エゾサンジンのつれづれ

エゾサンショウウオを愛す会「エゾサンジン」の日々の活動

会長・浩而の日々の思索

そんな内容で綴っていきます

すっかり秋

2007-10-17 19:30:06 | 自然
急に冷え込んできた昨今。
毎日紅葉巡りに勤しんでいる。
月曜日の西岡水源地はもう姿を消したと思っていたトンボが多くいて嬉しい驚きだった。
条件反射的に次々にトンボを捕まえてしまう。
が、虫車はもう卒業したので、捕まえては放し、放しては捕まえ、である。
「釣った魚に餌はあげない」じゃないけど、捕まえる事に意義があるのだ。
定山渓は今時期がまさに紅葉のピークなので、火曜日雨天にもかかわらず、定山渓へ。
だが、画像を見てもわかるように、雨天でもこの美しさなのである。
今週いっぱいが見ごろらしいので、見に行っていない方は、是非。
日曜日まで、無料のカッパバスが紅葉の見所を廻ってくれているので、利用してもよいかもしれない。
定山渓ダムや小天狗岳からの景色も素晴らしい。
小天狗はハイキングコースレベルの山なのでふらりと登れる素敵な山だ。
犬や幼児連れも良いかもしれない。
本日水曜はひろっぱなので真駒内公園を散策した。
ナナカマドや桜は色付き始めているが、こちらはまだまだこれからという感じである。

今朝はクロサンショウウオがレプをぱくついてくれた。
トウキョウサンショウウオは未だ幼生。
あんた、まさか幼生のまま越冬する気かい?
室内飼育なのに失礼な・・・。
そんなに我が家は寒いのかい・・?


トチローは生後4ヶ月であるが一丁前に男性になってくれたようで、私に求愛ダンスをしてくれるようになった。
盤嶽(文鳥)のそれと違って、なんとも情熱的な踊りである。
一日何度も私を見つめ、愛を籠めた情熱ダンスを踊ってくれるのは嬉しいが、なんだかトチローに申し訳ない。

うちの生き物は、皆行き場を失ったものや環境破壊のつけがまわってきて自然界で生きていけなくなったもの、病気等で捨てられたものなので、一種一匹がほとんどだ。
だからペアにする気もないし、繁殖なんて考えてもいない。

なので必然的にみんなの求愛の相手は一緒に住んでいる私になるのだろう。
自然界なら繁殖の為だけに生きていくのかもしれないが、それを奪ってしまうのだから、申し訳ない。

と、ここでまたいつもの堂々巡りに陥るのだ。
生殖行為が出来ない、つまり自分の遺伝子を残せない状態で、ただ、延命するのって意味があるのだろうかと。
結局は私の自己満足なのではないのか。
見てみぬふりができないから、つい、自分の考えで、命を救ってしまう。
動物にとっては、その場で死に至った方が幸せではないのか。

と、今までの私は、ああだこうだと考えてしまっていたが、もう考えるのはやめるのだ。
考えて答えの出る問題なら考える価値もあろうが、答えが出ないのをわかっていつつもなお考えるのは時間の無駄かも知れない。
しかし、結果を(答えを)もとめず、思考する過程(様々な価値観を知ったり、いろいろ調べたり)をたのしむのなら、それもまたよし。
無用の用ともいうが、人生において、無駄な事等ないのであろうから。

トチロー

2007-10-14 08:48:43 | その他生物
トチロー(ナゴヤコーチン)は相変わらず、鳴き方の練習中のようである。
「コッケッコ!・・・・・・・フォ・・・・」
「ウォ、ウォ、ウォ・・・・・・、ピヨ~~~~~!!」
などと思わず笑みがこぼれそうなめんこい鳴き声だ。

最近は、抱っこして欲しい時等、新たなしぐさが加わった。
じだんだを踏むのである。
私が立っていたり中腰の時、「早く抱っこして!座って、膝枕して!!」と言わんばかりに、私の方を見つめながら、ダンダンダンとその場で足踏みする。
そのへんちくりんな動作がまた愛嬌があって何ともいえない。

今朝は外の水道が凍ってしまった。
日中暖かくなってきたら、水を落とさねば。
これからさくら(アイガモ)の水浴びが大変だ。



クロサンショウウオ

2007-10-13 11:29:54 | エゾサンショウウオ
クロサンショウウオが上陸した。
エゾよりも幼生の期間がかなり長い。
北海道が寒いのか。

エゾなんかは、室内飼育なら本当にすぐ、上陸してしまう。
屋外、野生でも札幌市内ならもうとっくのとうに上陸し、巣立って行っている。
山の中では幼生のまま越冬もするが、市内では見ない。

トウキョウサンショウウオはまだ幼生のまま。

うちのエゾ達は、上陸直後からレプ給餌に成功したので本当に助かった。
クロもかくあってもらいたいと願ってはいたが、いかがなものか。
上陸直後は、あえて刺激しないよう、放っておいた。
一日おいて、レプ給餌すべくぷらぷらしてみたが、ピンセットにおびえている様子。
恐怖感を植えつけてしまっては、今後の飼育に支障をきたすので、しつこくしない。
また日をあける。
昨日、レプトミンをぱくつく。
この初給餌成功の瞬間というのは、何度体験しても、感動が胸の奥底からこみ上げてくる。
熱い熱い何とも表現に難い物がごぼごぼと溢れてくる。
今日は食べてくれない。
焦らない事だ。

エゾ達は、ぷらぷら等せずとも私の顔を見ると、「くれくれ~」といわんばかりの表情で見上げてくる。
その黒々と潤んだ瞳に私はメロメロである。
なんであんなにモニュモニュでしっとりでふにゃふにゃでつやつやなんだろう。
あんな可愛い生き物って他にいないのではないか。
私も出来ればあんな身体になりたい。

メキシコサラマンダーの水槽の大改造の為、ウパ達に引越しして貰う。
ウパも見れば見るほど不思議な体。
あの顔、あのえら、程よい太さのあのボディ、そして何の意味もなさないようなふにゃふにゃでぺらぺらのあの手脚。
マーブルとアルビノゴールデンの組み合わせも良い。
ああ触りたい、けど触っちゃいけないと思いじっと我慢。





さくらちゃんの換羽

2007-10-06 08:14:22 | その他生物
さくら(アイガモ)が換羽してからそろそろ1ヶ月。
さくらはその間、一度も庭に下りようとしなかった。
というより下りることが出来なかったのか。
本当に全く飛ぶ事ができないさくら。
ほんの30~40cmほどの段差も上り下りが出来ない。
だが、翼があるときはばたばたしながら、ぼたっと転げ下りる事がなんとか可能だった。
換羽の間は風切羽がみごとになくなったので、それも出来なくなってしまった。

お陰で、庭は雑草でいっぱい。
春から一度も雑草抜かなくてすんだのは、全てさくらが食べてくれていたからなんだなあと実感した。
例年、スギナがひどいのだが、今年は全くなかった。
だが、この一ヶ月で茂ってしまった。

まあ、もうしばれて来るので、いまさら抜く気はないけれど。

さくらちゃん、貴方の働きはすばらしい。
私より、生きる価値が大きいなあ。
周りを癒してくれるし、除草、除虫もしてくれる。

私もさくらを見習わねば。

初鳴き

2007-10-05 08:28:11 | その他生物
トチロー(ナゴヤコーチン)が2007年10月3日朝5時半、初コケコッコーをした。

コケコッコーとは書きつつも、厳密にはそうではない。
人間は概念で生きている。
コケコッコーもまた鶏の鳴き声の日本人ならではの概念ではないか。

生まれて一度も鶏の鳴き声を聴いた事がない、更に絵本やテレビ等で、情報の入っていない、若き人間に、本物の鶏の鳴き声を聞かせたことがある。
日本産の様々な種類の鶏である。
まだ日本語もろくに話せないその幼き人間は、「コットッ、トオーーー!!」と表現した。
同じ場で同じ声を聞いていた私も、然り、と思ったのである。

さて、話はもどり我がトチローであるが、彼は、「ウオッウオッギュオオオ」というような感じで鳴いた。

私はわが子の成長に涙した。

・・・・・が、昨日4日も今朝5日も、「ぴよーぴよー」に戻ってしまった。

人間もそのほか生物も、いきつもどりつして、一つずつ登っていくんだな、自分の中の階段を。