平野の建築的採集

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バスルームギターについて

2006-12-04 00:07:02 | わくわく物件
一度どこかで、このギターについて説明しておかなければと思ってましたが、たまたま松井さんがブログで取り上げてくれたのを機会に、ここでまとめておこうと思います。
これは「バスルームギター」と言うのです。日本語に訳せば「便所琵琶」ということになります。
このギターのいわれを説明しますと
マルチン・プロクターさんという人がyahooのオークションにこのギターを出していたのです。わたしは眼を奪われました。ただあまりのえげつなさに入札する勇気はなかったのです。ウオッチリストにくわえて様子を見ていました。何度も流れて入札者のいない状態が3週間ほど続いたように記憶しています。
そして
「これは 私に落札しろと言うお告げではないだろうか。これを持ってストリートキングになれという。」という天恵がきまして入札しました。そのときも入札者は私だけでした。「音はならなくても大切にします」とプロクターさんにメッセージした記憶があります。
音はちゃんと出ました。
その後私なりに改造を繰り返し、現在に至っています。給排水器具で装飾しているのが特徴で排水溝フタ・給水蛇腹・水圧メーター・水栓などがちりばめられています。ボリュームつまみや切り替えスイッチ部分も水栓です。シールドジャックのところが水道の蛇口になっていてそこにちゃんとシールドが突っ込めたのですが、そんなのが納まるギターケースはなく、泣く泣く撤去したのが心残りです。写真の左下にある金属の玉もネックの先端についていましたがケースには収まりませんので外しています。ちなみにケースはテレキャスターのものを発泡剤を削って何とか合わせたものです。
このギターはグレコのブギー(1982年)と言うギターでしてグレコの数少ないオリジナルギターですが、売れ行きはもう一つだったようです。ペグが下についている(意外と使い良い) ハムバックとシングルコイルが無断階で変化できる、などが特徴です。
 わたしもその後バスルームギターやマルチン・プロクターさんのことを探しましたがどこにも情報はありません。ひょっとして世界に一つのギターなんでしょうか。