怒怒怒怒怒怒怒怒怒
ブログ開通最初の日に言いたいことをすべて書ききってガス抜き完了、早くもネタ切れですわ~!
ということで、関係ないけどイギリスの作曲家バックス(Arnold Bax, 1883-1953)の交響曲について書くんやね。
7曲も、しかも演奏時間も決して短くない立派な交響曲があるっていうから、折角だしやっぱ丁寧に1番から順番に聴いていきたいやん。
そしたらその純粋な気持ちに対してヒドすぎる仕打ち!1番の冒頭って今まで聴いたシンフォニーの中でもワースト3に入りかねない、聞く気が失せる、それはそれは醜い始まりかた!東洋の陳腐な王様が呼んでもないのに現れちゃった、ってなバッバ、バッバッバーンってどんな嫌がらせなんですの?
しょっぱな一分で1番を聴くのやめて以来、もうバックスなんか二度と聞かへんわーと思って作曲家の名前すらも忘れてしまいました。
ところが幸か不幸か最初の聴く気マンマンの準備の最中にiPodに交響曲全集入れちゃってたから、その後も何気なく、他に特に聴きたい曲がないときに、ABC順で早いこともあって好きでもないBAXの曲が流れることが時々あったんやね。
でも耳にするたびやっぱし、英国の作曲家って馴染めんわーって気持ちを上塗りするだけだったんです。
それが、ある夜、なんか聴きながら眠ろうと思って、またiPodで偶然バックスが再生されたとき、何十回目だったと思うけど突然、稲妻のようにバックスの交響曲の良さ、快感がわかって、結局7曲ぶっ通しで聴いてしまって翌朝寝不足になってしまったんです、ホンマ。
いままでモノクロームでどこを聴いても同じで薄っぺらくて退屈、って思っていたのは大きな間違いで、実は次から次へと雰囲気、音色を変え、同じシーンは決して長く続かないことに気付いたんです。風景が刻一刻と移り変わる散歩の楽しみ、もしくは人生そのもの?ガブリエル・フォーレが音楽はどの部分を切り取ってもヒラメキがないとダメ、みたいなことを言ったのを思い出しました。バッババッバッバーンだった1番の第一楽章の最後のほうも、今では田園的・天国的な美しさに気が遠くなってしまいます。
考えてみるに、バックス(交響曲以外のジャンルの作品きいたことないけど)って、特に日本人には良さを気付かれるまで聴く回数がめっちゃかかる作曲家なんでは?大半の人が良さに気がつかないまま聴くのをやめてしまいそう。
交響曲でいうと、( )回目でやっと馴染んできて、【 】回目で聴く歓び最大限、〈 〉回目でちょっと飽きてきたかなー感が出て来た、とすると
たとえば、
おもちゃの交響曲:(1)、【1】、〈2〉
モーツァルト40番、ベートーベン運命:(1)、【3】、〈20〉
ブラームス1番:(5)、【15】、〈50〉
マーラー2番:(2)、【10】、〈30〉
ブルックナー7番:(10)、【20】、〈70〉。。。とか勝手なこと書いてすんませんねー、根拠なしです。どうせ誰も見てないからいいか。昔の作曲家からしたらまさか飽きられるまで繰り返し聴かれるなんてこたー、想定外なんでしょうけどね。
それをバックスの交響曲にあてはめると、(100)、【100】、〈200〉って感じ?馴染むまで時間がかかった分、すぐには飽きそうもない。。。かも?
バックスの交響曲のなかでは今のところ、シベリウスに献呈され1934年にビーチャムにより初演された第5番が一番シリアスっぽく、ツンデレ度が高くて好きです。
初対面で愛想良く笑顔で擦り寄ってくる奴にロクなもんおらへんもん。
武勇伝ですわに。
最初に入手したのは4番+「ティンタジェル」、それと5番。もう20年か下手すると30年前のことですよ。特にいいとは思わずにいましたが、今年に入って在宅ワークで、ずっと聞いていたら妙に気に入ってねえ・・・。まあ、誰に言うともなく、偶然見つけたこんなところに書き込んでみるという。ちなみにショスタコーヴィッチの全交響曲も聴いたけど、あれは何だろうなあ。ソ連は大変でしたね、とかしか言いようがないね。
神倉山さまがおっしゃる通り今回のコロナ騒ぎは今までじっくり聴く時間を割けなかったけど気になっていた音楽と向き合えるとても良い機会になったと思いました。(今も)
ナマのコンサートは残念ながら中止・延期の嵐ですが、コンサートではいつも同じような曲を繰り返し演奏していてある意味つまらない。。一方ネットではいくらでも人気のないクラシック音楽でも平等に聴くことができるので今回日本のクラシック・ファンは未知の曲と出会うことができて一段階成長したのでは?なんてナマいき言ってすみません。
神倉山さま、これからもよろしくお願いいたします。ちなみに自分もショスタコ大好きです。
ですけど、聞き込めば聞き込むほど、展開の妙に引き込まれて行きますね。それはマーラーほど唐突ではなく、まき絵のように連綿とつながっていく連続性があって、飽きさせないです。普段聞いているドイツ的な堅苦しさもなく、オーケストラ音楽の魅力を存分に聞かせてくれるにくいヤツです。(笑)