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かべ日記

日々感じたことを、ひたすら記録。
積み重なった言葉が何かを生み出す…はず!!

ちゃんと聞くこと

2022-02-19 22:53:00 | 映画
村上春樹原作でアカデミー賞の複数部門にノミネートされたと話題の映画、「ドライブ・マイ・カー」をDVDで観た。

原作文庫は読んでいたので覚悟はしていたが、映画冒頭のオープニングは村上春樹モード全開、映像で見るには正直疲れもした。(原作は原作で、嫌いではない)

だが最後まで観終わった今、約3時間という、観る前は正直怯んでしまう長〜い時間に関係なく、じんわりと引き込まれている自分もいた。

時には心に蓋をしたり、あるべき姿を振る舞い続けることも大切だけど、自分自身の本当の「声」もちゃんと聞いてあげること、向き合うことから始めることも大事だよね、そう思えた3時間だった。(タイミングも大切ですね)

久々に、「映画を見たなぁ」と思える映画(DVDだったけど😅)でした。





MELU/メルー

2018-12-24 21:35:35 | 映画


〜2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人はメルー峰へ挑むため、インドに到着した。7日間のはずだった登山は、巨大な吹雪に足止めされ、20日間に及ぶ氷点下でのサバイバルへと変貌。過去の多くのクライマーたちと同じく、彼らの挑戦は失敗に終わった。難攻不落の山頂まで残りわずか100メートルのところで。
敗北感にまみれたアンカー、チン、オズタークの3人は、二度とメルーには挑まないと誓い、普段の生活へ戻っていく。ところが故郷へ帰ったとたん、肉体的にも精神的にも苦しい数々の苦難に見舞われる。一方、心の中のメルーの呼び声が止むこともなかった。そして2011年9月、コンラッドは2人の親友を説得し、シャークスフィンへの再挑戦を決意。それは前回以上に過酷なチャレンジとなった……。
友情、犠牲、希望、そして人間の奥底に眠る、原始的な冒険心について描いた、壮大なスケールの映像美で綴られる山岳ヒューマン・ドキュメンタリー 〜
http://meru-movie.jp/sp/
(MELU オフィシャルサイトより)



(出典:”Shark’s Fin Full Report – Alpinist.com” by Mariah Coley , Photo by Jimmy Chin)


Amazon primeで無料だったため、三連休最後の夜に観た映画。
今の僕に一番届いたものはオフィシャルサイト内、以下のコメントだった。

「情熱の追求は必ずしも美しいものではないということも伝えたかった。そこには葛藤や、迷いや、苦しい妥協が溢れている。自身の心に従いながら、他人への責任を果たすことはとても難しい。私もよく自問します。一体どこで線を引けばよいのか、と。」

監督/山岳カメラマン/クライマー
ジミー・チン


僕は日帰り登山くらいしかしたことがない。
蓼科山で大満足した程度だ。

登山が特段好きなわけではない僕は、恥ずかしながらこの3人のことは何も知らないまま鑑賞。

それでも次第に、映像の美しさとともに、3人のクライマーに引きこまれた。

常に自問自答を繰り返しながら、目の前に向き合い続けている3人。その三者三様のドラマを見せてもらえた。
心がブルブル震えた、素敵な映画でした。

久々に登山&写真、トライしようかなぁ。





踊る!?

2010-07-26 23:14:33 | 映画
珍しく2回目の投稿。

これも公開週末に観に行った映画。



「テレビの特番でいいかな…」
「深津絵里はやっぱりキレイだな


これが私の感想。
「2」もきつかったけど、この「3」はもっときつかった。
いかりや長介さんがいないだけで、こんなに雰囲気変わるんですね。
(関係者の皆さん、すんません)

でももしも「4」が上映されたら、つい観ちゃうんだろな…
そう考えると自分の生活の一部になっている映画なのかな?

そんな映画でした。


Inception

2010-07-26 23:02:09 | 映画
先週末に休みが取れたので見に行ったこの映画。
渡辺謙が出ていることでTVでも盛んに宣伝されていたので、
流されやすい僕も映画館に足を運んだ。

ネット上では評価が高いこの作品、僕の感想は…


「う~~ん、どういうこと!?」



ディカプリオの「愛」の真っ直ぐさ、意味深なエンディングになんだかごまかされてしまいそうだったが、全体的にストーリー進行の必然性がわかりにくかった。(俺だけ!?)

やたらと強すぎる登場人物の「完璧さ」に戸惑うことも多々。
ちょっと都合が良すぎるな…、そんなシーンの連続。


いや、俺の理解力が足りないだけなのか!?


でも、謙さんがいったいどういうキャラなのか、最後までつかめないしな…

意味深なエンディングから、全ては「〇〇だった(この映画のテーマです)」という解釈で良いのなら、漠然とした流れ・キャラ設定なのも「しょうがないか」と思えるけれど。

そこまで無理やりな解釈するしかないのか!??


そんな映画でした


GRAN TORINO 

2009-06-06 21:05:36 | 映画



今日はもうこのタイトル以外は頭に浮かばない。
エンドロールが終わり、劇場の照明が再び灯りだす瞬間まで、僕は作品の世界に引き込まれ続けていた。

「人は変われる」などといった映画のなかに勝手にメッセージを見出し解釈したものを書き記すのは簡単だ。
でも、僕の中にはそんな優しい言葉なんかでは表現しつくせない、心にズンズンと響いてくる作品だった。


劇中ではタオという青年が、イーストウッド演じるウォルトからたくさんのことを学び続けていく。
それと同じように、客席にいた僕自身もスクリーン越しにウォルトが発する多くの「言葉」を受けとめていくことができた気がする。


時に尻を叩かれ、時にやさしく見守られ、最後は身体を張って「生き方」を教えてくれた存在…。


そんな劇中におけるウォルトの「温かさ」を感じるにつけ、僕は18の時に亡くした母の葬儀において、寺の住職が言った言葉を、ふと思い出した。

「(死んだ母親は)自分の生涯をかけて皆さんに『死と生』を教えてくれたのです。」
「その意味を、今度は残されたあなた方が生涯をかけて考え、次の世代に伝えていかなくてはいけません。」


僕にとってこの映画は、そんな映画だった。