エゾサンジンのつれづれ

エゾサンショウウオを愛す会「エゾサンジン」の日々の活動

会長・浩而の日々の思索

そんな内容で綴っていきます

やまごもり

2008-03-30 18:04:31 | 自然
金土日と山篭りをし、つい先刻下山した。
最近はぐっと春に近づいてきていたのに、金土はかなりの冷え込みで雪模様だった。
体の心まで冷え切る中、自然の厳しさを身体に染み込ませるのは何ともここちよい。
うってかわって本日日曜日は快晴であった。
羊蹄山がくっきりとみえる。
尻別岳、昆布岳、ニセコ連峰も全てが青と白とで構成されてはっきりとその姿を現す。
自然は美しい。そして厳しい。そのどちらともが好きだ。
帰りには山菜という自然の恵みを分けていただく。
春のほろ苦さに五臓六腑が染み渡る。

エゾサンショウウオとベニヒワ

2008-03-23 11:09:31 | エゾサンショウウオ
本日朝まだ雪が固い時間に、エゾサンショウウオの産卵状況を確認しにくりだした。
前回の場所とは異なる、市内某所。
ここは未だいないようだ。
と、そのとき、「プ~イ、プ~~~イ♪」とかわゆい声が。
ああ、ベニヒワだ!
集団で来るはずのベニヒワちゃんがどうして独り?帰りそびれたのだろうか?そんな事を思っていると、姿を見せてくれた。
オスだ。
ついつい私も「プ~~~イ、プ~~~~~~イ」

その後場所を替える。
そこはまだ半分も水場が出来ていなかった。
当然卵のうも無し。

私の一番のポイントは市内でもかなり産卵が早いのだなあと再確認した。
しかも成体も見られるなんて。


フィールドサインを確認するのも面白い。

野鼠が食べたと見られる枝を見つける。
歯がたによって、野うさぎやエゾシカのそれとの違いがわかる。
それを見ながら、「こんな皮を食べつくすほどお腹が空いていたのか。はたしてこの個体は春まで命をつなぐ事ができたのか。見た目はうちのデグーとなんら変わりは無いのになあ。デグーはお金を出してでも買われるほど人気があるのに、一方のねずみはお金を払ってでも駆除されるのだから、切ないよなあ。」などと考える。

フィールドサインといえば足跡もそうだ。
キタキツネの足跡がある。
キタキツネの足跡はいろいろな特徴があって面白い。
いろいろな歩き方が出来るのも興味深い。
通常の歩き方、速足、駆け足によって大きく異なる。
一見すると、エゾクロテンやエゾユキウサギと見間違ってしまう。
最後まで跡を追っていくと正体がわかる。
イヌ科の特徴と異なる指も見分けるポイントだ。

と、サインを楽しんでいるうちに、雪が緩くなってきた。
ヤマブドウのつる等クラフト素材を自然から分けていただき、家路につくのだ。


画像は、家にいるザリガニの脱皮の皮。
起きたら、普通の状態であったから、分裂でもしたのかと思ってしまった。
皮は本人が召し上がった。


産卵シーズン到来!!!

2008-03-22 01:55:32 | エゾサンショウウオ
今年の札幌は雪解けも早く、野鳥はさえずりフキノトウは顔を出しすっかり春の様相だ。

秘蔵のエゾサンショウウオの産卵ポイントを巡ると、既に産卵は始まっている模様である。
昨日は産んで数日と思しき卵嚢と一週間ほど前に生んだと見られる卵嚢を発見。
そして卵嚢の下の水底にうごめく成体を発見。
これがなんとも巨大なエゾサンショウウオであった。
野生の凄みというか、貫禄といおうか、のっしりずっしりそして産卵期特有のごつごつした感じを含みつつ静かにそこに存在している。

日常の喧騒も鬱々した思いもその瞬間消滅する。
その荘厳なたたずまい。
ああ、この美しく、かくもいじらしい生物が、どうかどうか人間社会の負のつけを被らない事を祈るばかりである。

自然破壊や環境汚染で死んでいくのは人間だけで十分だ。
自分のまいた種なのだから。
だが切ない事に、環境に依存する度合いが高いこのような小さき命がまず環境の変化の影響を受けてしまうのだ。

辺りでは、まだ芽吹いていない木々に野鳥が乱れ飛ぶ。
アカゲラがコツコツあちらこちらをつついている。
縄張りに足を踏み入れた私をケキョケキョと警戒する事も忘れ、一心不乱に木をつついている。
虫や植物が活動的になるこの時期、鳥たちも真剣なのだろう。
よくぞこの厳しい冬を乗り越えてくれたものだ。
多くの命が春を目前に絶えていった事だろう。
餌も無く、厳しい寒さのこの地に於いて。

そして帰宅後は、自然からわずかばかり分けていただいたフキノトウでフキ味噌を作る。
春一番のまだ開花していないつぼんだ状態のフキノトウはアクが強くない。
香りが強い。
帰宅時の車内はフキノトウの香りで包まれた。

…と、ここまで記して、今月号の「札幌、四季のいのち」と同じだなあと気付いた。毎年毎年同じ事を続けているんだなあと我ながらあきれてしまう。

しかし、フキノトウがあちらこちらで見られるようになると、フキ味噌をつくろうなんて気は全くおこらなくなるのは不思議だ。
まだ辺りには姿を見せない時分に、サンショウウオの為に山やら林やらに踏み入って見つけた蕾は、輝くように私を誘う。

いのちといういのちが萌えいずる札幌の春がいよいよやってきた。




賢いシジュウカラ

2008-03-03 16:03:28 | その他生物
シジュウカラは様々な鳴き声を出す事が知られている。
一般的なツツピーのほか、リウリウリウ、やリーリーリー、と虫の声の様な鳴き方もする。
今日は他の鳥の鳴き声を真似しているのを聞いた。
百舌やカケス、カラスが物まねをするのはよく知られているが、シジュウカラもそんな事が出来るとは。
賢くて可愛いシジュウカラ。
かくありたい。