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サンアントニオからこんにちは

矯正歯科医な分子生物学マニアがアメリカ(テキサス州サンアントニオ)からお送りするアメリカでのポスドク留学生活ブログです。

細胞周期

2007-06-26 | 実験
興味のあったニュース 『2時間周期でタンパク増減 細胞増殖に重要な役割か  2種類のタンパク質が約2時間周期で増減を繰り返し、皮膚の一部で細胞増殖の“ブレーキ役”となることを確かめたとのマウスの研究結果を影山龍一郎京都大教授(分子生物学)らが米科学アカデミー紀要に26日、発表した。  細胞の分化、増殖にかかわる「Hes1」という遺伝子がつくる別のタンパク質も、2時間周期で増減するこ . . . 本文を読む

プレートリーダーにかける前に...

2007-06-24 | 実験
プレートリーダーで96ウェルプレートを使って多サンプルの吸光度測定をよく行いますが、そのときに測定値あれの原因の一つが”気泡”です。 こんなふうに試薬アプライ後に気泡が残っていると、そのまま吸光度測定を行うと場合によっては3倍ぐらいの数値が出てしまい、とても実験には使えないデータになってしまいます。 そこで測定前に気泡を取り除くことになるわけですが、ピペットで消そうとしてもなかなかきれいに . . . 本文を読む

やっぱり抗体

2007-06-22 | 実験
ウェスタンブロットで、条件をいくら変えてもあたりのバンド近くにエクストラバンドが出てくる抗体を使っていたんですが、その抗体で何とか条件を変えることで定量データがとれる状態まで持って行くのは結局あきらめ、別メーカーの抗体を購入しました。 そうしたら、シングルバンドとはいきませんが、estimated molecular size付近にはよけいなバンドが出てこない、きれいな結果が得られました。 最 . . . 本文を読む

暗室で

2007-06-22 | 実験
いまうちのラボでは、ウェスタンブロットの最後の検出は、ECLを使って発光をイメージャーではなくフィルムでdetectしています。 さいわいなことに、UTHSCには共通施設として、暗室の中に自動現像機があります。 ECL試薬をかけて発光させたら、フィルムとカセット、メンブレンをもって暗室に向かいます。 暗室内で規定時間露光してすぐに現像、結果確認と行くのですが、この暗室、とくに予約制ではないので . . . 本文を読む

論文レビュー

2007-06-19 | 実験
最近頼まれた論文レビューの、Journal 編集部からの最終的な総合意見がメールで届きました。 ”論文レビュー”ってなに?という方のために説明をしておくと、ある程度科学的にまともな学術雑誌は、ある論文を掲載するときに次のような手順を踏みます。 (1)著者の論文投稿 (2)編集部でレビューアー(査読者)を決める    レビューアーというのは、その投稿された論文を読んで、仮説はどうか、実験方法と . . . 本文を読む

教えることで、教わること

2007-06-17 | 実験
サマースチューデントとして、学生が1人ラボに来てますが、彼女にRNA extractionを教えることになりました。 細胞培養・MTT assayはできると聞いていたので、ある程度手は動くのかなと思って、実験前にRNA抽出キットのマニュアルを渡して、最初のRNAハンドリング注意点やプロトコールを見といてもらいました。 前の施設で、大学院生に実験を教えたときは、最初の段階からある程度のレベルで実 . . . 本文を読む