健康回覧板 ~よむクスリ~

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動物性自然毒 - その他の魚毒 ① -

2008-08-25 20:54:24 | 食中毒に関するメモ
さて、今日は動物性自然毒の4回目です

今日は『その他の魚毒』についてです

【魚卵毒】
  魚卵毒というと、一般的にフグの卵巣に含まれているテ
 トロドトキシンは除いて考えます。
  卵巣を摂食して嘔吐、下痢、腹痛などの胃腸障害を引き
 起こす魚としては、ニゴイ類とナガズガが知られています。
 その他、チョウザメ類、カワカマス、コイ類、ナマズ類、
 クロダイなど50主知覚の魚の卵巣も中毒を起こすといわ
 れています。尚、これら魚の卵巣の毒成分については今回
 記載は省略させて頂きますが、卵巣を摂食する場合は、漁
 師や専門家によく聞いてから食べるようにしてください。

【コイ科魚類の毒】
  コイ、ソウギョなどのコイ科魚類の胆嚢は、古くから中
 国で眼精疲労や、聴力伊予微積に効果があると伝えられて
 きています。
  しかしながら、これらの胆嚢で中毒症状が発声している
 ことも事実です。
  ソウギョの胆嚢の摂取による中毒は、急性腎不全、肝不
 全、唇や舌の痺れ、手足の麻痺や痙攣などの症状を呈し、
 死亡も確認されています。
  コイの胆嚢では、ソウギョと同様の中毒症状が現れてい
 る。
  いずれにせよ、これらの種の胆嚢の摂取には危険を伴う
 ことを十分理解してから、自己責任の下食べるようにしま
 しょう。

【血清毒】
  ウナギ、アナゴ、ウツボなどのウナギ目魚類が血清中に
 毒性分を含んでいることは古くから有名であり、これらの
 魚類の新鮮な血清を大量に飲むことにより、下痢、血便、
 嘔吐、チアノーゼ、呼吸困難などの中毒症状を呈し、死亡
 例も報告されています。毒成分自体は、非常に大きな分子
 量を持つタンパク質なので、通常の加熱処理により食品上
 摂取しても中毒症状は発生しません。しかしながら、加熱
 前の血液が、目や口に入ると灼熱感や、粘膜の発赤、炎症
 などが生じるため、調理は充分に気をつけるようにしまし
 ょう。


結構古くからの言い伝えや、摂食ではなく調理時による中毒など様々です。食べるときだけ気をつけるのではなく、一般の食中毒同様調理時に関しても注意しましょう。


でわ。。。また。。。


参考:食中毒予防必携 第二版(日本食品衛生協会) より一部抜粋


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