先日、カメラをぶら下げて江ノ島、鎌倉に行って来た。
久し振りにモノクロフィルムをカメラに入れ、
何だか初心に戻った様な気持ちと一緒に
前日までの雪がまるで嘘のように江ノ島には青空が広がり、
雪解けの地上に、きらきらと舞い降りてくる日の光がとても綺麗で、
その光に惹きつけられるように一枚一枚大事にシャッターを押した。
遠くのハーバーにヨットのマストが並んでいるのが見えて、
ワクワクする気持ちに誘われて、ヨットハーバーにも
行ってみた。
海に出ている船は無かったけど、ハーバーに括り付けられている
船達を見ていると、毎日海に出ていたあの頃を思い出して、
本当に懐かしく、ヨットがとても恋しくなった。。
あ~また海に出たいな~。何て思いながら、
その勇ましく、逆行に照らされて美しく輝く真っ白な姿を
フィルムに収めた。
鎌倉に向かうバスを待っている間、ふと江ノ島の海を見た。
その姿を見た時私は、本当にとてもとても悲しい気持ちになった。。
波打ち際に打ち上げられるゴミ。。異臭を放つ海。。。
どこから流れてきたのか、すぐその先で捨てられたものなのか・・・。
これが人類の生まれ故郷である、海の現在の姿なのだ。。。
私達は皆、海に憧れ、“自然”に惹きつけられ、澄んだ空気に癒される。
だけど人は、自らの手でその本来の姿を壊し、
健やかに生きる場所を自分自身で奪っているのだ。
こんなに悲しく、空しいことは無い。。
私は、海に育てられた。心から海を、自然を愛している。
私には、そんな海の悲しい嘆きの声が聞こえた。
どんな時も大きく優しくただそこにある自然。
今、私達がやらなければいけない事は、私たちを育んでくれたこの“地球”に
もっともっと敬意の意を持ち、そしてそれを行動で表すことなのだと思う。
海をこんな姿にしているのは、「海が好き!海に行きたい!」と
騒いでいる、そんなあなたなんだよ。。。