健康回覧板 ~よむクスリ~

◆病気・健康などテーマごとに綴ったブログ◆

結核ワクチン(BCG)の予防接種

2010-06-11 20:05:23 | 小児疾患に関するメモ
こんにちは。
小児疾患担当のイングリッシュロップです。

さて、今日は結核ワクチン(BOG)の予防接種についてお話し致します。


『小児疾患の部屋 第7話 結核ワクチン(BCG)の予防接種』


さて、今日からは乳幼児の実際の予防接種の受け方などについてお話し致します

今日は、生まれて最初に受けなければならない、結核ワクチン(BCG)の予防接種についてです。

結核は、結核菌の飛沫感染によって感染します。小児感染の感染源の多くは、家庭内感染がほとんどです。子供は年齢が幼いほど、結核感染に対する抵抗力が弱く重症になりやすいため、なるべく乳児期の間にBCGを受けるように法律で定められています。以前は、ツベルクリン反応を行い、陰性の場合に接種していましたが、現在では直接接種に変更されました。

この結核の予防接種感染は、以前は結核予防法により行われていましたが、2007年4月からは予防接種法による第一種疾病として定期接種が行われるようになりました。

 1)対象年齢

   生後6ヶ月未満に1回

 2)接種料金

   無料

 3)接種方法

   9本の針を植え込んだ管針でスタンプ方式に押しつけるよう
  にして2カ所に接種します。よくついた時には合計18個のぼ
  つぼつが出来ます。数個しかできなかった場合には免疫ので
  き方が不十分になります。

 4)BCGを受けられない場合

  ①明らかに発熱がある

  ②重篤な急性疾患にかかっている

  ③結核、その他の病気の予防接種、外傷などでケロイドができ
   やすい

  ④結核にかかったことがある

 5)BCGを受けるときに注意が必要な場合

  ①過去に結核患者との長期的接触がある

  ②その他結核感染の疑いがある

            以上の場合は、接種医と相談して決める

 6)接種した後の注意

   接種後は、BCGの液がよく乾いてから肌着に腕を通すよう
  にします。接種した日は、子供が泥まみれになったりしないよ
  うに注意します。

 7)副反応

  ①通常であれば、接種後1~2ヶ月後に局所に黄色いぶつぶ
   つ(化膿巣)ができますが、接種後1週間以内に局所に発
   赤・腫張、あるいは化膿巣が出現したら、直ちに接種医療機
   関に受診してください。

  ②接種後3週間~4ヶ月くらいで、接種した部位がぐじゅぐじ
   ゅと湿り始め、長く湿潤した状態が続くことがあります。こ
   れは、結核菌とは違う非定型好酸菌に感染したことのある乳
   児がBCGを受けて、接種した部位で遅延性アレルギー反応
   (コッホ現象)が起こったためと考えられます。
                  (250人に1人の割合)

  ③接種後通常では、局所のびらんや潰瘍は4週間以内に自然
   に治りますが、4週間以上にわたって湿潤した状態が続くよ
   うな場合は、接種医療機関に受診して下さい。

  ④接種後、接種を受けた腕の腋の下のリンパ節が腫れること
   があります。
   通常は直径2cm位で、自然に小さくなり消失します。これ
   は、BCGが牛型の生きた結核菌であるため、接種した部位
   からこの菌がリンパ流にのって、腋の下のリンパ節に達し、
   そこで増えることにより生じたものです。

   万一、皮膚に穴があいてリンパ節に達するほどになったら
   (症状が悪化したら)、接種医療機関に受診して下さい。
                  (200人に1人の割合)


以上が、結核ワクチン(BCG)の予防接種についてです。無料で接種できるのは基本的には6ヶ月までですので、忘れずに必ず予約して接種して下さい。


次回は、小児麻痺(ポリオ)の予防接種についてです。

でわ


       参考 : 予防接種の手帖<第八版> / 近代出版

小児における予防接種とは?

2010-05-19 16:49:51 | 小児疾患に関するメモ
こんにちは。
小児疾患担当のイングリッシュロップです。

さて、今日からは乳幼児の『予防接種』に関して数回に分けてお話し致します。

今日は、まず予防接種とは?という知っている人もいるかもしれませんが、これから予防接種、特にこれから初めてという人には、いろいろな本を含めて参考にして頂けたらと思います。

『小児疾患 第6話 予防接種とは?』


 予防接種は、人の免疫反応を利用するものです。従って、予防接種の効果は受けた人の体の状態によって左右されます。

 この予防接種は、病原菌に由来する異物(ワクチン)を体の中に入れることによって、人に人為的に免疫力を与えて感染症の予防をするものです。

 1)予防接種の目的


   予防接種は、感染の予防、発症の予防、症状の軽減を図

  ることを目的としています。予防接種により、人為的に免疫

  を付けることにより、

    ①その病原体が増殖できないようにする

    ②病原体が気道の粘液などで増殖しても、その人が病

     気にならないようにする

    ③病原体が増殖して症状が出ても、それを軽くするよう

     にする

  が期待されます。

   予防接種により、感染しやすい病原体から身を守ることで、

  感染症による重症化や死亡、さらには感染の流行・拡大を

  防ぐことができます。

 2)予防接種のワクチン

    予防接種で使うワクチンには、生ワクチン、不活化ワク

   チンの2種類があります。

   ①生ワクチン

     生ワクチンは、生きた病原体の毒素を弱めたもので、

    その病気にかかったのに近い免疫(抗体)をつくろうとす

    るものです。

     接種後から、体内で病原体の増殖が始まるので、それ

    ぞれの持っている性質に応じて発熱や軽い症状が出る

    ことがあります。十分な抗体が獲得されるのには1ヶ月

    が必要です。

     日本で使われている生ワクチンには、ポリオ、麻疹・風

    疹混合、麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜ、水痘、

    BCG、黄熱があります。

   ②不活化ワクチン

     不活化ワクチンは病原体を殺し、免疫をつくるのに必

    要な成分を取り出して毒素をなくしつくったものです。

     この場合、病原体は体の中で増殖しないので、何回か

    接種し体に記憶させて免疫をつくります。一定の間隔で

    数回接種し初回免疫を付けた後、約1年後に追加接種

    をして基礎免疫ができあがります。

     しかし、放置するとまた少しずつ抗体が減ってしまうの

    で、長期に免疫を保つ場合には、それぞれの性質に合

    わせて一定の間隔で追加接種が必要です。

     日本で使用されている不活化ワクチンには、コレラ、

    A型肝炎、ワイル病秋やみ混合、沈降百日咳・ジフテリ

    ア・破傷風混合(沈降DPT)、インフルエンザHA、肺炎

    球菌多糖体、沈降ジフテリア破傷風混合(沈降DT)、

    沈降破傷風(沈降T)、B型肝炎、日本脳炎があります。


以上のように、予防のためのワクチンにより、昔から比べればこれらの感染病によ発症は減ってきています。

特に、乳幼児においてはかかりやすい感染症より防御するにはワクチンの接種は必要不可欠です。従って、どのタイミングでどのワクチンを接種すればいいかをきちんと理解しておくことが重要となります。


でわ、次回からこれらのワクチンに関してお話ししていきます


             参考 : 予防接種の手帖<第八版> / 近代出版

小児における下痢の時の食事

2009-06-15 07:34:38 | 小児疾患に関するメモ
イングリッシュロップです!


 さて、梅雨時期に入りましたが、はれたときは夏のように暑くむしむしする変な気候ですね!すると、子供さんは冷たいものなどをたくさんとる傾向になり、一番心配するのは「下痢」です!
 また、感染症により、結構下痢などを引き起こしたお子さんたちもいると思います。

今日はそんなときのために役立つ下痢をしたときの食事についてお話しいたします。

『小児疾患 第5話 小児における下痢の時の食事』です。



【乳児編】 

 1)母乳の場合

  ①下痢のひどいとき

   ・母乳はそのまま続けてもかまわない

   ・授乳を短時間で切り上げて(量を少なく)、回数を多くする

  ②下痢が改善してきたら

   ・通常通りに戻す(欲しがるだけ飲ませる)

 2)ミルクの場合

  ①下痢のひどいとき

   ・ミルクを少量ずつ、回数を多くする

     (濃度は通常の2/3程度がよいとされている)

   ・乳糖を含まない下痢治療乳(ラクトレス,ボンラクト)に切り替える

    (乳糖は、通常酵素によってブドウ糖からラクトースに分解されては

     じめて体内に吸収されるため、乳糖不耐症による下痢の場合

     は、下痢をひどくするので注意!) 

  ②下痢が改善してきたら

   ・ミルクを通常の物と量に戻す

 3)離乳食を食べている場合

  ①下痢のひどいとき

    母乳、ミルク、下痢治療乳、アクアライト、リンゴリンゴのすり下ろし汁

    野菜スープや味噌汁の上澄み など

  ②下痢が良くなってきたら

    とうふ、パン粥、おかゆ、ベビーせんべい、ウエハース、煮込みうどん

    白身の煮付け、にんじんやカボチャの煮つぶし など

      (尚、以上の物は便の様子を見ながら慎重に与えること)

 4)下痢の時避ける食べ物

   砂糖分(ヨーグルト、菓子)、刺激の強い物(ミカンなど)、冷たい物

   油っこい物、繊維の多い物(いも、ゴボウ)、牛乳 など



【幼児編】

 下痢の時次のことに注意する

 1)水分を十分補う

  ・水分補給が一番→下痢で水分が失われているので、水分を補給す

   る必要がある

  ・栄養のことはあまり気にしない事→無理の食べさせる必要はない

    (食欲があっても控えめとし、腸を休める)

 2)便の状態を見て食事を選択する

  ・便が水のようなときは水分補給を中心!

    例)アクアライト、野菜スープ、味噌汁、おもゆ、リンゴのすりおろし

  ・便がドロドロならドロドロの物を!

    例)とうふ、パン粥、ベビーせんべい、ウエハース、バナナの裏ごし

       にんじんやカボチャの煮つぶし など

  ・便が軟らかいときは軟らかい物を!

    例) おかゆ、うどん、白身魚の煮付け、卵、鶏のささみ

       野菜の煮付け など

 3)下痢の時避ける食べ物

   冷たい物、油っこい物、牛乳、コーヒー、卵、海藻、こんにゃく

   繊維が多い物(いも、ゴボウ)、砂糖分(ヨーグルト、菓子)

   刺激の強い物(ミカンなど)、プリン、ゼリー、チョコレート  など


 以上、下痢の場合はその便の状態や下痢の症状の程度によって食べていい物といけない物があります。少なくとも水様性の下痢の時は必ず失った分の水分は補給するようにしてください。下痢中にきちんと対処した食事を与えることが、結果として下痢の症状の回復が速くなります。

 乳幼児などが下痢になると慌てる場合がありますが、その下痢の状態をきちんと見極めて対処し、どうしても判断が難しい場合は必ずひどくなる前に小児科にかかりましょう



でわ、また次回。。。


小児疾患 腸管出血性大腸菌感染症

2009-06-09 14:34:42 | 小児疾患に関するメモ
イングリッシュロップです!


 さて、今回も梅雨時期頃から初夏・秋にかけて起こる感染症に関してです!

『小児疾患 第4話 腸管出血性大腸菌感染症』です。



 今年は梅雨入り前に夏日になるなど、湿度がそれなりにあって暑い日が続いています。来週には梅雨入り?といわれていますが、これから注意する小児疾患として『腸管出血性大腸菌感染症』という感染病があります。今回は、この感染症についてお話し致します。



【疾患名】 

  腸管出血性大腸感染症

【原因】 

  ベロ毒素を産生する大腸菌(O-57、O-26、O-111)

【感染経路】

  ・菌に汚染された飲食物の摂取(生肉、加熱不十分食肉、井戸水)

  ・感染した動物への接触

  ・糞口感染

  ・調理器具を介した感染(例:生肉→まな板→野菜→ヒト)

【対象年齢】

  全年齢が対象(乳幼児および高齢者が非常に多い)

【潜伏期間】

  2~14日(平均3~5日)

【流行時期】

  気温の高い初夏~初秋(食中毒の発生時期とほぼ同じ)

【感染後の症状】

  ・潜伏期間3~5日を経て頻回の水様下痢→血便に悪化

  ・下痢とともに激しい腹痛を伴う

  ・発熱は軽度で37℃台

  ・吐き気、嘔吐

  ・発症から2週間以内

       →症状が進行:溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症

    など

【治療法】

  ・特効薬はなし

  ・下痢止めは基本的にベロ毒素の排泄を悪くするため禁忌!

  ・治療の基本は医師の診断に基づいた治療法が基本

                     (症状により異なる)

【予防法】

  ・生肉の摂取は控える(生肉、ユッケ、生レバーなど)

  ・生肉に添えてあるサラダや野菜は火を通しから食べる

  ・食品は内部まで十分に加熱して食べる(中心温度75℃, 1分以上)

  ・生肉をさわる箸と食事用の箸は区別する

  ・患者の排便処理後 → 手洗いを励行(流水後、アルコール消毒)

  ・タオルの共用は止める

  ・まな板や包丁などの調理器具は必ず良く洗い、塩素系消毒剤で消毒

  ・新鮮な食材を使い、良く洗う

【家庭で気をつけること】

  ・家庭内に感染者がいる場合は、家庭内感染に気をつける

        例)手洗いの励行や使用品の共用禁止 など

  ・水分 → 脱水症状になるので補給を必ずする(イオン飲料など)

       また、食事もとれやすい形態のものでエネルギーを摂る

  ・入浴 →2次感染の可能性が高くなるため、シャワーで済ませる
       方がよい

  ・授乳に関しては、母乳を介しての感染はない

    →母乳中には腸管出血性大腸菌は含まれない

     逆に、乳首等の衛生管理に気を配ることが逆に大切です

【学校・保育所など】

  ・第三種の伝染病に指定

     →医師による伝染の恐れがないと認められるまで出席停止

  ・無症状病原保有者に関しては、出席の停止の必要はなし

     →二次感染防止のため、手洗いと一般的な予防の励行





 以上が、腸管出血性大腸菌感染症についてです。少し気温が低くなってきたからと言って、生肉などの食事にはまだ十分気をつけるようにしましょう。

 上記の内容をよく理解することで、慌てずに対応がとれると思います。もし何かご質問等がありましたら、コメントにてお願い致します。可能な限り早急にお答えしたいと思います。


では、また次回。。。


小児疾患 ヘルパンギーナ

2009-06-05 11:04:24 | 小児疾患に関するメモ
イングリッシュロップです!


さて、今回は前回同様夏に起こる感染症に関してです!

『小児疾患 第3話 ヘルパンギーナ』です。



 今年は梅雨入り前に夏のような気温が続いて、本番の夏はどれくらい暑くなるのか?なんて思っている人も多いかもしれません!気候の不順で体調を崩している方もおられるかと思います。

 若干時期的に早いですが、今から知っておくことも重要です。では、夏風邪の代表である『ヘルパンギーナ』について、お話し致します。


【疾患名】 

  ヘルパンギーナ

【原因】 

  エンテロウイルス(主にA群コクサックウイルス)による接触感染

【感染経路】

  ・主に飛沫感染

  ・糞口感染

【対象年齢】

  4歳以下がほとんどで、1歳代が最も多い

【潜伏期間】

  2~4日

【流行時期】

  通常5月頃から始まり、6~7月にピークを迎え、8月には減少する

【感染後の症状】

  ・38~40℃の熱(2~3日続く)→時に熱性痙攣を生じることあり

  ・咽頭粘膜の発赤

  ・口腔内に紅暈で囲まれた小水疱(直径1~2mm,最大5mm)

  ・食欲不振、脱水症状 など

【治療法】

  基本的に対症療法
     (例:熱 → 解熱剤、喉の痛み → 抗炎症剤 など)

【予防法】

  ・患児の介護者 → 手洗いを励行(流水後、アルコール消毒)

  ・便及びその他の排泄物の取扱い → ゴム手袋着用

  ・エンテロウイルス、回復後2~4週間の長期間便から検出される

【家庭で気をつけること】

  ・食べ物 
     → 口中が痛むときは、かまずに飲み込めるものを与える

       例)プリン、ゼリー、アイスクリーム、豆腐、冷ましたおじや 等

  ・水分
     → 充分にとらせる(麦茶、イオン飲料、牛乳など)

       尚、オレンジジュースなどの酸味のあるものは口にしみる!

  ・入浴 → 高熱または元気がない場合を除き問題はない

【学校・保育所など】

  ・熱が下がって口の痛みがなるまで4~5日間休ませる

  ・学校保健法では、特に規制がない



 以上が、ヘルパンギーナについてです。エアコンなど使用している家庭、また寝冷えなどしてしまうお子さんなどは、この残暑の時期も発症や感染には充分気をつけましょう。

 
 上記の内容をよく理解することで、慌てずに対応がとれると思います。もし何かご質問等がありましたら、コメントにてお願い致します。可能な限り早急にお答えしたいと思います。


では、また次回。。。


小児疾患 咽頭結膜炎(プール熱)

2009-06-02 12:18:59 | 小児疾患に関するメモ
イングリッシュロップです!


さて、今日はこれから夏に向けて起こる感染症に関してです!

『小児疾患 第2話 咽頭結膜熱(プール熱)』です。


 今年の夏は、果たして暑いのでしょうか?5月の終わりは夏日が出るなど、夏の暑さが思い知らされるような予感がしますネ!それとも結構、冷夏だったり。。。
ただ、地域によっては水不足も予想されると言われています。では、6月頃か発生する「咽頭結膜炎(別名:プール熱)」についてお話し致します。


【疾患名】 

  咽頭結膜熱(別名:プール熱)

【原因】 

  アデノウイルス(3型、4型、7型)による接触感染

【感染経路】

  ・夏期のプールを介しての感染

  ・タオル等の教養による感染

                   など

【潜伏期間】

  5~7日

【流行時期】

  通常夏期、6月頃から増加し、7~8月にピークを迎える

【感染後の症状】

  ・39~40℃の高熱,咽頭痛(喉の痛み),結膜炎(目の炎症)の3症状が主

  ・頭痛,吐き気,下痢,悪寒,食欲不振,全身倦怠感,腹痛,鼻水など

【治療法】

  基本的に対症療法(例:熱→解熱剤、喉の痛み→抗炎症剤 など)

【予防法】

  ・プールから上がったら→目や手をあらい、うがいをする。

                シャワーでプールの水を洗い流す

  ・家庭では→タオル、洗面器、食器等は家族と共用しない。

          手や指を頻繁に石けんで洗う

  ・外では→人や動物との摂食をなるべく避ける

  ・アデノウイルスは熱に弱いため、煮沸が可能な物は煮沸消毒が有効

         (100℃で3秒、56℃で5分)

【家庭で気をつけること】

  ・高い熱が続くので、解熱剤の使いすぎには注意する

  ・食べ物は、プリン、ゼリー、アイスクリーム、豆腐、冷ましたおじや など

  ・水分は充分にとらせる(麦茶、イオン飲料、牛乳など)

  ・入浴は、高熱または元気がない場合を除き問題はない

【学校・保育所など】

  ・熱が下がって喉の痛みがなくなるまで基本的に5~7日間休ませる

  ・学校保健法では、主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止

  ・学校・保育所によっては、治癒証明書の提出が必要


 以上が、咽頭結膜熱(プール熱)についてです。特に小さな子どもさんの兄弟がいる家庭では、家庭内感染が気になるところですね。

 上記の内容をよく理解することで、慌てずに対応がとれると思います。もし何かご質問等がありましたら、コメントにてお願い致します。可能な限り早急にお答えしたいと思います。


では、また次回。。。



小児科は何歳まで受診できる?

2009-05-31 03:56:38 | 小児疾患に関するメモ
イングリッシュロップです!


 今日から、小児疾患について不定期ですが私イングリッシュロップがお話ししたいと思います!


『第1話 小児科は何歳まで受診できる?』です!


 さて、みなさん小児科は何歳まで受診可能かわかりますが?

 たいていの人は、中学生から高校生になった時点で内科や外科、整形外科にかかる人が多いかと思います。

 小児科に行くと、赤ちゃんから就学前の子どもや小学生がたくさんいる中で中学生や高校背の大人と変わらない体の子どもたちが行きにくいのはもっともである。

 では、基本的に小児科は何歳までしか受診できないと決まっているのでしょうか?

 実は小児科は特に何歳までという決まりはなく、20歳を超えても症状によっては診察してくれます...<;O_o>

 しかしながら、一般的に小児科を利用するのは中学生ぐらい迄といわれています。

 基本的に、中学生を境に成長がほぼ大人の基準域に入ってくると同時に、薬の用量を決める体重が大人と同じくらいになるからです。また、思春期を過ぎて大人にへの移行時期に入ると、病態によっては子どもと大人の体格や各種臓器・器官の発育状況により診察・診断が変わることもあるのも理由の一つではないかと思います。

 一方、子どもの時から慢性の病気、例えばアレルギーなどで受診していた場合は、15歳を過ぎても継続して小児科に受診するようにいわれる場合があります。

 いずれにしても、小児科医であろうが内科医、外科医等であろうが、一般的な急性疾患の場合はどの診察科にかかっても、診てもらうことはできます。

 一番大切なことは、受診する側がどれだけその医者を信じて診てもらうかではないかと思いますが、皆さんはどう思われますか?


また次回。。。