札幌ライブ
【 12月22日 】
その日、朝から食欲のなかった私は、おかゆとリンゴを食べた。
今から思えばSMAPに会える!という緊張からくるものであったとは考えられるのだが、その後起こる悲劇にこの時はまだちっとも気付いていなかった。
午前中に千歳空港に到着。一緒に参加するお友達が迎えに来てくれてキャーキャー嬉しさ爆発。その後、岡山から来るお友達2人が千歳着。わお久しぶり!テンションはUP。そのまま4人で札幌駅を目指した。
快速エアポート号は指定席も満席でデッキでぎゅうぎゅうになりながら揺らり揺られ。走り去る窓からの光景に、ただただ白い札幌地方の雪深さを思った。
札幌駅に着いたのはちょうどランチタイム。ピザが食べた~いという私のわがままにみんな付き合ってくれる。ピザ食べ放題、前菜とパスタ付き。なのになのにあんまり食べなかった私。そしてこれがのちのち皆を巻き込む重大な事態になろうとは・・・。
食事後、ホテルへ向かいチェックイン。ドームで札幌限定のチョッパーを買うために札幌駅に集合。しかしなんだか足が重い。心臓がバクバクする。待ち合わせ場所に着いた時には顔面蒼白。貧血かも?そう思ったが一過性のものだと思い途中でお茶を飲んだりして休み休み地下鉄駅へ。
ドームがある福住駅へは数十分。冷房も効いていて立っていても平気だったのだが、福住駅に着いてからドームまでの道のり、具合が悪くてフラフラ状態に。あれ?あれ?長い列を進みながら体の変調に気付く。ドームに着いてグッズの列に並ぶ頃にはクラクラしてお友達に手を引いてもらって歩いた。チョッパーゲットの喜びもつかの間、血の気はうせ、ドームの中に入る頃には真っ直ぐ歩く事もままならず階段に座り込んだ。
しばらく休んでスタンド席に向かう。結局、ライブの間はずっと着席。奇跡的なことに前に座ってたおじさまもずっと座っていたのでステージもモニターもちゃんと見えて、こんなこと言ってはなんだが私なりに楽しめたライブであった。
帰りの電車では途中で倒れそうになりお友達2人を巻き込んでの途中下車。そこからタクシーに乗り換えホテルへ直行。タクシーの道すがらお友達が休日診療の病院を探してくれた。これがのちほど私を救うのだった。
残念なことに打ち上げにも参加できずホテルのベッドに横になる。何時間かそうしていた。胸が早鐘のように響く。ダメだ・・・このままじゃ・・・このままじゃ死ぬかもしれない!眠ってしまったらそのまま目が覚めないんじゃないか。不安と恐怖で眠れない。ただただベッドに体を横たえた。そして日も変わった頃にいつの間にか眠っていた。
【 12月23日 】
鏡の中には血の気が失せた私がいた。
札幌に住むお友達と1日みっちりスケジュールを組んでいたのだが、それもキャンセル。
午後に岡山のお友達Mちゃん・Sちゃんが心配してホテルを訪ねてくれた。ヨレヨレの私を見て「病院には行ったの?」・・・ハッ!このままじゃいけない!その後、昨日お友達が探してくれた休日診療の病院に向かった。ラッキーなことにホテルからさほど離れていない繁華街に病院はあった。混んではいたが1時間待ちぐらいで診察してもらえた。
診断はというと、ただ単に食事をとらなかったから血糖値がいきなりグーンと下がってフラフラになったのだとか。バカ!私のバカ!食事をとらなかったという理由でたくさんの人に心配と迷惑をかけてしまったなんて。謝っても謝りきれない失態。大人としてあるまじき行為。でもそれを笑って許してくれたお友達諸君にはいくら頭を下げても下げ止まることはないのであった。でも体調不良の理由が分かって良かった。病院をさがしてくれたCちゃん。ホテルまで様子を見に来てくれたMちゃん・Sちゃん。ありがとう。以後、ちゃんと食べるようにしてます。
その夜、札幌のお友達もホテルを訪ねてくれた。血糖値が下がった時にはコレよと沖縄の黒糖を持ってきてくれた。舌でとろける甘さが体を優しく包んでくれているようだ。ちょっとしょっぱいな。あ、これは涙か。
オーラスは明日。1日空いて私にとっては幸いだったのかもしれない。
【 12月24日 】
オーラスに一緒に行くIちゃんが「顔見ないと心配だから」とその後、予定もあるのにわざわざホテルに寄ってくれた。優しさが身に沁みる。札幌駅でお友達と待ち合わせしているIちゃんと一緒にホテルを出てデパ地下で弁当やパンやゼリーを買った。がっつり完食。昨日までの青ざめた私はどこへ行ったの?
さて、札幌駅でお久しぶりのDちゃん(ごめんね打ち上げ不参加で)・Iちゃん・Mちゃん・Sちゃんと集合していざ札幌ドームへ!福住駅到着後、なんか途中でドームから外れたコンビニ寄ったりして、わりとまったり過ごした。
ドーム到着。ここでDちゃん・Mちゃん・Sちゃんとは「また来年~!」と約束を交わしバイバイ。Iちゃんと向かうはドリーミングなアリーナ席。キャー脇花近いんですけど。トロッコも近いし。涙チョチョギレながらも、なかなか開演の気配がない。もしや・・・と思ったらやっぱり慎吾ちゃんがステージからしきりに恐縮して謝ってました。「いいとも」ギリギリまでいたんだね。「いいとも」でしか会えないファンの方もいることだし、そんなファンの気持ちも考えてくれてハードスケジュールをこなしてくれる慎吾ちゃんには尊敬の念すら抱きます。
目の前に生のSMAPがいる。そんな現実に夢か幻かと思いつつ、見た目日々テンションの低い私にしてはかなり熱狂的な時間を過ごしたのである。
ただC5で「なかいく~ん!」って叫んだのに「おかむらく~ん」になってたのにはザンネン極まりない。
最後、なぜか取れなかった風船が通路に踊っていた。誰も拾わない。拾ってみた。その後、規制退場で前の席の座席下にも風船が。拾ってみた。私は飛行機で持って帰れないのでお友達に渡す。なぜ風船が落ちてこない席だったのにゲットできたのかいまだに謎である。
オーラスはクリスマスモードで「特別な1日」って感じ。まるで泡風呂のあとの高級シャンパンのようなラグジュアリーな夜をプレゼントされたような。私ってシンデレラですか?って思えるほどのVIP扱いされたような。
なんだかボロボロな1日もあって、人の優しさに触れ、最後は最高の思い出をもらった。
それが私の札幌滞在記。今思えば、胸に残る旅だったなって思えます。
今度またSMAPや温かいお友達に会える日はいつかな。と秘かに楽しみにしてます。
ちゃんと食事とりますから~!
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