黒猫チャペルのつぶやき

「みのりのつぶやき」のページを引き継ぎ、この度リニューアルオープンいたしました!これからどうぞよろしくお願いします!

春、進級

2006年04月04日 | みのりのつぶやき-成長の足跡
 4月を迎え、満開に咲き誇る桜が外出の都度目にまぶしい季節である。保育園では0歳児クラスから1歳児クラスに移ることとなった。クラス定員の関係で追加の募集があり、2名の園児を新たに同じクラスに迎え、0歳児クラスにも新入生がやってきた。これで今まで最年少だった私も、ようやく先輩顔ができるようになった。よく可愛がっていただいたお兄ちゃんのA君が学齢を迎え園を巣立っていったのは寂しいが、何かと心浮き立つ日々である。

 1歳児クラスとなって何が変わるか?まずこれまでよりやや広い部屋に移る。おもちゃにしても絵本にしても豊富になる。おトイレが近くにあり、発達段階にあわせこれを用いることが出てくる。食事、おやつのバラエティはこれまで以上に豊かになる。上履きを履いてベランダに出て遊んだりもできる。

 例えば遊具については、私たちの背格好に丁度良いおママゴト用のテーブルと椅子がある。私が椅子に腰掛け、テーブルに向かってコップを抱いてふんぞり返っていると、Rちゃんがやってきて甲斐甲斐しくチェーンの切れ端などを集めて、コップを満たしてくれる。それで私はぐっと飲み干す仕草をする。他愛もないが、こんな具合に私たちは、先生方を煩わせもせず実に創造的に、平和に遊んでいられるまでになった。

 絵本が大好きな私としては、本が豊富になったのが何よりうれしい。こちらは残念ながら自分では読めない。読んで欲しい本を持って、先生の手が空くまで追い掛け回して読んでいただくようおねだりをする。あるいは読み聞かせてもらっているほかの園児の輪に寄って行って、一緒にお座りをして拝聴する。読んでいただいている間実におとなしく座っている。一度読み終わっても、また初めから読んでいただくよう繰り返しねだる。

 家での暮らしにも変化はある。私もこの頃は、前のようには何でも口に入れたり危ないものに触ったりということをしなくなってきたので、柵の中に入れておかれる時間は少なくなり、比較的自由に家の中を歩き回らせていただいている。電気機器が好きでラジカセをいじってアンテナを壊してしまって怒られたりもするが、概ねおとなしく一人で遊んでいる。母殿が忙しそうであると、一人で絵本をめくって眺めていたりすることもある。先日は歩いていてバランスを崩し、屑かごの角に思い切り顔をぶつけ、唇がぱっくりと切れて随分と出血を見たから大騒ぎになり、救急病院にかつぎ込まれたが幸い別状は無く、数日で自然に治ってしまった。幼児の回復力は大人より余程優れているものである。

 最近、テーブルと椅子を買って、これまで冬はコタツ、夏はちゃぶ台で取っていた食事をテーブルについて行うようになった。これも視界が広くなって良いものである。また母殿が、先日ホームベーカリーというものを購入され、毎日せっせと自家製のパンを焼いて下さる。これが素晴らしくうまい。市販のものに比べどっしりと、身がつまっている感じがする。口一杯にほおばって噛んだ時の味わいが深いのである。パン切れを渡されると、手に持って夢中になって食べる。飲み物もなくてもたちまち噛んで噛んで飲み込んで、次々に所望する。家にいるとつい食べ過ぎてしまっていけない。お散歩に行くと、公園などで思い切り走り回る。しばしば転ぶので、たちまち泥だらけになってしまう。見知らぬ大人に誰彼なく話し掛け、相変わらず愛嬌を振りまいている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿