小学生から中学時代に駆け、銀行マンか、役場の職員に、なろうと考えていた。長男であり跡を継ぐには地元で安定した職業といえば、小さい町ではこれ位しか思い浮かばなかった。しかしなった職業は、日本酒の販売、製造する会社のしがないセールスマン。でも時代が良かったのか、30年前は毎月、毎年の売り上げが、思うように伸び、自分にはあった仕事だと喜んでいた。しかし、ここ10数年、日本酒業界は厳しい業況かで、全国に4000軒あった酒屋も半減した。ご他聞に漏れず我が会社も、いくらがんばっても、売り上げはマイナス成長が続いている。ただ救いは、お酒の出来栄えが県下でもトップクラスにて、鼻が高い。今年も先日の中国地方、広島国税局主催の清酒監評会で、今販売中の商品を対象に行われた、吟醸酒、純米酒、本醸酒の全部門で入賞を果たす。島根で3軒であった。
先日までは、自動販売機で冷たい缶コーヒーばかりを買っていたが、先週の半ば8日頃から、ホットコーヒーに変わった。朝と昼前、休憩時間3時ごろの三回、糖尿病を気にして微糖入り缶コーヒーを。日中が15度程度までしか気温が上がらないと、どうしても体の中から暖めないと、仕事もはかどらなくなってきた。年のせいもあるが、朝晩の寒さは年々肌身に感じる今日この頃である。ただ夜は、コーヒーより日本酒の熱燗が最高である。
最近と言っても、あっという間に過ぎた、一週間前の出来事。誕生祝の前の日から両親と一緒に来た外孫二人、次女の誕生日が10月29日で、この日に誕生祝を行う。長女は、旦那の実家で3年前に行ったが、今回は都合が悪く我が家で行うこととなった。孫たちは、たびたび来ているせいか、朝から大騒ぎの誕生祝となる。前の日から、背中に負わせる餅の準備や、祝の儀式である米、お金、ソロバン、ものさし、裁縫道具をそれぞれ盆の中に入れ、どれに興味を持つか、構わせる。
充分に構わせた所で儀式が終わるが、周りで見ている、家族は終始笑顔の絶え間の無い日となった。
充分に構わせた所で儀式が終わるが、周りで見ている、家族は終始笑顔の絶え間の無い日となった。