夏の高校野球我が静岡代表 浜松開誠館が
初出場で一回戦突破しました。ウォー🎵
富士山検定
模擬問題(気象に関する問題)
第5問 山頂にあったレーダードームは主に何を監視するために
作られたのか?
①冠雪 ②乱気流 ③台風 ④航空機
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正解 ③の台風
富士山レーダードーム
1964(昭和39)年9月10日に完成、翌年3月から
本格的な運用が開始。
1999(平成11)年、その歴史に幕を下ろすまでの
35年間、「台風の砦」としてその威力を発揮し続けた。
設置の最大の目的は、“台風の監視”である。
日本の本州を通過する台風の数は、年間30あまり。
その襲来により多くの被害がもたらされており、中でも
被害が甚大だったのは、1958(昭和33)年9月に
襲った狩野川(カノガワ)台風と翌年9月に襲った伊勢湾
台風である。
伊豆半島から関東地方に直撃した狩野川台風での死者行方
不明者数は1269人。和歌山県の潮岬から三重、岐阜、
富山へと抜けた伊勢湾台風においては、その数5041人
にものぼる記録的な被害をもたらした。発生当時、日本に
レーダーが存在しなかったわけではない。
狩野川台風には東京レーダーが、伊勢湾台風では大阪レー
ダーが観測に全力をあげていたが、山岳の多い日本の地形
では山が邪魔をして、その先までレーダーの電波を届ける
ことが出来なかったために観測が遅れ大惨事へとつながっ
た。日本のはるか南方から来る台風を24時間以上前にと
らえるための条件は、高度4000メートル程度の場所に
強力な気象レーダーを作ること。そして、その条件を満た
せる場所は、日本では富士山頂だけだったのである。
発案当初、冬期は風速10メートル以上の突風が吹き荒れ
る富士山頂にこのような精密機械を設置するのは不可能だ
と考えられていたが、気象庁観測部により建設工事を敢行。
多くの関係者が激しい突風や落雷、高山病などと格闘しな
がら、その任務を完遂した。
気象観測技術の発達と共に、その役割は気象衛星などへと
引き継がれた。任務をまっとうした2年後、富士山レーダ
ードームは山梨県富士吉田市の「富士山レーダードーム館」
へと譲渡され保管されている。
{富士山検定公式テキスト}富士山検定協会著2006年発行から
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