介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

心臓機能障害の生活の理解

2021-03-25 09:21:22 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

心臓機能障害の心理的理解

  • 心不全患者の3~5割に抑うつ症状が認められるとの報告がある
  • 命の危険を常に感じながら不安でいる
  • 行動などのストレスを感じている(これは大丈夫かなという不安、これはダメと言われるストレス)

介護上の留意点

  • 心理状況に対して共感しようとする態度と傾聴することが大事
  • ペースメーカーなど医学の進歩によって管理方法も変化するので、医療者からの情報を介護のプロとして常にキャッチする姿勢が大切
  • 生活上の注意事項(食事や行動など)が多く、常に不安とストレスを抱えていることを理解する
  • 再入院、入院の長期化が特徴なため、異常の早期発見が重要。「何か変だな」という感覚を大事にして早期に報告する
  • 在宅管理が困難なため、多職種間の情報共有や連携が必要

 


運動機能障害の生活の理解

2021-03-24 15:18:48 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

運動機能障害の心理的特徴

  • プライバシーに関わる場面で困ることが多い
  • いつの時期の障害なのか、その人の価値観、社会的立場などで影響が大きく変わる
  • 障害を受け入れているかどうかでも違う。時間の経過で受容できるわけでもない

生活上の困難を理解する

  • 「できないこと」に目を向けるのではなく、「できること」を見つけること
  • 日常生活のどの場面に困っているのか理解して支援する
  • 信頼関係の構築が重要

 


聴覚・言語障害の生活上の理解

2021-03-24 15:15:35 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

生活上の困難を理解する

  • いつの時期の障害なのかで違う(生まれつき、中途、など)
  • 情報が入りずらいし、発信しずらい。発話機能が正常でも、入る情報が理解できないと話しずらい
  • 日常生活のどの場面に困っているのか理解して支援すること
  • 信頼関係の構築が重要

会話場面での工夫

  • 会話を急かさない
  • 自然さを損なわない程度に、ゆっくり、はっきりと話す
  • 表情が分かるように正面から話す
  • 表情を豊かにし、身振りを交える
  • 口の動きが読み取りやすいように、マスクを外す(ただし、感染対策に配慮すること)
  • 静かな場所で話す
  • 複数の人がいる場合は、、1人ずつ話す
  • 内容を推測しやすいように、話題を教える
  • 文字にしながら会話する
  • 補聴器や人工内耳を使用している場合は、正しく装用できているか確認する

 


視覚障害を起こす主な疾患

2021-03-24 15:09:55 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

白内障

  • 水晶体が紫外線などの影響で白濁し、徐々に視力が低下する
  • 白っぽく見え、夜光がギラギラ反射して見える
  • 視神経が委縮する前に水晶体の白濁を除去し、人工的な眼内レンズを入れ視力を回復させる

緑内障

  • 眼圧が上昇する病気。液体の出入バランスの不調で眼圧が上昇し、視神経を圧迫して視野や視力が悪化する
  • 白っぽく視野が抜けて見えなくなってくる
  • 視神経が委縮し、視力障害や視野障害、突発性緑内障では完全失明の危険もある
  • 初期には眼圧の上昇による頭痛や目の痛みが主症状として見られる
  • 視野狭窄が唯一の症状である「正常眼圧緑内障」が増加している

網膜色素変性

  • 幼児期に夜盲が見られる
  • 成長するにつれ、視野が周辺部から障害を受け、中心部に向かって視野の障害が進展する
  • 最終的に完全に失明することもある

視神経萎縮

  • 先天性のものや、頭部外傷や脳腫瘍などによるものがある
  • 中心暗点があり読書や細かい作業が不自由になる
  • 薄暗く見えて色の区別がはっきりしない

糖尿病性網膜症

  • 網膜の血管に異常をきたし、出血や網膜剥離を起こし、視力の低下を引き起こす
  • 血糖値のコントロール状態によって低血糖や過血糖を引き起こし生命の危険を伴うこともある

ベーチェット病

  • 原因不明の指定難病
  • ぶどう膜炎、口内炎、陰部潰瘍、皮膚の紅斑、関節痛、消化器症状、発熱などの症状が出る
  • 網膜の出血や浮腫が現れ網膜剥離を引き起こし、失明することもある

黄斑変性症

  • 物を見る時に像を結ぶ網膜上の場所を「黄斑部」という
  • 黄斑部の細胞壊死、変性によって視力が低下する
  • 中心暗点や、歪んで見えるなどの症状がある
  • この疾患による失明者が増加しているが、原因も有効な治療法もまだ確立していない

 

片目だけ疾患にかかることがある。その場合、両目で日常は見ているため、症状に気付きにくいことがある。時々、片目ずつの見え方を確認する必要がある(特に緑内障と黄斑変性症)


ノロウイルス感染症

2021-03-24 11:20:31 | 高齢者に多く見られる症状・疾病

ノロウイルス感染症

経口感染が多いが、飛沫感染もするので注意。汚物が乾燥するとウイルスが飛び散ることがあるので、乾燥する前に速やかに処理すること

消毒について

  • アルコール消毒は無効である
  • 次亜塩素酸ナトリウムでの消毒が必要
  • 汚染した衣類や理念は、1時間以上消毒液に浸けてから、他のものとは別に洗うこと