天瀬ひみかのブログ 『不思議の国のAmase』 AMaSe IN WONDeRLaND

僕たちの旅、ここではないどこか、幸福な場所へ。

【人間の限界】人間の脳は、仮に天才級の人であっても、最大で360のコード・サインまでしか記憶できません。

2017-06-29 19:11:41 | 日記
360のコード・サイン、それは潜在と顕在を併せた〈出来事の総体〉(有象無象界)の「半分」を意味します。

別の言い方をすれば、それは「表」と「裏」があって初めて存在している一枚のコインのどちらか「片方の面」ということになります。

〈世界〉(=コイン=パンタクル)を完全に理解知悉するためには、当然、事物の裏と表(明らかになっている面と明らかになっていない面、光明面と暗黒面、可視部分と不可視部分)の両方を知らなければいけないのですが、今述べましたように、たとえ「天才級の頭脳」を持つ人であっても、世界を成立させている一つの(個別的な)全体性の片方の面しか認識できないのです。

コインの喩えで言えば、コインは《アカシックコード》(運命コード)であり、その全体は、360個のソーラーコード群からなる表の面と、同じく360個のルナーコード群からなる裏の面を合わせた合計720個のコード群によって構成されています。

ですが、たとえ天才級の頭脳を持つ人であっても、仮にその720コードのサインをすべてその人に見せたとしても、その人は、絶対に360以上は、そのコード・サインを記憶することができないのです。

この、4次元アストラル界(アカシックコードシステム)に対する人間の(脳の)絶対的限界という事実は、すなわち、人間がどれほど頑張って自己能力を高めたところで、永遠に〈世界〉=〈出来事の総体〉を理解-知悉-認識-記憶することはできないという事実を意味します。

従いまして、人間は誰もただの一人の例外もなく、天上的《イデア》の、ほんのわずかな〈想起〉も出来ないということになります。

なぜなら、イデアは、その劣化して(天から落下して)完全に裏返った写し(影像、模造)であるこの〈世界〉の真逆のもの、偽物の反対物である真実として存在しているからです。

つまり、私たち人間がイデアの想起回復に至るためには、まずはそのイデアの反対物であるこの「堕天し、真っ逆さまになり、完全に裏返った真理、すなわち反真理としての世界の全体-出来事の総体」を完全に理解-知悉-認識-記憶できなければならないからです。

しかし、それが天才級の人間が全力を尽くしても、たった「半分」しか達成出来ないわけですから、結局は、結論としまして、この地上の誰も、天上のイデア、神の真理には最早永遠に辿り着けない(回帰できない)ということなのです。

しかし、唯一つだけ、それが可能になる可能性があります。

それは私たちが、その無力無能無知な「人間」としての「自己」(自我、自欲)を完全に捨て去り、私たちに無限の恩寵を通して天上のイデア(テレーマ)を噛んで含めるように分かりやすく明らかにしてくださる唯一の真実の主ホルス神に物質も身も心も霊もすべて捧げて帰依帰命し、それによって既存の《自力への信憑》に制限された可知的な限界の次元から《絶対他力への委譲》によって新たに開かれる不可知なる無限次元に入ることを決断した場合です。

主ホルスは、チャネリングを通して1904年にクロウリーに伝授された『法の書』の中でこのように仰っています。

「私は言葉の半分は明らかにするが、あとの半分は隠されたままにしておこう。」

これは、先に私が書いた「世界というコイン(コード・サイン)の裏と表」のことを指しています。

これは、コード131「天使と悪魔が、この世の幻と苦楽を創り出している一つの偉大な力が持つコインのような両面を、一人の個人に代わる代わるに見せている」の真理です。

つまり、私たちは主ホルスのみおしえの下で、「善と悪についての真理」をひたすら熱心に学び続けて、その先に初めて、「天才級の人物」でさえ到達できなかった、あの「360の向こう側」に、小さいが、しかし前人未到である偉大な一歩を記すことになるのです。



最後に、以上内容の要点を覚えやすい言葉でまとめておきましょう。


■善と悪からなる幻実世界(=コイン)の表(または裏)の360を知ること、これは「小さな悟り」(小悟)と言います。

■善と悪からなる幻実世界(=コイン)の残りの360を知ること、これは「大きな悟り」(大悟)と言います。

■善と悪からなる幻実世界(=コイン)の彼方にある真実世界を待望礼拝すること、これは「非小非大無限光の悟り」あるいは「(人間悪魔なる)吾、卑小(ごひしょう)の悟り」または「悟りという聖者の傲慢なき純粋意識」(超悟)と言います。


この《三つの悟り》を完悟して、人は初めて「真人間」と呼べる存在になるのです。








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