小説部屋の仮説

創設小説を並べたブログだったもの。
今は怠惰に明け暮れる若者の脳みそプレパラートです。

仮面ライダー

2009年08月31日 | インフォメーション
映画でオールライダーが登場するって聞いてちょっと期待しちゃいますよね。

やっぱオールライダーいいよねー

アマゾンとかシンをもう一度見たいなー
シンとかきっと今でも今まででも最強の仮面ライダーじゃないか

シン、格好いいよね
え、画像が見たいって?

しょーがないなー


ここ

ね、可愛いでしょ?
変身シーンとか目が赤くなって額から角はえて、体中から突起が出て……
ズバーーーー!!と

は?グロテスク?何それ?

かもすぞー

2009年08月31日 | インフォメーション
もやしもん可愛いよねー

つーわけでバトンだよーん


【Q1】次のメニューにどんな調味料をかけますか? 薬味は含みません。

・目玉焼き   → 食べません
・納豆     → からしと付属のたれ
・冷奴     → 醤油
・餃子     → ラー油
・カレーライス → ??
・ナポリタン  → ??
・ピザ     → タバスコ
・生キャベツ  → ・・・・・・青紫蘇ドレッシング?
・トマト    → まんまでしょう
・サラダ    → 青紫蘇ドレッシング?
・カキフライ  → ソース?
・メンチカツ  → ソース
・コロッケ   → ソース
・天ぷら    → つゆ
・とんかつ   → ソース
・ご飯     → 醤油ですね


【Q2】周囲に意外だと驚かれる、好きな組み合わせはありますか?

 私はいたって普通です

【Q3】それが一般的なのだとは知っているが、苦手な組み合わせはありますか?
 
 目玉焼きとか?
 アレルギーなもんで


【Q4】バトンをまわしたい5名は誰ですか?
えーだれでもいいーんだけどなー

よろづ屋さん
トーヤさん
カエルコさん
タクヤ
フレグランスの叔父さん

すみませんねー

川合

2009年08月30日 | インフォメーション
スターウォーズって面白いよね

でも、物凄く疑問に思う事も沢山あるよね

何でレーザー銃なのに光の速さで飛ばないの?
何でレーザーに撃たれて後ろのに吹き飛ぶの?
何でレーザーに撃たれて燃えないの?

最大の疑問は……

ジェダイってライトセーバー振り回して味方にぶすっとかやんないの?

でも、多分、やってるんだろうな……
きっとオビワンさんも5回ぐらいはやってんじゃないのかな……

ま、いいや

まぁ、でも……

ヨ―ダって可愛いよね?

第12話  暴走の挙句

2009年08月20日 | 小説
第12話  暴走の挙句

ケビンは朦朧とする意識の中、起き上がろうと体に力を入れる。
だが、力が入らない。まるで、何か重いものが上から押し付けているようだ。

目を薄らと開けると砂埃が自分の居たところを駆け抜けていく。
手足を動かそうともしても凄まじい激痛が体を襲い、まるで体を動かすケビンに
意思を持って抵抗をしているようだ。

自分は直前までいた、あの階段の中腹に居るようだ。
だが、階段の原型は無く実質的、瓦礫の散乱する床に倒れているようなものだった。

背中に瓦礫の角が刺さるように当たる。
荒れ狂う風が縦横に駆け抜ける。
自分以外のものが全て、彼に歯向かっていた。

そうだ。
クロワードは!?
ゲイルは!?

あの2人は?

二人を呼ぼうと声をあげようとした。
だが、その代わりに喉からガラガラと低い吸い込むような不協和音がこみ上げる。

その時だ。
もう一度、近場で爆音が鳴り響いた。
ケビンが首を痛さに耐えながらギリギリと爆音の方に向ける。

目の前に青白い光がまるで、閃光弾がさく裂したのごとく光り輝く。
光は散乱していたコンクリートをまたさらに散乱させた。
そして、その中にはケビンが自身を守るために使用した、運搬用の一輪車がタイヤと
荷台部分をバラバラにさせて不自然な形で紛れ込んでいる。

そして、青白い光の中には明らかに何かの脅威と、その脅威に比例するがごとくの
巨大な影が光の中からゆらりと立ち上がった。

瓦礫を吹き飛ばした青白い光が徐々にしぼんでいき、あの影を浮き彫りにした。

EMだった。
それ以外に襲うようなものは何もいないが、普段戦っているEM、ノーマルEMとは訳が違う。
ノーマルEMによる歩兵部隊を統括している立場にある、指揮官的なEM。

身長2mは優に超え、巨大な砲台の様な武器を軽々と持つプレッシャーEMだった。

奴はのっしのっしと壊された部屋に舞う埃にまみれながら首をかしげ、ゆっくりとこちらへやって来る。
醜い顔をこちらにぐいっと近づけ、目に装着させられたバイザーのレンズ越しに目を向ける。
不揃いに鋭い牙が並んだ口の隙間からは荒い息遣いをさせ、威嚇するようだ。

そのプレッシャーEMとの距離はおよそ50cm。
その気になれば殴って即死をさせることも可能だ。
奴の腕力ならケビンの頭部をヘルメットごともぎ取ることもできる。

だが、奴はそれをしようとはしない。

逆に距離を開け遠目にケビンの顔をゴーグル越しに見つめる。
奴の身長の3分の2分以上ある巨大な銃の銃身は青白い光を規則正しく放っている。

その時、ケビンは気付く。

自分は信じられないくらい落ち着いていた。
こんなにも至近距離でEMとの対峙をしているのに自分は全くの無心だ。

すると、EMの醜い口が不自然にひん曲がった。
それはたいそう不気味で人間でいうなれば腐ったコンスープを一気飲みさせられたような表情をしている。
だが、それとは逆に目の代わりのバイザーは吊り上って、笑っているようだ。

何を笑っているのかはわからない。

だが、その笑いはケビンにある不自然な衝動を与えた。
あまりにも衝撃的な事なのに全くの抵抗しないで自分の欲望を満たした。

ケビンは自分の左腕を強くたたき込んだ。
彼は一言、呟いた。
「リミッター…………解除………」

その瞬間、左腕に何の抵抗もなくスラッと入り込むような感覚。
そして、体中が燃えるように熱くなった。

心臓が凄まじい速さで鼓動を始める。
血が全身に行き届いているのが分かった。
そして、その後、彼の脳裏にまた別の衝動が生まれた。

「破壊」の欲求だ。

その欲求も彼は抵抗がなかった。

デストルドーがケビンの心を満たしていく。

そして、彼の頭の中の何かがプツリという音をたてて切れた。

その瞬間、周りの風や砂塵が止まった。

いや、彼以外が止まったのかもしれない。

EMの恐怖に怯えた形相を見た瞬間には、それは既に残像と化していた。

血飛沫が舞い散る、絶え間なく。


………………………………………………………

ブレイカーは外で何もやることがなさげに建設途中のビルの周りをウロチョロと動いていた。
たまに砲身を回転させては空中に、甲殻類的な胴体の真ん中に付いた巨大な黄色い眼玉を向けて
睨みつけるように数秒間見つめると、またグルグルと動き回る。

脚元はあまり気にしてはいないようだったが、自分の仲間だけは踏みつけまいとしていたのだろう。

すると、ブレイカーの動きが止まって胴体部分がゆっくりと回転し、空を見上げた。
空は相変わらずの砂嵐だ。
猛烈な風が勢いよく吹きつける。

だが、それ以外に何かが迫っていた。

そう感じ取っていたのだ。

ブレイカーの居る道に猛烈な突風が吹きこみ、そして砂嵐が止まった。
その刹那

ビルの陰からほとんど無音で大型輸送ヘリ、チヌークが飛び出してきた。
いや、砂嵐や風の音にまぎれていたのだ。

ブレイカーは突然の訪問者に驚き、そして、素早く迎撃の準備をした。
だが、その時には遅く大型輸送ヘリの側面のハッチから重機関銃の砲身がブレイカーに狙いを定め
同時に、3つの砲身が勢いよく回転したと思うと凄まじい勢いで撃ち捨てられた薬莢をガラガラと
地面に落としながら低い射撃音とともにブレイカーに弾丸が向かった。

重い弾丸はブレイカーの黒く光る甲殻類的なフレームに金属と金属が衝突するような
凄まじい音とともに深くめり込み、その衝撃でブレイカーが大きく傾く。
しかし、負けじとブレイカーもサイドに付いているマイクロミサイル砲台を、素早くヘリに照準を
合わし、有無を言わさずに白い煙を勢いよく吐き出しながら長さ、わずか数十cmミサイルが
ヘリに向かって飛び出した。

ミサイルはシュボォォォっと花火のような音を立ててヘリに向かう。
ミサイルは一瞬でヘリとの距離をわずか5mほどに縮めた。
だがその瞬間、数十m近い大きさの大型ヘリが急に高度を上げ、また急に下げる。
すると、ミサイルはその動きに惑わされ補足していた相手を見逃しグルグルと回転したと思うと、
どんどん落ちていってビルに衝突し爆発した。

ブレイカーは怯んだように脚を小刻みに動かす。
マイクロミサイルが回避されたのだ。

そしてヘリは相手が怯んだ見逃さなかった。

機体の横に付いている4つの発射口から同時に4発のミサイルが勢いよく、発射され
それは的確にブレイカーの”目”が付いている胴体に命中し、爆発、
凄まじい炎と音、そして黒煙が炸裂したのだ。
ブレイカーは炎に燻ぶる部品を四方八方に散乱させ、胴体はほとんど原形をとどめていない。

ブレイカーの4本の脚は直立したままで、バラバラに、そして黒焦げになった無残な胴体を
地上に轟音を立てて落とした。


……………………………………………………

ブレイカーを倒した大型輸送ヘリ、チヌークはいきなり勢いを増した砂嵐に揺すられながら、
空中をローターを回転させながら漂っている。
その中、ヘリの側面にある重機関銃が行動を停止させたかのように項垂れた。

ヘリの中にはあの戦闘で救出された人間達が居た。
エイモス、マック、ギムは勿論であり、そのほかにもオルゴルや案内人、5人ほどの負傷した現地の兵士もいる。
長さ、20m近い貨物室では火器を遠隔操作するマック以外、くたびれた様子で即席の椅子に腰かけ、
負傷した兵士は貨物室の床にあおむけになって衛生兵から応急措置を受けていた。

そのくたびれている中、唯一、元気そうにしているマックがいきなり爆発した。

「いぃやぁぁたぁぁぜぇぇ!!命中だぜぇ!!この目玉お化けめぃ!!」
ゴーグルとマスクをはずした素顔のマックがコクピットのすぐ後ろにある外を映し出すディスプレイを
食い入るように見つめ、発射装置の操縦桿をドンと叩きながら叫んだ。

すると、
「チょっと黙レよ。うるサイんだカら。調子乗んないでくダさい」
すかさずギムが言い放つ。
その脚には包帯が巻かれ、わずかに赤い血が包帯からにじみ出ていた。
だが、それにもかかわらず意外と平気そうな顔をしている。

「おい!そりゃねぇぞ!俺がやんなきゃやられてたんだぜぇ!!」
「あァ……分かっタから……うん、凄いテって……」
「んぁ!?言っとくけど、お前はこの俺に一つ、借りがあるんだからな!それをな―」

「喧嘩は止めろ、2人とも……パイロット、彼のビーコンとの距離はどれくらいだ?」
エイモスは2人に言い放ち、コクピット席に顔をのぞかせながら言った。

回転する2つの大きなローターが空を切るバラバラという音と、荒れ狂う外の風の音が
貨物室内に反響する中、コクピットの2人のパイロットのうち、1人のパイロットが
ヘッドフォンを外しながら、「何ですか?」と聞き返す。

「准尉が発する通信用ビーコンとの距離はどれくらいだ?」
エイモスは再度、尋ねる。

すると、パイロットは操縦桿の脇に付いている後から付けられたような10cmほどの四角い
小型ディスプレイをサングラス越しに凝視する。
ディスプレイには中央に白い点が映し出され、よく見ると白い点の10時方向には緑色の小さい点が
小刻みに発光していた。
それを読み取ったパイロットは、
「もう近くです。80mと離れていません。10時方向だとすると……あのビル……ですね……」
パイロットは操縦席のフロントディスプレイを指差す。

バチバチと砂塵が当たり多少、見通しは悪かったがかろうじて見ることはできた。
ついさっき、一瞬だけ晴れた間とは嘘のようだ。

ヘリのパイロットが指差した方角には建設途中のビルがあった。
7階建てほどの建物で5階までは白い建築用の布が掛けられていたが、それ以上は外壁がコンクリートの
素体丸出しである。

「あのビルは外部からの著しい戦闘の形跡が見られます。おそらくはあのブレイカーの攻撃対象と
 なったでしょう。敵部隊も既に侵入していると思われます」
パイロットが再度、細かく指を差す。

その先のビルの屋上近くには爆発したような黒こげになった痕跡が残されている。
屋上付近もよく見ると一部、崩落をおこしていた。

「よし、では潜入を開始する。パイロット、あのビルの屋上から10mまでいってくれ。
 マック、ギム。用意しろ」
エイモスが銃をガチャリと引きながら片手にもつ。

「もう、準備できてるさ」
マックは笑みを浮かべながらサブマシンガンを振り回し、ギムも頷き側面についているハッチの
開閉装置に手をかけて待っていた。


……………………………………………

ヘリが今やボロボロになった屋上の上空まで来た。
砂嵐をさらに助長するような風をローターでおこしながら、徐々に高度を下げていく。
すると、後部のハッチがゆっくりと開いたかと思うと、ロープが砂嵐に揺られながら地面まで
垂直に一線に落ち、すぐさま落ちたロープに掴りながら特殊装備に身を固めた3人が
砂嵐の吹き荒れる強風の中、スルスルと降りてきた。

そして、勢いよくボロボロになった屋上に脚を下ろした。

最初に降りたエイモスは降りた途端、すぐさま横飛びして銃を構え周囲を見回す。
その後にマック、ギムが降りたった。
2人は一様にエイモスが行ったように銃を構え、周囲を見回して警戒する。

だが、ギムは着地と同時に少しふらつき皆の行動より少し遅れた感じになった。
それを見たマックが、
「おい、大丈夫かよ?脚、痛むんじゃねぇか?痛まないはずもない」
心配そうに尋ねた。

すると、ギムは
「大ジょう夫に決まっテるんだろう!中国人の再生能力、なメちゃ困ルな」
キッとマックを睨みながら銃を左右に向ける。

「あ、そうかい」
マックは興味を無くしたかのように言い放ち、
「視界に敵と思われる物体は無し、クリアだ」
と、今度は砂嵐で視界の悪い中、作戦展開を告げる。

エイモスが崩れた階段の方を向き、ギムが右を、そしてマックが左を向いて警戒する。
各々、ポジションに付いていた。

「よし、わかった。ギム、お前は生存者の確認を。
 私とマックは敵残党の捜索、および掃討を行う。い―?」
エイモスの言葉が止まった。

「どうしたんです?曹長?」
ギムはエイモスの方を向き、尋ねた。

エイモスは前を向いたまま、固まっている。
その視線は崩れた屋上と階下をつなぐ階段の方だ。そこからはプスプスと黒煙が立ち上っている。
階段の崩れた階下はポッカリと穴が開き、砂嵐の強風がそこに流れ込んで不快な音を立てていた。

外は砂嵐だとしても微かに太陽の姿は拝め、多少の熱い陽光は差しこんでいたがその穴の中は
まるで光を中和しているかのごとく、暗く、そして光を引き込んでいた。

すると、その闇の中、不自然に物体が動いたように感じた。
いや、闇の中にさらに濃い闇が揺らいだのだ。

3人は警戒するような鋭い眼光を闇の階下に向ける。

ズルズルと何か引きずるような音が聞こえたかと思うと人影が階下の穴から、
ただの瓦礫の傾斜と化した階段を歩いてやって来る。

「准……尉?」
マックがゆっくりと尋ねた。

その服装は砂漠色の迷彩服、ヘルメットにゴーグル、マスク。
戦術特殊部隊の戦闘服を身にまとったケビンだった。

「何ダ、准イか……もう、敵はいなイってこトですね?」
ギムは銃をおろして、ケビンのもとに向かおうとする。

しかし、そのギムをエイモス手で制した。

「待て、ギム。何かがおかしい」
エイモスは銃口をケビンに向けながら言った。

ズルズル……
またもや、何かが引きずるような音が聞こえた。

ケビンらしき人物が階下の暗闇から全身をあらわにした時、引きずっていた物の正体がわかった。
「!!? お前、誰だぁ!?」
マックが素っ頓狂な声を上げ、引き金に手をかけ銃口を向けた凄まじい剣幕で迫った。

ケビンらしき人物は片手に何かを引きずっていた。

それは滅茶苦茶になった生々しい肉塊であった。
どす黒く染まった肉塊はピクリともせず生物としての原型をも留めていなかった。
肉塊からは血が出ておらず、まるで水を含んだ雑巾を絞った後のように乾いていた。

ケビンらしき人物の手は黒く染まり、よくよく見ると全身に寒気がするほどの返り血を浴び、
その血糊が光に照らされテカテカと光っている。
ゴーグルも半分ほどが血に埋まっていた。

ケビンらしき人物は体を不自然に震わせながらこちらへ歩を進める。

3人は思わず銃を向けながら後ずさりをした。

もう、こいつは自分達の知っているケビン准尉ではなかった。
いや、人間ですらなかった。

そいつは全身をビクビックと震わせたかと思うと、首を回して空を一瞬仰いで、
片手に持っていた乾いた肉塊をドサリと地面に落とす。

そして、低くそして獣のような声で、喉を鳴らした。
その刹那。

3人は構えていた。
だが、それでも反応するのに適応できなかった。

そいつは目にも留まらぬ凄まじい勢いで彼らに迫った。
その勢いはほんの一瞬で彼らとの距離を1mまで縮ませるほどだった。

奴の背中には何か黒いものが追従しているかのごとく張り付いている。
それは生命を貪り食う、恐怖の根源、「死」そのものだった。

奴は1mまで縮め、急に腕をだらりと前に垂らした。

「う…うわぁぁぁぁ!」
3人はようやく奴を視認し、それと同時に背筋が凍りついた。
凄まじい嫌悪と恐怖が襲い、彼らを数m、後退させた。

奴は前に手をたらし、だらりとした姿勢をとる。
コヒューコヒューと苦しそうに空気を吸う音がマスクから漏れ、体がガクガクと痙攣し始めた。

そして、前を手に突き出したかと思うと急にガクリと膝を落とし、屋上の床に倒れ込んで動かなくなった。
その倒れ込む様は糸を切られた操り人形のように自然に崩れていくようだ。

「准イ!?……いったい……」
ギムが彼の倒れた体に近寄り、彼のゴーグルとマスクを取り外す。
彼の顔は真っ赤になっていた。
その頬にギムが触れると、「熱いィ!」絶叫した。
強襲用の分厚いグローブ越しにも伝わる熱が彼から発せられていた。
まるで、彼自身が人間ジェネレーターになって熱を生み出しているようだ。

「とにかく彼を収容しなきゃ話は進まん」
エイモスはそういうと、無線機のスイッチを入れた。
「こちら、エイモス。ヘリを着陸させてくれにないか?とてもじゃないが動かせん状況なんだ」
無線に向かって言うと、すぐさまヘリのパイロットが返事をしたと思うとグングンとヘリの
高度が空中から下がってきた。

「これで……アフリカにはおさらばだな」
マックがそう呟いた。

すると、ボロボロになった屋上の隅から、
「あ、あの……私達もお願いします」
弱々しい声でパイロットたちが隠れていた瓦礫の陰からのそっと、すまなそうな顔で出てきた。


………………………………………………………………

ヘリはEMが引いていったアレクサンドリアの街の上空を飛んでいく。

街は街を死守した傷ついた兵士達、亡き者を弔う者、戦闘の後片付けをする者でごった返していた。
あの戦闘中の凄まじい砂嵐を嘘のように去り、今は戦闘の後の彼らを青いカラッと晴れた空から
差す陽光が眩しく照らしていた。


「いや……しかし、こいつもようやるもんだな……」
オルゴルが貨物室の電灯を見上げながら言った。

「何がだ?」
ギムがヘリの揺れに任せて体をグラグラさせて聞く。

「いやぁな……准尉がパイロット達を助けた事なんだ……
 俺のダチが1週間前、支援してきた戦術特殊部隊の隊員に裏切られて奴らに捕まったんだ」
オルゴルは思い出したように言って、チラリとパイロットたちの方を見る。

ゲイルとクロワードは衛生兵から治療を受けている真っ最中であった。
だが、あまり怪我は深くないらしく衛生兵と談笑している。

「今もだがEMによっての兵士の拉致が続出している。
 理由は……知ってるだろう?巷で有名だ。
 奴らの”餌”に変えられている……

 その頃からだ……

 俺は外部の奴が信じられなくてなぁ。お前達も最初は信じられんかった。
 だが……」
オルゴルはそう言いながら首の向きを変える。

その視線の先には床に置いてある簡易担架の上に居る上半身、裸のケビンであった。
彼は苦しそうに顔を歪ませ、額から凄まじい量の汗をかいている。
別の衛生兵が生理用食塩水の点滴針を彼の腕に刺しながら、額に冷たい氷嚢を置いた。
だが、その氷もじきに早く機能を示さなくなるだろう。
それほど彼の体温は凄まじかった。

「だが、こいつはパイロット達を助けるためにEMの戦闘中に掻い潜っていった。
 そして、現に無事……だが、当の本人はこれだ。
 自分の命も顧みず……凄い奴だ」
オルゴルは笑ったような表情をし、その事に自分でも驚いた感じだ。

その時、ヘリパイロットがコクピットから顔を出した。
「ベースキャンプについた。病人はここだろう」
と、告げる。

すると、キュンキュンという音に改めて気が付き、貨物室内の丸窓を覗くとローターの巻き起こす
風で砂塵が舞い上がっており、ここが地面に近いという事が分かる。
しばらくするとヘリ内に軽い衝撃が伝わり、その後、ヘリ後部の大型ハッチが開く。
開いた途端、砂と風が大量に入り込み、何名かが目を覆ったり咳をした。

ヘリのハッチが開くと何名かの衛生兵が現地の兵を乗せた担架をもち、ヘリの外へ運ぶ。
エイモスやマックもその手伝いに担架を運び出していく。

「俺もお暇させてもらおう。
 おい、ジェンド。降りよう」
オルゴルはギムにそう言って立ちあがりながら、他の兵士達と話す案内人の兵士に声をかける。
ジェンドと呼ばれた案内人の兵士はハタと気が付き、分かったように頷きながら他の兵士と外に出ていく。

オルゴルはジェンドが出ていくのを見届け、自分とギム以外に居ないと確かめると
苦しそうに呻くケビンを一瞥し、ギムの方を向いて言った。

「こいつが気が付いたら伝えてくれないか。
 あんた最高だぜ、とね」
オルゴルは恥ずかしそうに言うと、片腕を上げながら砂塵の吹き荒れる外に出ていった。


………………………………………………………

”ジョバルフ=J=ジョーカー老人を無事保護、作戦は成功しました、司令”
エイモスはえらく事務的な声で無感情に告げる。

”それでエイモス。ケビンが……そうなのだろう?”
シェイバー司令官が遠くまで響く様な低い声で、溜息交じりに言った。

”はい。彼はリミッター解除を行った模様です。その時に我々3人が救出のためリミッター解除中の
 <制御>された暴走にハチ合わせたんです”
エイモスが思い出したように言って、そのとたん、彼の声が一瞬震えた。

”そして……襲ってきた……というわけか”
司令官が興味深そうに言う。

”ええ……でも、襲う前で彼は動かなくなったんです”

”……直前でリミッタータグの限度<3分>で活動が停止したか……
 だが、何故意識を失ったのかが……
 謎だな……………………”
司令が新たな謎に対して答えを出すような沈黙が続く。

”……………とりあえず、彼を空母でローマまで輸送してベルリンまで空輸する……でいいのですね?”

”そうだ。彼だけだぞ。お前達はジョーカー老人を連れニューオーリンズの<Y-004>まで
 来るんだ。尋問を行う。なるべく手早くベルリンまで送らせてくれ。
 リラン博士の逆鱗に触れたもんだ……”

”?……了解”

………………………………………………………


 拝啓

     戦術特殊部隊統合司令部 総合司令長官 エクティス=シェイバー准将へ
 
 司令、この前の基地襲撃で避難を迅速にしていただきありがとうございます。
 敵部隊も残敵を掃討して、基地崩壊は免れた様ですね。
 その残党掃討部隊の指揮したのはブライエン准尉とエイモス曹長という事で彼の
 回復ぶりも確認できて嬉しいです。
 
 本題ですが司令、ケビン准尉を一体どこに送ったのですか?
 ドイツにも着いてないようですね?
 何かの遺言かどうか知りませんが早急に彼をドイツ生態研究所へ送ってください。
 彼が目覚めたことによって、彼の進化が促されたという事。
 それを研究所で確かめたいのです。
 研究所の所員も、そ・う・と・う・血気がたぎっているので。
 これ以上は抑えきれませんね?お分かりですか?

 良いお返事を期待してますよ。

             2048年 10月23日 セレ=リラン所長

                              敬具

→第13話へ続く

あーあ……踏んじゃった

2009年08月20日 | インフォメーション
地雷ですよ
地雷バトン
すみませんね(´・ω・`)

一発変換だそうな

1.神は死んだ(かみはしんだ)

神は死んだ


2.十一時二十八分九秒(じゅういちじにじゅうはっぷんきゅうびょう)

十一時二十八分九秒



3.君も鏡見に来たの?(きみもかがみみにきたの?)

君もかが耳に来たの?



4.分かったろ離婚は日本の文化だ(わかったろりこんはにほんのぶんかだ)

分かったろ離婚は日本の文化だ



5.ラーメン紫陽花亭(らーめんあじさいてい)

ラーメンアジサイ低



6.豚角煮丼(ぶたかくにどん)

豚核にドン



7.見猿言わ猿聞か猿(みざるいわざるきかざる)

見ざる言わざる聞かざる



8.ノリノリで恋したい(のりのりでこいしたい)

ノリノリで恋したい



9.ホリエモン大好き(ほりえもんだいすき)

堀江問題好き



10.ジミヘン(じみへん)

地味変



11.浅香唯(あさかゆい)

朝霞ユイ



12.二往復(におうふく)

二往復



13.福袋買った(ふくぶくろかった)

福袋買った



14.怪盗ルパン(かいとうるぱん)

回答ルパン



15.委託内容(いたくないよう)

痛くないよう



16.結婚・・・したい(けっこん・・・したい)

結婚…死体



17.彼女のですます口調(かのじょのですますくちょう)

彼女ので済ます口調



18.4年2組(よねんにくみ)

4人二組



19.岡山県玉野市田井(おかやまけんたまのしたい)

岡山県玉野死体



20.黒うさぎちゃん(くろうさぎちゃん)

クロウサギちゃん


・・・・・・・・・・・・・・・何これ?

困った時は

2009年08月15日 | インフォメーション
アクセス解析
面白いものが引っ掛かっていた。

小説ケビンマスク  3 ……何それ?

ノーカウント セリフ  2 ……検索する人いるんだぁ

伝次郎先生実験  2 ……別にしてないけど
 
クロロ 小説  1 ……クロロ?何それ?

ゴキブリに似た 触角の短い  1 ……ひぃぃぃ

ノーカウント ac  1 ……ノーカu(ry

ヘリの操縦  1 

ランキング用のバナー  1

レーザー 黒煙  1 ……典型的な戦闘シーン

京都の小説 1 ……?

伝次郎先生 DS 1 ……?

奈良 京都 小説 1 ……(ry

小説 目次 テンプレート 1 ……(ry

小説用テンプレート 目次 1 (ry

影宮閃 syousetu 1……あいつ小説書いてるっけ?

拷問 いい体 小説 1……そういう趣味か……

拷問 小説 1 ……そういうs(ry

拷問 ss 1 ……そういうs(ry

拷問小説 1 ……そういうs(ry

東方 拷問 ss 1 ……そういうs(ry


拷問というワードで入るやつが多いなぁ……
そんなに拷問が好きなら、今度、ムチたたきのシーンでも入れようかな
題名、「Sのムチ―蝋燭地獄」