと弁明すると
名前を読み間違えたのもその理由ですが
この作品で描かれていた男の子達の青春の思い出が余りにも甘酸っぱく，
それらがとても生き生きと描かれており
自分の過去の思い出をほうふつさせてくれたわけで
これは同じような気持ちを共有してきた男性に違いないと
勝手に思い込んでおりました．

作者自身があとがきの最後に記している言葉が
余りに素晴らしく感じたので，勝手に引用します．

※注　あとがきに出てくる【機研】とは，この本のタイトルでもあり
　　　その舞台となる部活，『機械制御研究部』の略称である．
　　　内容については，是非読んで頂きたい．

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　男子というイキモノは独特の世界を持っていると思います。
男子しか共有できないその世界は女子から見るととてもキラキラ
していて、自分もあの中に混ざりたいなぁといつも思います。
（中略）
　どうやら老いも若きもすべての男子は自分の【機研】を持っています。
『キケン』を発表して、私は一体何人の男子に「僕の学生時代もねぇ」と
語られたか分かりません。自慢かお前ら！【機研】を持っている全ての
男子に羨望と敬意を表しつつ、女子の身からあなたがたの楽しげな
自慢話を物語にしてみました。
　男子も女子も楽しんでいただければ幸いです。

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個人的に夜のピクニックを読んだ時に感じた懐かしさと
同じテイストを感じた青春小説．
是非ご一読下さいませ．忘れていた熱い気持ちが蘇ると思います！！　

キケン
有川　浩
新潮社