人間たちの過半数が動物を脇に退け忌み虐げる理由、それは極めて単純である。それは、動物が「神の似姿」だからである。
過半数の人間は、動物のなかに神の光を見、そして自らの闇を照らす、その眩い存在を、この上なくいまいましく耐え難いものに思うのだ。
だから多くの人間たちは、動物を当たり前のように虐待し、殺害する。それを聞き及んだ人がいたとしても、殆どは内心わずかに憂えつつも素知らぬ顔をする。
そうした行為はまさに、神に対する叛逆以外の何物でもない。してみれば、そうした行為を行っている人間とは何者なのか?
その答えもまた単純明快だ。即ち、正真正銘の「悪魔」、あるいは、「悪魔の予備軍」なのだ。