今日は何の日

今日、地元新聞の「明窓」欄に、長崎に原爆が投下され、７万４千人余の尊い命が犠牲となった。その中に現在、名古屋市に住み、国内外で公演活動を続けるソプラノ歌手の下垣真希さん「島根県浜田市出身」の叔父が長崎医大で被爆されたそうです。その叔父は、医大で学び、下宿先は永井隆博士「島根県雲南市出身」宅。運命の時、原爆は授業中だった叔父の頭上で炸裂、同級生のほとんどが即死状態だったと言う。叔父さんは、ひん死の状態で、故郷にたどり着いて三日後、家族に見取られ天国へ。１７歳の若さだった。下垣さんの住んでいた浜田の家の柱に一枚の色紙が掛かっていたと、病床の永井隆博士が仰向けになって書いた「平和を」の三文字。人を許し、平和な世界の実現を祈り続けた永井博士の生き様。博士の故郷にはその精神を引き継ごうと、永井隆記念館がある。私もさっそく、お邪魔をし、一枚の半紙に祈りをこめ「平和を」の文字を。おりしも、来年が博士の生誕百年の年にあたる。