黒猫チャペルのつぶやき

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おてつだい

2006年12月13日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 今年も余すところ半月あまりとなり、周囲の大人たちは何やらあわただしげである。私の日常には無論年末も何も関わりはないが、町の装いも華やかで、何となく浮かれるこの頃ではある。

 先日、父殿が台所で食器を洗っていて、居間のテーブルにお椀が残っているのに気づいた。たまたま私が近くで遊んでいたら、
「みのり、そこのお椀取ってきてくれる?」
というので、見上げてみるがテーブルは私の背よりも高く、お椀を視認することはできない。そこでまずえっちらおっちらと椅子の上に上り、立って見渡すとなるほど空のお椀がある。私のスープカップもやっぱり食べ終わったまま残されていたので、両方取って重ねてもって、落とさないよう慎重に椅子からすべり下りて、父殿のところまで運んだ。
「みのりお手伝いできたね~」
と父殿いたくお喜びであったが、私だってもはや2歳で、このくらいのことは何でもない。もっともより多く、ほめてもらいたい一心でそこいらにある限りのものを、ゴミでも何でも、頼まれもしないのに方々に運んだりもする。

 保育園でのお散歩の道すがら、柿が木にいっぱい実った家があり、仲間たち一同でものほしげに眺めていたところ、家の方が出てきてたっぷりともいでみんなに分けていただいた。お散歩の途中だから、柿は先生が集めて手提げに入れてくれるということになり、みんなそれぞれ先生に差し出したのだが、私一人は自分で持っていくことを主張し、園まで大事に抱えて歩いた。何か持って歩くのはそれだけで楽しいことだし、それが食べ物であるとなおさらである。

 園ではよくお買い物ごっこをして、かばんをもって「行ってきます」とちょっと歩いて、「ただいま!」と帰ってくる。この遊戯が私はとりわけ好きで、家でも始終そこらにある母殿のハンドバッグなど肩にかけて、さかんに「いってきます!」
「ただいま!」を繰り返し、父殿や母殿を辟易させる。私自身のものでいえば、アンパンマンをかたどった小さなカートを買ってもらって持っているが、これは姿はよくても実用向きでないので、そろそろ頃合の肩掛けかばんかリュックでもおねだりして、お散歩の時にはもって行きたいと思っている。

 先日町に出て、母殿からクリスマスプレゼントの前渡しとのことで、色も鮮やかな鉄琴を買っていただいた。2本の木のバチがついていて、鳴らすと実に澄んだいい音がする。目下最もお気に入りのおもちゃで、近いうちに一曲でも覚えて演奏できるように、日々奮闘中である。

 今年いっぱいではさすがに、オムツが取れるところまではいかなかった。近頃私はよく「ちっちでる~」と盛んに先生や母殿に訴える。トイレに連れて行ってもらいオムツを取るが、そうしてみるとうまく出ない。「でない~」とまた部屋に戻ることが多い。かと思うと自分でオムツを脱いでしまって、いきなりそのあたりでオシッコをしてしまったりする。気持ちはトイレに向いているところであり、来年こそはオムツとオサラバの予定である。


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